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GESCHICHTE on THE BLOG

ダンスカンパニーノマド~sのブログ。創作・公演情報をさまざまな角度からお届けします。

スタッフのチカラ+

2007-06-06 | Creation 稽古場!
あっという間に6月です。先日、都内某所・森の稽古場をのぞいてみました。
ダンサーも多いのですが、それを支える人たちも周りにいっぱいいらして、こいつはびっくり。

というわけで、今日はこの横浜公演を創っている人々を紹介しましょう。

照明:福田玲子
音楽・音響:牛川紀政
舞台監督:清沢伸也
衣裳製作:若林欣子 清水千晶 アライクウ
ハンギングスカルプチャー:吉田朗
プロダクトコスチューム:鷹野新(morph.)
美術製作協力:豊永恭子 三好早紀 串田千晶 浜本章代 森すみれ 橋上ゆかり
衣裳製作協力:追分文乃
写真:大洞博靖 福地波宇郎
記録ビデオ:イリベシン
宣伝美術:芹沢啓二
宣伝写真:蓑田圭介
ウェブサイト:松根弘憲
制作:木村真理子 清水忍 中島紀子
(他多数)

さて肝心の作品の中身ですが、それは機会があればまたご報告します。
ヒトコト言うならば、吉祥寺を経たThe damp elementsが、作品としても個々のダンサーとしてもきっちり上げてきているので、横浜赤レンガ倉庫という空間で観るのがだいぶ楽しみな作品になってきています。

Dancer宮城文の場合

2007-02-05 | Creation 稽古場!
今日の稽古場レポーター+宣伝部長はダンサー・宮城文さんです。

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今日は全体通し稽古がありました。
私はいつもは主にクラシックバレエの舞台に出演していますが、今回はこの舞台で自分の中のまだ未知の部分を探り出していこうと、挑戦の日々です。
出演者の皆さん一人ひとりものすごく個性的なので、そのパワーに負けないようにと思いますが…。
全く違うタイプの人が集まって、振付もそれぞれに合ったものから、意外性をついたものまで様々で、独特なNomade~sの世界が面白いなとリハーサル重ねる度に感じています。
一つ一つのモチーフが重なり合って、どんな風な流れが生まれるのかを、自分自身も楽しみつつ表現していければよいなと思います。

皆さん、ぜひぜひ観にいらしてください! お待ちしております!
(2007/02/04)
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獣たちの会談

2007-02-04 | Creation 稽古場!
稽古場に押しかけたというナゾのy.さんから、鑑賞メモをいただきました。

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風変わりな人たちの会合。それぞれに異なる獣を纏い、秘密めいた言葉で会話するよう。
突如切り込んでくる直線的なダンスが空間を変えていく。
デジタルスピードを想起させる振付の群舞。
女性ダンサーたちの美しいソロの立ち上がり。
宮城は振付に誠実に取り組むことで、本番へ向けて自身のソロパートを立ち上げていくとみた。
熊谷には、心の揺らぎ、少女のような傷つきやすさといった、
この人は踊らなければ死んでしまうと、こちらに感じさせるような踊りがこぼれ始めていた。
(2007/1/28)
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ここでy.さんに質問。
Q)デジタルスピードってナンデスカ?
A) ここはね、第一部の速い振付の印象です。台本も見せていただいたのだけど、今回の作品って現代を生きる私たちのありようを意識していると思ったの。
Q) ノマド~sは常にそうです。とすると、いつもと変わらないってことですか? そいつは大問題だ。
A) 今の時代のデジタルなスピード側からすると、簡単にアナログとカテゴライズされてしまうことの中に、大切な「人との湿り気」がある。ここが失われていってる状況が今回の作品で描かれている気がして。超めまぐるしい振付のダンスにそのデジタル加減を感じたのでした。
Q) なるほど、湿り気は季節的にも必要です。生き物は湿り気がないと生きていけませんからね。この湿り気感を、moistではなく“damp”としたのはなぜでしょうね。湿り気が足りないことを呈しながら、潤うことにもリスクを負わせている感じがしますが。それは今後の展開を観ながら解読することにいたしましょう。
A) 面白い要素が既に山盛りなので、これからどう変わっていくか。期待して次の稽古も観てきます。

なぜHistoryでは駆動しないのか

2006-04-01 | Creation 稽古場!
作品タイトル「顔と歴史」は、「Face and Phases」と英訳されています。
Phaseで歴史?Historyじゃないの?とちょっと立ち止まります。
いまさら聞けないゲシヒテ用語、3月15日稽古用テキストで再確認。


