ええ、
昨日はテンションが上がって、
原題について熱く語ってしまいまして・・・、
なので本日はついに映画
『パコと魔法の絵本』について。
最近は
原作が漫画やら小説やら戯曲やらの
映画化が非常に多いですね。
その多くはご承知のように
残念ながら原作を超えることは難しいです。
とくに原題を読んだり見たりしてしまっている場合は、
ガッカリしてしまうことがほとんど。
この映画も昨日語ったとおり、
原題を観て衝撃を受けたモノですから、
観るのに非常に抵抗がありました。
しかし!!!
はじまってすぐにその杞憂は吹き飛びました。
まずはその世界観。
そこはさすが監督・中島哲也氏。
氏ならではのファンタジックな世界は、
ゴリ大好きな映画『グリンチ』を彷彿とさせて、
「あっ、これは全然別のお話しなんだ」
と思わせてくれました。
そして豪華な出演者。
長編映画初のフル3DCGで、
こんな豪華な出演者のギャランティを考えると、
制作費はいったいどれくらいになるのかと、
余計な心配をしてしまいました。
でも映画美術に引けをとらない演技はさすが。
でも個人的には、
原題の戯曲の初演、再演に出演してた
山内圭哉さんが
この映画でも同じ役柄で
出演しているのが一番嬉しかったですが。
原作を忠実に再現するというポリシーも
当然あって然るべきの考えですが、
原作にもたれて話題と興業収入ばかりを
追求しすぎている作品が近頃多かったので、
原題があまり有名ではないこの作品は
逆に良かったのかもしれません。
原作の魅力を良い意味でぶっ壊して
また組み立てていく。
それが成功して全然違うエンタテインメントに昇華していました。
映画だからこそ出来うることを注ぎ込む。
映画の持つスケールはやっぱり凄いですな。
お前だれやねん!
って言われそうですが、
映画評論家を狙っている訳ではありません。
どんな世代でも難しく考えることなく最後まで観られるんで、
まだ観てない人はぜひ観てほしいなってことでし。
追伸
ゴリ的に次にDVDで観たい作品は
『西の魔女が死んだ』です。
これも原作が美しかったので、
どう映画化されてるのかが楽しみ♪