川上未映子さんという芥川賞作家、名前は知っとったものの、読んだことなこうた。ある日の新聞を見て、すごく強烈な人やなという印象を受けた。そして書店でエッセイの文庫本「
そらそら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」に巡り合い、めちゃくちゃおもろいやねん、と思うた。
!と?の秘密についても書かれていた。原文はばりばりの大阪弁になっているが、ここでは内容のみを紹介しておく。彼女によると、我々が使うびっくりマーク「!」と、疑問があるとき使う「?」マークは、猫をお尻のほうから見た模様なのだそうだ。どちらの記号も上の部分はびっくりしたとき、および疑問を持ったときのしっぽの形、下の黒丸は猫のお尻の穴だということだとか。妙に納得やわ。。。
他に「井戸の中の蛙」というのもあったなあ。「井戸の中の蛙大海を知らず」ということわざがあるが、「大海を知らず」のところに「青空が見える」というのを入れた話もあった。蛙の住処は井戸の中でもそうでなくても、青空も星空も曇り空も見えたほうがいいに決まってる。
その他も読み応えがたっぷりやわ。芸術、言葉、人生、その他多方面にわたって言及しとる。貴重な書籍だからちまちまゆっくりと読んでいこ。こういう本を早う読んだらおもろない。
川上未映子さんの地元は大阪の京橋だった。結婚前に勤めていた会社を思い出した。そこは関西人が非常に多かったため自然と関西弁が耳に入ってきた。私は生まれは広島だが、育ったのは東と西両方なので自分の母語が何弁なのかが謎なのだ。西日本にいたときは東日本っぽいと言われ、東日本にいる今は西日本の方ですねと言われる。ちなみに上でちょっと使った関西弁も中途半端に違いない。自分の母語、今となっては謎かちゃんぽんでいいと思っている。にほんごであることには変わりないし。