nontaの...思いつ熊まブログ♪

思いつくまま、気の向くまま、そんな日記です。

あの夏の花火

2010-12-11 22:04:29 | 想い出
私の実家では毎年夏に開催される隣の市の花火がよく見えます。

出かけずとも居ながらにして 花火見物 ができるのです。

 
今から30年近く前のこと。

祖母が前栽畑のところでシルバーカートに座って花火を見ていました。

私が 「 ひとりで見みてるの? 」 と母に言うと

「 ひとりでいいんだよ 」 と言うので

もしかして喧嘩でもしたのかな? と思っていました。

それから数年、毎年同じようにひとりで見ていました。

花火が上がると祖母のシルエットがはっきりと見えました。

 
「 ひとりでいいんだよ 」 の意味に気がついたのは祖母が亡くなった後でした。

母が70歳を過ぎた頃、ふと冗談半分(と私思っています)で

「 あと何回見られるかな 」 と言いました。

花火大会が毎年あっても、それを見ている自分は毎年違います。

若かった自分、家族、今の自分、そして未来の自分...。

そんなことを思いながら見る花火は

絶対に ひとり でなければならない...と思うのです。