九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

貴船神社・中宮(結社)(京都市左京区)

2010-06-04 14:21:55 | 神社参拝ー近畿
 貴船神社・中宮(結社)(京都市左京区)を掲載しました。

貴船神社の最後は、結びとして結社(ゆいのやしろ)と呼ばれる中宮です。

 貴船神社(きふねじんじゃ)・中宮
【鎮座地】〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180 旧山城国 愛宕郡
【御祭神】高龗神
【例祭】
【旧社格等】官幣中社(現別表神社)
      二十二社
      式内社 山城國愛宕郡 貴布祢神社 名神大 月次新嘗
【御由緒】
 貴船神社 中宮
  結社(ゆいのやしろ)
御祭神 磐長姫命(いわながひめのみこと)
 神武天皇(初代の天皇)の曽祖父にあたられる瓊々杵命が、木花咲耶姫命を娶らんとする時、父の大山祇命が姉の磐長姫命も共におすすめしたが、瓊々杵命は木花咲耶姫命だけを望まれたため、磐長姫命は大いに恥じ、「吾こ丶に留まりて人々に良縁を授けよう」といわれ、御鎮座したと伝えられています。
 古くより縁結びの神、「恋を祈る神」としての信仰が篤く、平安時代の女流歌人・和泉式部が切ない心情を歌に託して祈願したという話は有名です。(和泉式部の歌碑がこの上の境内に建っています)昔はススキ等の細長い草を、今は「結び文」を神前に結びつけて祈願する習わしがあります。男女間の縁だけでなく、人と人、会社と会社、就職、進学などあらゆる縁を結んで下さる神様です。
 (社前案内板より)

 本宮から料理旅館、川床料理屋などが並ぶ貴船川沿いを200mほど上流に進むと左側、階段上の斜面に朱の鳥居から社殿があります。

  鳥居から拝殿階段を上がると直ぐに鳥居です。
 2~3歩で素木造りの簡素な拝殿(所)?です。

 拝殿鳥居から本殿まで数mと狭く、拝殿(所)の内部には玉jy利が敷き詰められ賽銭箱の前に3個の踏み石が置かれています。

 鳥居から本殿まで数mと境内は狭く、また多くの若い女性の参拝が多く写真はうまく撮れません、魚眼レンズだと面白いかもしれません。

 拝殿から本殿御祭神は、妹、木花咲耶姫命と共に瓊々杵命のもとに嫁がされ、見目麗しい妹に比べ、不器量のため返された磐長姫命です。

 本殿 
大いに恥じた磐長姫命は、「吾こ丶に留まりて人々に良縁 を授けよう」といわれ、御鎮座したと伝えられています。
 古くより縁結びの神、「恋を祈る神」としての信仰が篤く、結社(ゆいのやしろ)とも呼ばれ、多くの若い女性で賑わっています。

  結び文本殿瑞垣の外にあります。
 縁結びの祈願には、以前はススキを結んで祈願すると願い事が叶うとされていました。現在はススキの変わりに緑の結び文が使われています。

  御神木・桂境内奥にあります。
 本宮と同様の御神木の桂です。樹齢およそ400年とあります。

  和泉式部歌碑境内右奥にあります。
 
 和泉式部歌碑
 貴船神社は、古来、恋を祈る社でもありました。
平安時代の有名な歌人・和泉式部は、夫との仲がうまくいかなくなって当社にお参りし、貴船川に飛ぶ蛍を見て、切ない心情を歌に託して祈願しました。すると、社殿の中から慰めの返歌が聞こえてきて、ほどなく願いが叶えられ、夫婦仲がもとのように円満になったということです。「後拾遺和歌集」には次のように記されています。
 男に忘れられて侍りけるころ貴布禰に参りてみたらし川に蛍の飛び侍りけるを見てよめる

   ものおもへば沢の蛍もわが身より
        あくがれいづる魂かとぞみる
(※あれこれと思い悩んでここまで来ますと、蛍が貴船川一面に飛んでいます。そのはかない光は、まるで自分の魂が体からぬけ出て飛んでいるようでございます。)

 御返し
   おく山にたぎりて落つる滝つ瀬の
        玉ちるばかりものな思ひそ
(※しぶきをああげて飛び散る奥山の滝の水玉のように(魂がぬけ出て飛び散り消えてゆく=死ぬかと思うほど)そんなに深く考えなさるなよ。)
 この歌は貴布禰の明神の御返しなり、男の声にて和泉式部が耳に聞こえけるとなむいひ伝えたる。)
  (現地案内板より)

  天の磐船本殿の右にあります。 

 天の磐船(あめのいわふね)
この舟形の自然石は、貴船の山奥より産出し、平成八年三月、京都市在住の作庭家・久保篤三氏より奉納された。重さは六トン。
 船は、古くは唯一の交通機関であり、人と人、文化と文化の交流(結ぶ)ということから、縁結びの信仰と関わりがある。また奥宮の「船形石」伝説にみられるように神様の乗物として神聖視され、当社と船との関わりは深い。縁結びの神で知られる結社の御祭神・磐長姫命の御料としてここにおさめた。
 (現地案内板より)

 社殿全景鳥居、拝殿、本殿と斜面の狭い場所にコンパクトにレイアウトされています。

 貴船川床 
本宮から奥宮への貴船川の上に当地名物の川床が続いています。川のせせらぎを聞きながら心地よい涼風の中での食事は素晴らしいことと思います。
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