「プロフェッショナル 仕事の流儀」
毎回、様々な「プロフェッショナル」に焦点をあてる、NHKのドキュメンタリー番組です。
今回の題目は
「闘う介護、覚悟の現場 介護福祉士 和田行男」
仕事柄つい、見入ってしまいました(笑)
「例え認知症になっても人間らしい生活をするべき。人の尊厳を守る」
この信念を持つ「和田行男氏」の苦悩や葛藤に密着されていました。
内容は以下のようなものでした。
和田氏の施設では、夜間帯以外は玄関に鍵をかけていないため、出入りが自由にできるそうです。
入居者が外に出れば、扉につけたセンサーが鳴ったり、職員が付きそうなどの安全対策は講じている。
しかし、職員が一瞬目を離した 隙に出て行ってしまい、長時間行方不明になってしまうケースもどうしても発生する場合があるそうです。
そうしたアクシデントが起きるたびに「鍵をかけないのは危険 だ」という批判を受ける。
それでも、鍵をかけようとはしない。鍵をかけ、行動を制限すれば事故などのリスクは減る。安全を確保することだけが唯一正しい答えとは言えないのではないかと、常に自分の胸に問いかけ続ける。
「人間って何がすてきって、自分の意志を行動に移せることってどれほどすてきか。その人間にとって一番すてきなことを奪ったらあかん。できるだけそのことを守る、守り手にならないかんと思っている」
同じ業界で働く者として、色々と考えさせられる放送内容でした。
弊社のグループホームも、夜間以外は鍵をかけません。
以前、グループホームで勤務していたことがありましたが、いくら気をつけていても、単独外出等はありました。
ですが、同じように鍵をかけないのは
「尊厳を守る」
「人間らしい生活を送る」
こういったことなんだと思います。
豊岡