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浮き雲の譜読み間違いから①

2010年03月29日 | ピアノ・音楽
 この記事は④まで続いています。えらっそうに書いているのですが、私自身本を見ながら書いたので、背伸びで分かりにくい説明になっているかと思います。嘘や突っ込みどころもあるかもしれません。もし何かお気づきの方がいらっしゃったら書きこんでください。

 おととしに弾いたメンデルスゾーンの浮き雲。音を違えて譜読みしていたところはあるわ、二声になっているはずのところを一声のままで弾いていたりわと、出来ていないまま出来たつもりになっていたところが次々と発見され、やり直している状態だ。
 やり直した直後に音を間違えて読んでいることが発見された箇所が、写真の青丸で囲んだところ。上段の5、6小節目はレ、下段の13、14小節目はレ♭と違う音で弾かなければならないのだが、なんと上段の5、6小節目も下段の13、14小節目と同じくレ♭で弾いていたのだ。なんたる不覚。誤りに気付き直し始めた直後、新たに聴こえた♭のついていないレのはかない響きにとりつかれ、数回その部分を繰り返した。その繊細な響きを知らずに弾いてきたことに気づき、非常に損していたような気分になった。そして今度は13、14小節目にまで♭をぬかして弾く状態に陥ることも。

 しかし浮き雲の調である変ホ長調の音階は
ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド・レ・ミ♭

 レには♭がついていない。だから素直に考えたらレ♭で弾くよりもレで弾くほうが弾きやすいはずなのに、私はレ♭で弾いてしまっていた。なぜ最初の段階でレではなくてレ♭で間違えたのだろう。その理由を楽典の本を見ながら考えてみた。そしてその答えらしきものが見えてきたので、続きを書いていこうと思う。長、短のような私にとって難しい言葉が関わってくるのでうまく説明できるかどうか心もとないのだが。。。この部分だけに関してならできそうな気がしてきた。
 

浮き雲の譜読み間違いから② ハ長調の三和音、七和音

2010年03月29日 | ピアノ・音楽
 なお、説明しやすくするために、3度と長調の三和音、七和音について書いてみる。まずここではハ長調の例に限定して説明する。

 まず3度という音の間隔から挙げてみる。3度には長3度、短3度がある。

長3度 ド→ミ  ド・ド♯・レ・レ♯・ミ 半音を含まない
短3度 レ→ファ レ・レ♯・ミ・ファ   ミ・ファの間が半音になっている 1つ半音が含まれている3度

 団子状に3度ずつ積み重ねた和音を三和音という。長調に登場する三種類の三和音を挙げる。ここではあえて調の1度の和音という言葉は使わないでおく。

以下、楽譜の図にあわせて説明する。青島広志氏の『究極の楽典』を参考にした。

長三和音 下が長3度、上が短3度になっている3度の積み重ねの3和音 ハ長調ではドミソ、ファラド、ソシレ
 ドミソ: ド→ミは ド・ド♯・レ・レ♯・ミで長3度 と ミ→ソは ミ・ファ・ファ♯・ソで短3度
 ファラド: ファ→ラは ファ・ファ♯・ソ・ソ♯・ラで長3度 と ラ→ドは ラ・ラ♯・シ・ドで短3度
 ソシレ: ソ→シは ソ・ソ♯・ラ・ラ♯・シで長3度 と シ→レは シ・ド・ド♯・レで短3度

短三和音 下が短3度、上が長3度になっている3度の積み重ねの3和音 ハ長調ではレファラ、ミソシ、ラドミ
 レファラ: レ→ファは レ・レ♯・ミ・ファで短3度 と ファ→ラは ファ・ファ♯・ソ・ソ♯・ラで長3度
 ミソシ: ミ→ソは ミ・ファ・ファ♯・ソで短3度 と ソ→シは ソ・ソ♯・ラ・ラ♯・シで長3度
 ラドミ: ラ→ミは ラ・ラ♯・シ・ドで短3度 と ド→ミは ド・ド♯・レ・レ♯・ミで長3度

