GESCHICHTE on THE BLOG

ダンスカンパニーノマド~sのブログ。創作・公演情報をさまざまな角度からお届けします。

謎解きどうぞ(神林和雄)

2005-11-18 | Creation 稽古場!
とにかく腹がへっていたのでパクリと飲み込んだ
吐き気がした
カエルが嫌いな蛇もいるんだヨ
ちょっとそこのマウスチャン
ごちそうするからさあーカエル
もっとこっちへおいでよ
text by Kazuo Kanbayashi

さあ蛇、カエル、マウスの関係は?
答えは公演終了後、本人が図解しますのでお気軽にどうぞ。

short story by Noriko Kumagai

2005-11-18 | Creation 稽古場!
voice 椅子の上にバラの花びらが降りそそぎ、いつか小さな赤い山になった。
私はその中から聴こえる声と 歌っていた
バスに乗って だいぶ遠くに出かけてしまった。道ずっとあまりにでこぼこしてい
たので、見知らぬ人のからだは、揺れに揺れて溶け出していた

「穏やかに、高揚して、自身の内面を聴きながら」
この一言に尽きるような踊りを踊らせてもらえたら、と私は思います。
「鏡の中の鏡」
遠くからの旅人dancer が、しまいには、毎日何時間も鏡の中の自分と話し続け、
しまいには、自分に棲んでいたいろいろな人になってしまった事などを、
今もちょっとショックで寂しい気持ちで思い出します。
内なる声と、彼女は言っていました。
あまり聞こえなくなってしまった誰もがもっている、声かもしれません。

Nomade~sが挑む ダンスシード2005

2005-11-10 | Information 公演情報
順不同、なにやらにおう公演の情報はこちらです。

異称の月-わたくしの森羅万象
■日時 11月18日(金)20:00開演 / 19:45開場
■ダンス 神林和雄 羽山義彦 熊谷乃理子 池宮中夫
■照明 福田 玲子
■音響 牛川 紀政
■料金 \1500 中学生以下\500(ブログ見たと要予約)
■会場・予約・問い合わせ Brick-one(東京メトロ千駄木駅より団子坂上がる。徒歩5分)
 〒113-0022 東京都 文京区 千駄木 5-15-7 
 地図アリマス→ http://www.brick-one.com/
 Tel : 03-3828-4858 Fax : 03-3828-4856 
 E-mail : kiiroiie@brick-one.com

稽古場レポート

2005-11-08 | Creation 稽古場!
お久しぶりすぎていますが、半年ぶりに作品稽古が始まりました。
なにやらゲシヒテらしきにおいがあるのでご報告です。

神楽月、雪待月、初雁、残菊、冬支度 
我々の生きる空間に響く言霊だ。
「顔と歴史」ロック、ジャズ、フォークの発祥を。
Tシャツ、Yシャツ、詰襟、スカート等々。
好きな歌、曲、シーン、服、忘れ難き人、人、人。雨。
その姿、あり様、見ること自体、あい共に、受け継ぐこと
つまり歴史のPhase(相)の一面だったというのは偶然ではないだろう。
――今、現在という時、遠い国の出来事や見知らぬ人の事態を想像してみる。
「多彩な色」というテキストで1976年作曲された「アリーナ」
……「霜月という異称」池宮中夫 より抜粋

先日稽古で出くわした11月18日公演のテキストです。
この日の創作にはエストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの
「アリーナのために」(1976)が使われていました。
ある意味これ自体もテキストとして進めていく模様。
エストニア=EU加盟したねぇという今の立ち位置から、
ペルトのそれをずずずと引き寄せてみよということでしょうか。
ペルトの幼少期、エストニアはナチスの支配下にあり、
作曲当時はソヴィエト連邦の一員。
そんな国からペルトは飛び出しドイツに亡命。
国が波のようにたゆたい、そのなかで彼自身も別の波をもって漂泊していたのかなと。

さて「アリーナ」とはアルバム名ですが、
2つの曲が「1.鏡の中の鏡 2.アリーナのために 3.鏡の中の鏡 4.アリーナのために 5.鏡の中の鏡」と、
これも寄せてはかえす波のようだし、鏡あわせともいえる。
その中で音楽活動を再開した最初の曲「アリーナのために」が、どんな位置を占めているのか。
池宮テキスト中には「多彩な色」とあるこのフレーズに注目

――私の音楽は、あらゆる色を含む白色光に喩えることができよう。
プリズムのみが、その光を分光し、多彩な色を現出させることができる。
(アルヴォ・ペルト)

そんなこんなで「穏やかに、高揚して、自身の内面を聴きながら」創作が進んでいるようです。