一昨日(3月19日)はピアニスト、リパッティの誕生日、昨日(3月20日)はピアニスト、リヒテルの誕生日、そして今日はヨハン・セバスチャン、バッハの誕生日。大音楽家たちの誕生日が続いています。もしこの3日間が地球上に存在していなかったら、西洋音楽史は全く違うものになっていたでしょう。
リパッティといえば今までソロの演奏(しかも私の場合彼の演奏はショパン等のロマン派を主に聴いていました)のイメージが強かったのですが、彼はクララ・ハスキルや、ヴァイオリン奏者のエネスコとも共演しているとのこと。twitterの友人との話で知りました。エネスコとの共演ではエネスコ作曲のヴァイオリンソナタの演奏等が有名なようです。
ソロの演奏についてはバッハ作曲の無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番 BWV1004ソナタ第3番BWV1004、ソナタ第3番BWV1005、そして有名な無伴奏ヴァイオリン パルティータ第3番BWV 1005の演奏もyoutubeにあり聴きました。その中でBWV1005 の動画を貼り付けます。
ヴァイオリンソナタ第3番BWV1005の第2楽章のフーガ(4分19秒~)は壮大なのですが、どこかで聴いたことがある音楽のような気がしました。何かに似ている、そう、この曲に、似ているのでした、気付いた瞬間、腰を抜かしそうになりました♪
ロンドン橋落ちたはイギリスに古くから伝わる童謡、そしてバッハのパルティータ第3番BWV1005は1720年ごろに作られた可能性があるとのことですが、それらの二曲には何か関連性があるのではないかと思いました。BWV1005 のフーガはロンドン橋壮大フーガのようにも思えてしまったのです。
しかしこれらの二曲間の関連よりももっと根拠のありそうなことが判明。バッハのBWV1005 の第2楽章はグレゴリオ聖歌の「来たり給え、創造主なる聖霊よ」というコラールの旋律からとった主題だということです。確かにこの動画を聴いてみたら短時間の演奏の中にしっかりとあのテーマが入っています!
そして実際バッハ本人の曲の中にも「Komm, heiliger Geist」という名が書かれている上にあのテーマが入っている曲がありました。BWV652「来たれ精霊、主なる神」というコラールのように上声部で分かりやすく歌えている曲もあれば
その前にあるBWV651では足鍵盤にあの旋律が登場する曲もあります(動画はtwitterで紹介いただきました)。左手は華麗な手鍵盤の部分を支える重大な役割を果たしています。
ルター派のバッハがカトリックのグレゴリア聖歌を採りあげるのは不思議なことなのかもしれませんが、確かにこの曲では貴重な位置づけになっていますよね。
さてロンドン橋は?
実はまだ真相が分からないのでした。他の曲とは実は何とも関係ない旋律にすぎないのでしょうか。
かなりの独断ですが、BWV1005の第2楽章と同じくグレゴリオ聖歌がもとになっている、という考え方が合っているような気がしているのでした。真相をお分かりの方、コメントいただけたら嬉しいです。
私が"Komm, heiliger Geist, Herre Gott" というタイトルでアップしているここでは3番目の動画、実はバッハのBWV59 "Wer mich liebet, der wird mein Wort halten"のコラールだったのですね!BWV59の動画をお聴きして分かりました。
https://www.youtube.com/watch?v=f5eJ1Rzbsv8
そしてルターによって書かれたルーテラン教会の教会のペンテコステ"Komm, heiliger Geist, Herre Gott"の元となっているグレゴリオ聖歌 "Veni Sancte Spiritus"も聴いてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=aqkR-4l73CI
グレゴリア聖歌は時代から考えても単旋律でしたね♪そして神秘的な響きですね!しかりやっぱりどことなくBWV59ののコラールやBWV1005、そしてロンドン橋の歌に似ているような気がします。
一つの作品で使った主題を他の作品でリサイクルしているバッハの想像力の広がりを感じました。ロンドン橋は少々飛躍した発想かもしれませんがやっぱり似ている気がしたのです。。。きいろとりさんが書かれている通りフーガの主題をそっくりそのままロンドン橋にしてみる、それは考え付きませんでした、楽しそうですね!
コメント有難うございました(^^)
わたしも前からずっと気になっており、いまたまたま自分のプレイリストから流れてきたので、またまた気になって検索かけたら、たどりつきました。
同じようにモヤモヤしている人、けっこう多いのではないでしょうか?
どなたか論文書いてる方などおられませんかねぇ。
(いませんよね)
どうしても、ロンドン橋...にしか聴こえません。よね?^ ^;
初めまして!
こちらのブログ、すっかり放置状態にしており、ただいまコメントに気が付きました。返信、大変遅くなって本当に申し訳ありません。
本当に不思議ですよね。どなたか論文を書いていらっしゃればよいのですが。。。。
(当時の私、ここまで目が向いていたのですね。その頃の好奇心を取り戻したい!)
コメントありがとうございました!