GESCHICHTE on THE BLOG

ダンスカンパニーノマド~sのブログ。創作・公演情報をさまざまな角度からお届けします。

2/20東京公演終了しました

2007-02-21 | Weblog
おかげさまで「The damp elements」東京公演が無事終了いたしました。吉祥寺まで足を運んでくださった方々、叱咤激励を送ってくださった方々、本当にありがとうございました。皆様の声を胸に、明日からまた稽古に励む所存です。
次回は「The damp elements」 横浜版と新作「9PLANETS」を、横浜赤レンガ倉庫1号館ホールにて上演します。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

今回の舞台写真は近日アップしますので、そちらもお楽しみに!

長い水を纏うダンス

2007-02-20 | Weblog
さていよいよ本日蔵出しです!「The damp elements-横たわる湿潤-」。どなたさまもよろしくお願いいたします。ところで本公演(19時半スタート)チケットの残りがえらく少なくなってきました。当日券の方は早めにお並びいただくか、公演専用携帯電話080-3397-4718にあらかじめ連絡して席を確保してください。(取扱は自由席のみです)15時スタートの公開リハーサルは比較的余裕がございますので、こちらもお勧めいたします。

作品コンセプトをいまさらながら改めて紐解いてみましょう。今回は「長い水を纏うダンス」なのだそうです。「距離の潤い」を失いかけている未来・現在の人間像をフォーカスする本作品、「湿潤」という点では、たとえば私たちが獣だった頃、海で泡だっていた頃、はたまた38億年の昔の元素にまで、長く長く想像を連ねていけます。生き物としての潤いをもつ私たちが、では現代から未来へとどのように歩んでいるか、ユーモアあふれる心理描写や演出でご堪能いただくという次第。
今回はコンテンポラリー、クラシックバレエ、ヒップホップなどさまざまなバックボーンをもつ若手ダンサーも迎え、ノマド~sベテランダンサーとともに空想的でかつ未来的な空間設定、美術、衣裳を纏い、踊ります。

ところで作品の今後ですが、6月に横浜版が公開、秋にはヨーロッパツアーと続く模様です。作品を発展させてゆくためにも、この貴重な初演舞台を是非たくさんの方にご覧いただきたいと思います。では、吉祥寺でお会いしましょう!

Dancer宮城文の場合

2007-02-05 | Creation 稽古場!
今日の稽古場レポーター+宣伝部長はダンサー・宮城文さんです。

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今日は全体通し稽古がありました。
私はいつもは主にクラシックバレエの舞台に出演していますが、今回はこの舞台で自分の中のまだ未知の部分を探り出していこうと、挑戦の日々です。
出演者の皆さん一人ひとりものすごく個性的なので、そのパワーに負けないようにと思いますが…。
全く違うタイプの人が集まって、振付もそれぞれに合ったものから、意外性をついたものまで様々で、独特なNomade~sの世界が面白いなとリハーサル重ねる度に感じています。
一つ一つのモチーフが重なり合って、どんな風な流れが生まれるのかを、自分自身も楽しみつつ表現していければよいなと思います。

皆さん、ぜひぜひ観にいらしてください! お待ちしております!
(2007/02/04)
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獣たちの会談

2007-02-04 | Creation 稽古場!
稽古場に押しかけたというナゾのy.さんから、鑑賞メモをいただきました。

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風変わりな人たちの会合。それぞれに異なる獣を纏い、秘密めいた言葉で会話するよう。
突如切り込んでくる直線的なダンスが空間を変えていく。
デジタルスピードを想起させる振付の群舞。
女性ダンサーたちの美しいソロの立ち上がり。
宮城は振付に誠実に取り組むことで、本番へ向けて自身のソロパートを立ち上げていくとみた。
熊谷には、心の揺らぎ、少女のような傷つきやすさといった、
この人は踊らなければ死んでしまうと、こちらに感じさせるような踊りがこぼれ始めていた。
(2007/1/28)
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ここでy.さんに質問。
Q)デジタルスピードってナンデスカ?
A) ここはね、第一部の速い振付の印象です。台本も見せていただいたのだけど、今回の作品って現代を生きる私たちのありようを意識していると思ったの。
Q) ノマド~sは常にそうです。とすると、いつもと変わらないってことですか? そいつは大問題だ。
A) 今の時代のデジタルなスピード側からすると、簡単にアナログとカテゴライズされてしまうことの中に、大切な「人との湿り気」がある。ここが失われていってる状況が今回の作品で描かれている気がして。超めまぐるしい振付のダンスにそのデジタル加減を感じたのでした。
Q) なるほど、湿り気は季節的にも必要です。生き物は湿り気がないと生きていけませんからね。この湿り気感を、moistではなく“damp”としたのはなぜでしょうね。湿り気が足りないことを呈しながら、潤うことにもリスクを負わせている感じがしますが。それは今後の展開を観ながら解読することにいたしましょう。
A) 面白い要素が既に山盛りなので、これからどう変わっていくか。期待して次の稽古も観てきます。