九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

竈山神社(和歌山県和歌山市)

2023-07-21 14:45:09 | 神社参拝ー近畿

竈山神社(かまやま)を掲載しました。

「式内社」竈山神社(かまやま)
鎮座地 〒641-0004 和歌山県和歌山市和田438 旧紀伊国 名草郡
電話  073-471-1457
旧社格等  官幣大社(現別表神社)
     式内社 紀伊國名草郡 竈山神社
御祭神  ・彦五瀬命
御由緒
 参拝のしおり
御由緒
御祭神の彦五瀬命は大一代神武天皇の皇兄に坐し、大和平定の途中、孔舎衛坂で長髄彦の軍と戦い、流れ矢に当たり給いて戦傷、雄水門に至りて遂に崩御遊ばされ、竃山の地に葬られ給う。
今の社地は即ちその遺跡で、延喜式の神名帳に「紀伊国名草郡、竃山神社」と記され、古くから官幣に与る皇室御崇敬の大社であり、天正年間まで社領八町八段を有したと伝えられている。
往古は社殿も宏大にして現社地遥か東南山麓に鎮座し給うたが、戦乱の世を経て社頭衰微し、徳川氏の入国後、社殿を再興した。
明治十八年官幣中社に列せられ、大正四年官幣大社に昇格、昭和十三年には国費及び崇敬者の献資を以って社殿を造営し、境内を拡張して現在に至っている。
寛政六年冬、国学者 本居宣長はこの社に詣でて、
をたけびの かみよのみこゑ 
おもほへて あらしはげしき  
かまやまのまつ、
と詠んだが、竃山の岩根に鎮ります神霊は、日本の国の行手を永久に護り給い、導き給うことと拝し奉る。
以上
 (平成祭データ)

参拝月日  08/19/2008

境内入り口
和歌山市南部、和田にあります。和歌山電鐵貴志川線竃山駅から南へ500mほどの竃山という小山の南麓に鎮座しています。

境内入り口の鳥居と社号標
 社号標には「官幣大社竈山神社」とあります、裏に昭和七年八月立と刻まれています。

境内入り口の鳥居
 両脇にユニークな狛犬が配置されています。これは二の鳥居です、一の大鳥居は貴志川線竃山駅付近にあります。

参道から神門
 鳥居をくぐり樹々に覆われた参道を進むと、左手に手水舎、正面に風格のある神門があります。

神門
 参道から一段高い位置に銅板葺きの立派な造りです。

神門から拝殿
 神門をくぐると砂利の敷き詰められた境内です。石畳の参道の真正面に拝殿です。

拝殿 
 現在の拝殿は、昭和13年(1938)、境内地を拡大する造成工事を含め、造営されています。
創建は不詳ですが、延長5年(927)成立の延喜式神明帳において社名が記載されている式内社です。

拝殿から本殿
 拝殿から階段でつながった幣殿、本殿と続いてあります。

本殿 
透塀に囲まれた中に、手前、幣殿、その奥に本殿(御祭神・彦五瀬命)と左右の脇殿です。
 左脇殿には兄弟、神日本磐余彦命、御毛入沼命、稲飯命が祀られています。
 右脇殿には神武東征に登場する、高倉下命、可美眞手命、天日方竒日方命、天種子命、天富命、道臣命、大久米命、椎根津彦命、頭八咫烏命が祀られています。

境内
 昭和13年(1938)、国費及び崇敬者の献資を以って社殿を造営し、境内が拡張されています。これは全社殿を新造する大規模なもので、近代の神社建築の遺構とされています。

社殿全景
 左に神饌所、中央、拝殿から本殿、右に境内末社3社です。

境内末社 
 左から合祀神社。結神社、子安神社と並んであります。
合祀神社(左)には稲荷神社、天霧神社、月読神社、中言神社ほか9社を合祀しています。
結神社 (中央) には高皇産霊命、神皇産霊命、天児屋根命をが祀られています。子安神社(右)のご祭神は息長足姫命です。

社殿全景 
この位置からは社殿の配置が良くわかります。
 本殿奥に。御祭神の彦五瀬命が眠る竈山墓があります。

境内配置図 (昭和12年平凡社発行「神道大辞典」より)

拝殿から神門
向かって左に社務所、右に行くと門があり、その奥に青葉神社が鎮座されています。

竈山墓への神橋
本殿後背にある竈山墓へは、神橋を渡ります。

竈山墓への参道 
神橋を渡ると、砂利の敷き詰められた参道を」進みます。木製の案内板には「神武天皇兄彦五瀬命 竈山墓 宮内庁」とあります。
 鬱蒼とした樹々に覆われた中に。竈山墓が見られます。

竈山墓 
手前は柵で囲まれています。石段の上に玉垣で囲まれています。
古墳竈山墓は宮内庁によって、彦五瀬命の陵墓と治定されています。



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