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公開レッスン

2010年01月11日 | ピアノ・音楽
 今日、松尾楽器に行こうと思ったもう一つのきっかけが、鷺谷宰先生という先生の「大人のピアノ愛好家のための練習法」というタイトルの公開レッスンだった。「大人の愛好家」「練習法」という響きが非常に身近に感じられ、いい刺激を受けそうだと思い出向くことにしたのだ。会場は松尾楽器商会内にある松尾ホールだった。
 第1部の公開レッスンと第2部の鷺谷先生の演奏とに分かれていた。
 結論から書こう。非常に中身の濃い充実した公開レッスンだったと思う。参加された方はみんな大人のアマチュアの方だと思われる。
 公開レッスンの曲目は
リスト:3つの愛の夢より 2番、3番
ベートーヴェン:ピアノソナタ第5番Op.10-1 第1楽章
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 二短調 Op.54

 それぞれの作曲家がこれらの曲を作った動機や時代背景から説明されていた。リストの愛の夢2番は初めて聴いた曲。もともとはソプラノの歌曲だったのが、ピアノ用に編曲された。冒頭に愛のためなら死ねるというような内容の詩が書かれていて、愛と死がテーマとされている。そのためテーマとなる歌の旋律をはっきりと提示すること、そして情感的に、そして高揚感を持って歌いこむことが大切だと言われていた。音が少ない部分のクレッシェンドは難しいけど、そこを出し切ることも大切だと。一方有名な愛の夢3番は心を痛めた男性が感情を抑えきれずいいたいことを主張するという内容らしく、第2番のようにセンチメンタルになりすぎないことが大切だと言われていた。今まで思っていたのとはかなり違う内容の曲のようだ。愛の夢の2番、なんだか弾きたくなってきた。
 ベートーヴェンの5番は根底にある拍子やリズムをはっきりととらえるように、そして動機となる音型を明確にキャラクターをはっきりとつけることが大切だと言われていた。また対立要素も際出させることも大切だと。20番を練習していたときもそうだったと思った。5番は20番よりもさらにそういう要素が強いと思われる。
 メンデルスゾーンの厳格なる変奏曲は終始拍子が一貫している古い形の変奏曲なので、原型の骨格となるものを保ったまま統一感を持って構築していくことが大切だと言われていた。すぐれたオルガニストであったメンデルスゾーンらしく、オルガン曲らしい重厚な響きに満ち溢れている。そのような響きを大切にするために、低音部をしっかり出すこと、音色を豊かに演奏することが大切だと言われていた。
 大まかにまとめたけれど、かなり細かい指摘をされた上に自ら演奏もされたりしていて、私たちも一緒にレッスンを受けているような気分になった。
 最後に全体へのアドバイスとして、クラシック音楽ではまず作曲家ありき、作曲家が楽譜を通してどのようなメッセージを発しようとしているかを引き出すことが大切だと言われていた。演奏者自身が前面に出すぎていて作曲家自身の存在がぼやけてしまっていたり、CDの演奏を鵜呑みにしたような演奏ではよくないのでは、ということだった。ついやりそうなことなので耳が痛かった。作曲家自身が本当に発しているメッセージは確かに楽譜だけだしなあ。(しかしその楽譜がときにはいろいろだったりするのですが(汗))
 
 第2部の鷺谷先生の演奏は
モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調K.573
ラヴェル:水の戯れ
ドビュッシー:喜びの島
だった。どの演奏も音色が美しく表情豊かで、拍子も安定している上に洗練されていて、心が洗われそうな非常に聴きやすい演奏だった。非常に難しい曲だと思うのに、難しそうに思えないように演奏されているところがすごいと思った。裏ではあのレッスンのように多くのことを考えながら演奏されていると思うのだけど、そのように感じさせないところが。。。

 このような充実した内容の講座が手ごろな価格で聴けて本当によかった。テンションが一気にアップできた。鷺谷先生のことも初めて知ったのだけど、また先生の公開レッスンがあったら出かけてみたいと思った。
 

