家人は右の黒い家猫を「クロ」と呼び、
左の家猫を首に白い部分があることから
「クビシロ」と
どちらも非常に簡素で便宜的な名前で呼んでいる。
しかしもう一匹の家猫であるコイツのことは、
何故か「ミカ」という
場末のスナックの店名のような名前で呼んでいるのだ。
他の2匹とどんな差があるのか気にはなるが、
聞いたところで納得の得られる答えなどそこに無いことは明白なので、
もちろん聞くつもりはない。
歴代、いろんな猫が住み着くにつれ
冒頭の2匹のように
名前のバリエーションは減っていき
呼び方の簡素化、便宜的な傾向はますます進む。
このままでいくと、
いずれ新しい家猫を称呼番号で呼ぶ日も近そうなので、
猫のアウシュビッツ状態だけは全力で阻止しなければと
密かに使命感を燃やしているのです。