ほがらか鍼灸院雑話

はり・灸雑話

四十肩・五十肩。鍼灸の適応と気を付けること。

2017-06-12 15:09:20 | 健康
鍼灸院でよくみる症状の一つに
『四十肩・五十肩』があります。

ところが、全部を診れる訳ではありません。
 
『??…四十肩や五十肩って、ただ40歳~50歳の頃にでる肩の痛みの事じゃないの??』

『全部って、複数あるの??』

と思われるかもしれませんね。
では、どんなものが鍼灸治療に適した症状なんでしょうか??

四十肩や五十肩は、かなり広い意味合いで付けられた、肩の痛みを主症状とした総称です。

①石灰沈着
②力こぶを作る筋肉の腱の部分の炎症
③肩関節の摩擦を防ぐ滑液包の炎症
④肩を保持する筋肉の損傷
⑤使いすぎによる痛み
⑥寝方のクセによる肩の圧迫
⑦筋力低下

などなど、かなり守備範囲が広い総称になります。

例えば、①なんかは『石灰沈着性肩板炎』という病名ですし、②は『二頭筋腱炎』③は『肩峰下滑液包炎』と言います。

どの症状もよく似た感じで、肩の痛み、肩が上がらない、動かそうとすると痛むなどがあります。

石灰沈着性肩板炎は、激しい夜間痛が特徴ですが、他の症状もひどくなると同じような症状がでます。
以前、「横になると痛むから座って寝ている」
という患者さんを診たことがあります。
激しい夜間痛をともなう場合は、一度レントゲンを撮ることをお勧めします。

では、どんな症状が鍼灸治療に相応しくないのでしょう??

それは、①の石灰沈着性肩板炎です。

①は、圧倒的に整形外科での治療の方が治りが早いです。

石灰沈着とは、リン酸カルシウム結晶という物質が肩に溜まった(沈着)した状態です。
それを取り除けば痛みが取れるのが早いからです。

それと、見極めが大事なのが、④です。
損傷だけでしたら鍼灸でも診れますが、『断裂』してしまってるケースがあります。
さすがに鍼をしても切れた筋肉はくっつきませんので…

となると、それ以外が適応になります。


ですが、〃などなど〃の中に不適応なものが含まれていることもありますので、注意は必要です。

それと、もう一つ注意して欲しい事があります。

それは、『痛みは取れたけど関節が動かない』という状態です。

動かないと言うか、動く範囲がかなり狭くなる事があります。

これは、痛むために動かさない期間が長いと、関節が固まってしまうからです。
こうなってしまうと、なかなか元に戻すのが難しくなってきます。

治療開始が遅くなってしまうとこうなってしまうケースか多いです。
なので痛みを感じたら、なるべく早く治療することをお勧めします。

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