10月25日、東北出張初日。
仙台空港を降りたってまず向かったのは
空港近くの閖上(ゆりあげ)中学校でした。
海のすぐそばに位置し、
大津波の直撃を受けた
宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区。
中学校までの道中でも、
いまだ今回の東日本大震災の爪痕が生々しく残っています。
閖上中学校。
地震発生時の14時46分を指したまま止まった時計。
2階部分まで到達した濁流跡が残る壁。
震災直後から比べると瓦礫の処理は進んでいるとはいえ、
つい8ヶ月前までここ閖上中学校で生徒達が躍動し、
ここを卒業した多くの人間の汗や喜びなど、
様々な想い出もこの校舎に染みついているのだと思うと、
実際に目の前に広がる現実との大きな隔たりに、
ただ声を失うばかりでした。
しかし校舎は使えなくなってしまいましたが、
震災直後の4月から名取市立不二が丘小学校の空き教室で
授業を再開し、生徒達も元気に通っているそうです。
そしてその日の夕方は、
同じく今回の大震災で甚大な被害を受けた
宮城県石巻市にある『なかよし保育園』へ。
震災直後に全国のワイヤーグループから集めた救援物資を、
ワイヤー秋田のカズ菌さんを通して直接贈らせていただいた縁もあり、
今回はワイヤー徳島バルーン部隊で訪問することに!
訪れるまでは色々とほんと不安でしたが、
園内に入ると元気いっぱいのこどもたちが大歓声で出迎えてくれ、
冒頭のバルーンアートのデモンストレーションから大盛りあがり!
園児一人一人に魂込めたアートバルーンをプレゼントすると、
お返しにもらったのは何にも代え難い“最高の笑顔”でした。
最後は園を後にする僕らの車が見えなくなるまで
力いっぱい手を振って見送ってくれた園児のみんな。
あれから1週間近くが経ちましたが、
今もあの時こどもたちと触れあって胸中に去来したものを、
うまく言葉にすることができません。
でもそれは確かに温かくて、柔らかくて、光り輝いていて…。
ただ言えるのは
東北の、いや日本の未来をこれから創っていくのは
間違いなくこの子たちで、
みんなの笑顔を見ていると、
未曾有の悲劇を憂いて今にとどまっているのではなく、
未来へつづく明日を全力で生きようとしているのだと…。
俺が元気とパワーもらってどうする!!
もしかしたら本当の復興は、
この子たちのキラキラとした眼差しの先にあるのかもしれません。
■なかよし保育園バルーン動画
http://www.youtube.com/watch?v=3n7iuz3fo88
http://www.youtube.com/watch?v=9NimkZoEefk
http://www.youtube.com/watch?v=DpttyBGFSx0