なぜHistoryでは駆動しないのか。それはリアルな言葉としてダンスに水脈を認識させるからである。Phaseは、姿、有り様、外見、形状、性質、特徴を示す【相】であるからだ。歴史とは、例を挙げれば気相・液相・固相の生きた形相なのだ。それは地域、職業、男女、年齢、階級、話し言葉や書き言葉をつくってきた。我々のからだやDNAには何万人もの記憶がある。自己とは不条理で、未来や過去も混在した、必要とされる生きものに違いない。死者さえも自身の鼓動であり、時代の胎動たるダンスの大切な空間である。時代が我々に蘇生を賭している。
(池宮)

東欧版へ

2006-03-11 | Creation 稽古場!
2006年モルドバ・ルーマニア・ブルガリア版リハーサルを始めた。

ダンサーの顔色がみるみる変わる。
オーディションで予感させた彼らの類い希な集中力は、
シーン創作に深みを増し、新しい作品の旅の顔をのぞかせた。
加えて個々の身体に潜んでいた未知の空間感覚が露になる。
上演が待ち遠しい。
公開リハーサルを思案中。(Ikemiya)

謎解きどうぞ(神林和雄)

2005-11-18 | Creation 稽古場!
とにかく腹がへっていたのでパクリと飲み込んだ
吐き気がした
カエルが嫌いな蛇もいるんだヨ
ちょっとそこのマウスチャン
ごちそうするからさあーカエル
もっとこっちへおいでよ
text by Kazuo Kanbayashi

さあ蛇、カエル、マウスの関係は?
答えは公演終了後、本人が図解しますのでお気軽にどうぞ。

short story by Noriko Kumagai

2005-11-18 | Creation 稽古場!
voice 椅子の上にバラの花びらが降りそそぎ、いつか小さな赤い山になった。
私はその中から聴こえる声と 歌っていた
バスに乗って だいぶ遠くに出かけてしまった。道ずっとあまりにでこぼこしてい
たので、見知らぬ人のからだは、揺れに揺れて溶け出していた

「穏やかに、高揚して、自身の内面を聴きながら」
この一言に尽きるような踊りを踊らせてもらえたら、と私は思います。
「鏡の中の鏡」
遠くからの旅人dancer が、しまいには、毎日何時間も鏡の中の自分と話し続け、
しまいには、自分に棲んでいたいろいろな人になってしまった事などを、
今もちょっとショックで寂しい気持ちで思い出します。
内なる声と、彼女は言っていました。
あまり聞こえなくなってしまった誰もがもっている、声かもしれません。

稽古場レポート

2005-11-08 | Creation 稽古場!
お久しぶりすぎていますが、半年ぶりに作品稽古が始まりました。
なにやらゲシヒテらしきにおいがあるのでご報告です。

神楽月、雪待月、初雁、残菊、冬支度 
我々の生きる空間に響く言霊だ。
「顔と歴史」ロック、ジャズ、フォークの発祥を。
Tシャツ、Yシャツ、詰襟、スカート等々。
好きな歌、曲、シーン、服、忘れ難き人、人、人。雨。
その姿、あり様、見ること自体、あい共に、受け継ぐこと
つまり歴史のPhase(相)の一面だったというのは偶然ではないだろう。
――今、現在という時、遠い国の出来事や見知らぬ人の事態を想像してみる。
「多彩な色」というテキストで1976年作曲された「アリーナ」
……「霜月という異称」池宮中夫 より抜粋

先日稽古で出くわした11月18日公演のテキストです。
この日の創作にはエストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの
「アリーナのために」(1976)が使われていました。
ある意味これ自体もテキストとして進めていく模様。
エストニア=EU加盟したねぇという今の立ち位置から、
ペルトのそれをずずずと引き寄せてみよということでしょうか。
ペルトの幼少期、エストニアはナチスの支配下にあり、
作曲当時はソヴィエト連邦の一員。
そんな国からペルトは飛び出しドイツに亡命。
国が波のようにたゆたい、そのなかで彼自身も別の波をもって漂泊していたのかなと。

さて「アリーナ」とはアルバム名ですが、
2つの曲が「1.鏡の中の鏡 2.アリーナのために 3.鏡の中の鏡 4.アリーナのために 5.鏡の中の鏡」と、
これも寄せてはかえす波のようだし、鏡あわせともいえる。
その中で音楽活動を再開した最初の曲「アリーナのために」が、どんな位置を占めているのか。
池宮テキスト中には「多彩な色」とあるこのフレーズに注目

――私の音楽は、あらゆる色を含む白色光に喩えることができよう。
プリズムのみが、その光を分光し、多彩な色を現出させることができる。
(アルヴォ・ペルト)

そんなこんなで「穏やかに、高揚して、自身の内面を聴きながら」創作が進んでいるようです。