noriba-ba's garden

お伊勢参りに行ってキター!

10月を迎え、ようやく秋らしくなってきた。

近頃は毎晩のようにイノシシが夜間徘徊して

私が寝ているミニログのすぐ近くまでやって来ている。

先日はフンガフンガと鼻を鳴らす音まで聞こえた。

朝起きてみると、木の根元の土が至るところで掘り返され

階段にしていた枕木までもが動かされていた。

何という馬鹿力!(笑)

 

それはさておき…話は変わるが

先日、久し振りに夫と泊まりがけの旅に出かけた。

かねてから私が退職したら一緒に行こうと言っていた、お伊勢参り。

「朝早く目覚めるので旅館で時間を持て余す」だの

「どこに行ってもタバコが吸えない」だの

アレコレと理由をつけて渋る夫を何とか説き伏せて

ようやく実現したという訳だ。(笑)

伊勢神宮を訪れるのは夫も私も2度目であるが

夫婦で一緒に来たのはこれが初めてだ。。

夫は京都で育ったので、小学校の修学旅行以来のようで

何と! 55年ぶりだという。

 

岡山から高速道路で約5時間のドライブで伊勢に到着。

まず最初に訪れたのは豊受大神宮(外宮)。

聞くところによると、外宮からお参りするのが順序だということで

私たちもそれに従ってお参りすることに…。

ここに祭られている豊受大神は

天照大神のお食事を司る神様らしい。

正宮の隣接地は式年遷宮のための古殿地。

樹木の幹の太さが半端ない。

 

外宮のお参りを済ませ、いよいよ内宮へ。

五十鈴川に架けられた宇治橋を渡り

砂利を踏みしめながら巨木に囲まれた神域を歩いて行く。

  樹齢何百年だろうか…。

圧倒的な存在感を見せつける巨大な樹木の数々。

まさに神が宿っているとしか思えない

不思議なパワーを感じる。 

 やがて石段の奥に姿を現わしたのが正宮。 

ここから先は撮影禁止。

気持ち新たに心を込めてお参りを済ませる。

次に訪れたのは天照大神の荒御魂をまつる別宮、荒祭宮。

そして立派な神楽殿。

そのあと、参拝の証しに御朱印を頂いた。

帰る道すがら境内の中にある池に立ち寄ると

立派な鯉がたくさん泳いでいた。

どこか神々しく思えるのは気のせいだろうか。

また、こんなはかま姿の行列にも出会った。

全国弓道大会に出場する女性たちの集団参詣だった。

背筋を伸ばして颯爽と歩く姿が

いかにもこの伊勢神宮という場所にふさわしく思えた。

清々しい気持ちで参拝を終えて

宇治橋から眺めた五十鈴川とウロコ雲たなびく秋の空。

とても美しい風景だった。

参拝のあとはもちろん、おかげ横丁散策だ。

夕方近くだったので、おかげで人は少なく

ブラブラとお店を見て回る。

今回の旅の記念にと立ち寄ったのがこのお店。

夫婦箸を買い求めて名前を入れてもらった。

実は10年程前に佐賀の有田焼の陶器市で買った名入れの夫婦箸が

夫のはすでになく、私のも古くなっていたのだ。

今回、私の退職を機に始まる新たな生活の

スタートにふさわしい記念の品になると思ったのだ。

こうして、お伊勢参りを無事終えて向かった先は

夫婦岩で有名な二見が浦にある温泉旅館。

シーサイドビューの部屋から見える夕闇に映し出された夫婦岩。

翌朝、やっぱり朝早く3時半に目覚めた夫。(笑)

5時に温泉に入り、6時になるのを待って散歩に出かけた。

朝日に煌めく水面がとてもキレイだ。

旅館から歩いてすぐのところにある夫婦岩。

夫婦の絆の象徴として有名だ。

私たちもこんなふうにありたいが…どうだろう?(笑)

久し振りの旅館泊だったが

伊勢海老やアワビの料理に舌鼓を打ち

温泉にゆっくりと浸かり、部屋でタバコも吸えて

夫のストレスもそれほどではなかったようだ。

さて、2日目は夫の実家の京都へ墓参りに行く予定だ。

その途中に数か所寄り道をした。 

そのひとつが猿田彦神社だ。

ここに祭られている猿田彦大神は

天孫降臨の時、啓行(みちひらき)をされた神。

だから、我々の進むべき人生の道を

最も善い方向へと道を開いて下さるというのだ。

なら、ここは絶対に行くしかない!

ありがたい御朱印を頂き、おみくじも引いた。

結果は、夫は末吉で私は吉だった。

同じ境内に佐瑠女神社もあった。

天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祭られている。

その後、月讀宮(つきよみのみや)以下四別宮にも立ち寄る。

ここは天照大神の弟君の月讀尊が祭られている。

姉の太陽に比して月に例えられたという。

ここまでお参りに来る一般客は少なく

皇大神宮(内宮)に比べて実にひっそりとしていて

さすがに月を思わせる佇まいだ。

ここでも御朱印を頂く。

そして、伊勢をあとにして次に向かったのが松阪。

まずは松坂城址。

残念ながらお城はなく、天守閣跡だけだった。

次に訪れたのが本居宣長の旧宅。

江戸中期を代表する国学者であり「古事記伝」で有名だが

それ以上詳しいことは知らなかった。

だが併設している本居宣長記念館でにわか勉強して

凄い人だったんだ…と知った。

そうこうしているうちに

お昼近くなり、雲行きが怪しくなってきたので

あわてて御城番屋敷に向かう。

石畳の道の両側に槇垣を巡らした武家屋敷が

今もなお住まわれて現存している。

そのうちの一軒だけが公開されているが

あとは実際に生活している方々の家なので非公開だ。

テレビで何度か見たことのある街並みを

小雨降る中、大急ぎで見て回り松坂をあとにした。

その後、高速に乗り、一路京都へ。

 

久し振りの一泊旅行で念願のお伊勢参りは

こうして無事に終わった。

心配したほどのストレスもなくて本当に良かった。

これに味をしめて、またどこかに夫婦で出かけようと思う。

何より良いのは、リタイア組は平日に動けることだ。

人混みの多いところや混雑時期は避けて

のんびりまったりと旅するのもいいもんだ。

以上、長ったらしい旅日記でした。


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コメント一覧

noriba-ba
見ましたよ!
私も「こころ旅」ファンなので、今ちょうど三重県ということで楽しく拝見しています。
松阪城址や御城番屋敷の道が映し出されてましたね。
ついこの間見た景色が懐かしく思い出されます。
笑ばあちゃんの地元だと思うと、余計に親しみを感じます。ホントに良いところですね。
笑ばあちゃん
こころ旅
今、NHKの火野正平さん「こころ旅」松阪です。
松阪城を出て、岩内を目指します。

今夜7時からとうちゃこ版の放映があります。
見てくださいね。
noriba-ba
行って来ました!
笑ばあちゃんさんは三重の方なのでしたね。
念願の夫婦でのお伊勢参りがようやく叶いました。
とても心に残る楽しい旅になりました。
残念ながら松阪では雨に降られ、松阪牛は食べられませんでした(涙)
でも、伊勢海老は堪能しましたよ!
三重は見どころがたくさんあるので、またぜひ行ってみたいと思っています。
笑ばあちゃん
ようこそ伊勢、松阪へ
三重へ来てくださったのですね。
お伊勢さんは、
何度訪れても心が引き締まる思いですね。
二見浦の夕暮れ素敵ですね、お天気で良かったです。

松阪城址の細い路、よく車で通り抜けています。
美味しいもの召し上がっていただいたかしら。
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