Pleyelのピアノ

2010年01月11日 | ピアノ・音楽
 なんとショールームの奥にはあのショパンが愛したピアノ会社「プレイエル」のピアノが置いてあった!それこそ夢のような話だ。1909年製造の100歳のピアノで、70年前に弦が張りなおされたという。鍵盤は象牙だろうか、歴史を感じさせる。20年近く前松尾楽器にフランス人から電話があり、古いプレイエルを買ってもらえないかという話があり、結局購入することになったそうだ。
 試弾してみた。乱暴に扱ったら弦が切れてしまうのではないか、と思いながらおそるおそるショパンのワルツの一部を弾いたのだけど、色彩感が非常に豊かで美しい音色だった。ショパンもこのような音色のピアノを好んで弾いていたのだろうか。
 このピアノ、東京のショールームには4月中旬まで展示するということだ。

スタインウェイだらけ

2010年01月11日 | ピアノ・音楽
 今日は連休最終日。折角だから東京に出よう、さてどこに行こうか、ということで浮かび上がったのはかのスタインウェイ特約店である松尾楽器商会だった。地下鉄日比谷駅からすぐの地下1階に夢の空間はあった。こんな空間に身を置いたりなんかしたらピアノ好きは平常心ではおれないだろう。弾きたいという欲望を抑えることができず、結局2台触らせていただいた。

怪しい、怪しすぎる

2010年01月09日 | ピアノ・音楽
 ショパンの楽譜の比較を始めました。図書館で楽譜が借りられるのです。なんていい図書館なのでしょう。
 それにしても怪しい、怪し過ぎる。同じ版ルーツでも違うところがあるし。今からアーティキュレーションの再検討がいりそうです。そうすることで曲の見直しもできるかな。一つの版だけだったらそれなりに思っていたところも。
 時間、できるだけ今までのままでいけるようにがんばってみよう。

カーブは緩やかでも

2010年01月04日 | ピアノ・音楽
 ピアノって、裏切らないし、練習すればするほど上達するはずと思っているのだけど、練習時間がとれなかったり、練習しても上昇カーブが目に見えないほどゆるやかだったり、下降線が微妙に混じっていたり、上昇度や到達点が思ったよりも低くて、周りをみたりらさらにそういう現実を突き付けられたりということもあるわけで。。。それでもやっぱりやり続けることには意味があると思うのです。やり続ければたとえばあこがれの曲に少しでも近付けるだろうし、音楽に囲まれたひとときが過ごせるし、勘も鈍らずに済むし。やっているその瞬間が幸せ。

 ブリジットジョーンズ、5分の1読了です。意味不明箇所が出て来ると焦るのだけど、そういうときほど焦らないことですね。

ショパン解体作業

2009年12月27日 | ピアノ・音楽
 今日は一日中家にいるということに決めた。午前中は大掃除。はたきでごみを落とし掃除機をかけ雑巾をかけ窓や汚れている網戸を拭いたりした。それにしても汚くなるもんですね。来たばっかりの新しい家なのだけど。
 
 そしてピアノも弾いた。とにかくショパンのエントリー曲を見つめ返す作業をしなくてはと思った。埃をかぶっている危険性がかなりあるように思えたのだ。
 まず最も危険なワルツ11番。8月にK辺で弾いたものの、本番では最初暗譜落ちしたという困った思い出のある曲。その後も弾けた!という気持ちになることはないまま、放置していたのだけど、さすがに取り出さなければと思った。まず左手の三拍子和音だけからいくことにした。拍感や和声をとらえるのにもよさそうだし、ペダルの練習にもなりと思った。楽譜をみながらどのような和音になっているか叩きこむためにゆっくり弾いてみた。予想できそうで予想できないような和音でなかなか凝った作りになっているなあと思った。左手だけだと意外に弾きにくいというのも分かった。ペダルはほとんど練習にならなかった。本物で練習しないとと思った。そして右手、指づかいから確認。なんとなく弾けなくなっていたのはおかしな指づかいをしていたというのが分かりやり直し。慣れないことをしているため、手自体も硬くなっているような気がした。これだと決めた指づかいに手も慣らしていけばいいのだと思ったら今からやり直すのも無駄ではないはず。急がばまわれだ~。
 そしてマズルカ47番。これもなんだか怪しい。フレーズのとらえ方やペダルなどがワルツと違うのけど、その違いをいかに出すかとなると。。。それ以前に正確に弾けていない。とくに中間部の三度と強弱のコントラスト。強弱やコントラスト、聴くだけだったらこうつけたらいいのにといくらでも思えるのだけど、いざ自分が弾いてみるとなかなかつけられないというのが分かる。こちらもスタジオでの練習もいりそうだ。。。でも三度の部分を音を外さずに弾くことだけなら家でもできるはず。こちらもゆっくりといかなくては。
 
 というわけで埃を取り払うどころか最初からやり直すという作業へと向かう予感がしてきたのだけど、解体作業をすることによって新たに出来上がるものがよりかっちりしたものへと近づきやすくなるのだとしたら希望は持てるはずと思った。

やっぱりピアノって楽しい

2009年12月26日 | ピアノ・音楽
 今日は仕事が休み。年末の忙しい時期のはずだけどピアノを聴いたり弾いたりと音楽度の高い一日を過ごすことができた。聴くほうは某コンクールを聴いてきたのだ。演奏のレベルも高かったし、出演者の方たちの一生懸命な姿に心打たれた。それにしても演奏時間終了のベルってなんとかならないのかしら。時間の制約はあるのだろうけど折角演奏しているのに途中でやめないといけないなんてかわいそうな気がする。年末の寒くて大変な中、出演者の方たちお疲れ様です。
 生演奏を久しぶりに聴いたのと、最近弾けていなかったというのもあって、家に帰ると弾きたいモードが爆発。ベートーヴェン20番、メンデルスゾーン浮き雲でスタートし、ピシュナ、ショパンへと。まだまだ弾けていなくて課題だらけなのだけど、それでも弾けたということで体内にたまっていた垢のようなものが抜け落ちたような気がした。あまり自覚はなかったのだけど、最近のいらついたような文章の原因はピアノが聴けたり弾けたりしていなかったからというのも大きく占めていたようだと分かった。
 ちなみに相棒氏も今日は結構弾いていた。

 こうなったら最低やっぱり一日10分でもピアノに触るようにしなくては、と思った。

ポリーニの平均律!!!!!

2009年12月24日 | ピアノ・音楽
 バッハの平均律!大好きな曲なのに最近は弾くという縁もなく、しかも全曲を録音したCD自体を持っていないのもあって(MDはCDをお借りして録音したアシュケナージの演奏があるのだけど)、ご無沙汰していた。しかしポリーニによる録音による新しい平均律のCDが出ているという貴重な情報を友人から聞いた。ポリーニの平均律!これは素晴らしいのではないか。今月はCDの購入は自粛するつもりだったけど、どうもこのポリーニの平均律が頭から離れない。考えてみたら今のように浮つきやすい状態であるからこそ、ポリーニのような名演奏家による平均律のような心洗われるCDを聴く必要があるのではないか。思いだしてみたら本ブログを始めたころは本当に平均律にはまっていた。弾ける、弾けないというのは関係なく、純粋に平均律って素晴らしいと思えていた当時の原点らしき思いを思い出したくなった。しかも今日はタワーレコードのポイントが二倍期間でもある。こういうときこそチャンスではないかと思って夢のCDを手に取りレジに。ちなみにバッハにはそこまで思い入れはないという相棒氏も、ポリーニには弱かった。平均律いいかも、ということになった。
 そして家で聴いたのだけど。。。素晴らしい。泣ける。感激する。ポリーニの音楽は機械的だという批判があったこともあるようだけど、一音一音が生き生きとしている。平均律自体まともに聴いたのが久しぶりだったのもあったからだろうか。懐かしくて愛しくてたまらなかった。他の作曲家もバッハから大きなインスピレーションを受けている。もちろんショパンも。例えばプレリュードはバッハの平均律と同じように24の調性で書かれているし。他の曲だってバッハの影響をたくさん受けているはず。このCDを聴くことで栄養分をたっぷりいただけそう。しかも落ち着きのない私に内面の安定という貴重なものも与えてくれそう。クリスマスも真近だし、グレゴリオ聖歌のような世界にも興味を持ち始めていた矢先に出会ったこのCD。おかげで当分音楽的に幸せな日々が過ごせそうだ(^^)

 このようないいことがあったときは、しばらくは感激を独占して何度も味わい尽くしてからブログに書いたほうが感激が濃縮されそうな気もしたのだけど、そのように勿体ぶっていると結局は書かなくなりそうなので、結局書いた。でもこのように勿体ぶりたかったのは書くことによって感激が薄れるのが怖かったからというのもある。すなわち感激が続いてほしいという思いから来ているのもある。というわけで平均律ネタはまだまだ続くかもしれない。

付点が気になる

2009年12月22日 | ピアノ・音楽
 今週から郵便局で年末年始の仕事をしている。朝家を出て夕方に帰るという時間的には普通の勤務に近い状態。内容は超高速(を目指したい)の入力や超高速の読み取り機械(なかなか優秀なのです)で分類された葉書を取り出す作業などで、肉体労働に近い。単純だけどそれなりに達成感があるのだ。たった2日しかしていないのだけど、朝出る前と帰宅後の勢いが急によくなった。
 しかし今朝はおのぼり全開の最悪なことをしてしまった。勢いよく弁当を作って(さて期間中続けられるでしょうか)家を出て、電車に飛び乗ったのだけど次に停まる駅の名前を聞いて真っ青になった。「K急川○です」えーっ、この電車、川○まで停まらないの~!?私の降りる駅は川○よりもずっと手前なのに。降りる駅は「特急」をはじめとしてかなりの電車が停まるメジャーな駅だったのだけど、今朝乗った電車は「快特」といって、メジャーなはずの降りる予定の駅もすっとばす電車だったのだ。「快特」は「特急」よりも速かったなんて。知らなかったでは済まされない。勤務開始時間は近づいている。川○で降りてUターン。改札でSuicaが引っ掛かったような気がしたのだけど無理やり出て(帰りでも引っ掛かったので説明して通してもらいました)全速力で職場に。運悪く開始時間を少し過ぎてしまい遅刻になってしまった(^^;それにしても今日に限って今までにしたことのないミスをするなんて、楽器演奏の本番で起こりやすい現象と似ているような気がする。

 帰宅後のピアノ。今日はショパンのマズルカ47番の付点8分音符と16分音符の組み合わせが気になったのでやってみた。3度になっているところもあり、なかなかややこしいのだ。こういう付点の組み合わせのときは、まず正確に弾くために、短いほうの音符を基準として細かく数えるといいという話をベートーヴェン20番のメヌエットの中間部で聞いたのを思い出したのでやってみた。気持ち悪い、と思っていたところはやっぱり弾けていない。けれども、細かく数えながらゆっくり弾いてみたら、正確に弾きやすくなりそうな気がしてきた。まずこの段階からよね、と思った。練習方法、他の曲でしたことが生かされることも多いかも、と思えたら練習が楽しくなってきた。こういう練習、本当は少しずつ積み重ねていったほうがいいんだよね。忘れないように覚えておかなくちゃ。

 ゆるビジ、申し訳ないのですが今年いっぱいにします。記事は更新しながらもラジオ講座自体が聴けていない状態で本末転倒になっていました。本当の意味で地道な学習ができていませんでした。英語は勉強し続けようと思います。
 ブログ、これからも大好きなピアノや音楽中心にしたいのだけど、いつまで続くかな?まあ、ぼちぼち綴っていきたいと思います。 
 

がっちょ~ん

2009年12月20日 | ピアノ・音楽
 12月19日の日記に書いたハイドンソナタHob.XVI32(47番)、ハ短調ではなくてロ短調でした。いきなり調性を間違えるなんてなんと不覚な(汗)ハイドンのソナタでは唯一のロ短調、しかも比較的有名なソナタだと言うのに。これからはそういう間抜けなことをするまえにちゃんと確認するようにします。

 この曲、すべての楽章が非常に魅力的で印象的なのです。こうなったらやっぱりいつかは全楽章を弾かずにはいられなそうな雰囲気です(^^)