減三和音 下が短3度、上も短3度になっている3度の積み重ねの3和音 ハ長調ではシレファ
 シレファ: シ→レは シ・ド・ド♯・レで短3度 と レ→ファは レ・レ♯・ミ・ファで短3度
 
その上にまた3度重ね、3度を三回積み重ねた和音を七和音という。長調に登場する四種類の七和音を挙げる。

属七の和音 長三和音と短7度(短3度が積み重なること)からなる。属音(ハ長調でいったら5番目のソ)の上に作られた和音をいう。属和音である。ハ長調ではソシレファ
 ソシレファ: ソシレ(長三和音) と シ→レ シ・ド・ド♯・レで短3度

長七の和音 長三和音と長7度(長3度が積み重なること)からなる。ハ長調ではドミソシ、ファラドミ
 ドミソシ: ドミソ(長三和音) と ソ→シ ソ・ソ♯・ラ・ラ♯・シで長3度
 ファラドミ: ファラド(長三和音) と ド→ミ ド・ド♯・レ・レ♯・ミで長3度
 
短七の和音 短三和音と短7度(短3度が積み重なること)からなる。ハ長調ではレファラド、ミソシレ、ラドミソ
 レファラド: レファラ(短三和音) と ラ→ド ラ・ラ♯・シ・ドで短3度
 ミソシレ: ミソシ(短三和音) と シ→レ シ・ド・ド♯・レで短3度
 ラドミソ: ラドミ(短三和音) と ミ→ソ ミ・ファ・ファ♯・ソで短3度

導七の和音 減三和音と短7度(減の場合は長3度が積み重なることになる)からなる。ハ長調ではシレファラ
 シレファラ: シレファ(減三和音) と ファ→ラ ファ・ファ♯・ソ・ソ♯・ラで長3度

浮き雲の譜読み間違いから③ 変ホ長調→変イ長調そして楽譜

2010年03月29日 | ピアノ・音楽
  浮き雲は変ホ長調だから

属七の和音 シ♭レファラ♭
 シ♭レファラ♭: シ♭レファ(長三和音) と ファ→ラ♭ ファ・ファ♯・ソ・ラ♭で短3度

長七の和音 ミ♭ソシ♭レ、ラ♭ドミ♭ソ
 ミ♭ソシ♭レ: ミ♭ソシ♭(長三和音) と シ♭→レ シ♭・シ・ド・ド♯・レで長3度
 ラ♭ドミ♭ソ: ラ♭ドミ♭(長三和音) と ミ♭→ソ ミ♭・ミ・ファ・ファ♯・ソで長3度
 
短七の和音 ファラ♭ドミ♭、ソシ♭レファ、ドミ♭ソシ♭
 ファラ♭ドミ♭: ファラ♭ド(短三和音) と ド→ミ♭ ド・ド♯・レ・ミ♭で短3度
 ソシ♭レファ: ソシ♭レ(短三和音) と レ→ファ レ・レ♯・ミ・ファで短3度
 ドミ♭ソシ♭: ドミ♭ソ(短三和音) と ソ→シ♭ ソ・ソ♯・ラ・シ♭で短3度

導七の和音 レファラ♭ド
 レファラ♭ド: レファラ♭(減三和音) と ラ♭→ド ラ♭・ラ・ラ♯・シ・ドで長3度

(♯と♭の記号が統一されていなくて申し訳ありません。下から上にあがるようにしたいため、基本的に♯で表記しましたが、変ホ長調では限界がありました)

 そこで楽譜に戻ってみる。

6小節目の青丸部分の和声は、ミ♭シ♭レなのでミ♭ソシ♭レ と捉える。変ホ長調の長七の和音
14小節目の青丸部分の和声は、ミ♭シ♭レ♭なのでミ♭ソシ♭レ♭ と捉える。ミ♭シ♭まではミ♭ソシ♭と捉え、長三和音。シ♭→レ♭は シ♭・シ・ド・レ♭で短3度。長三和音と短3度の組み合わせなので属七の和音になる!

 しかし14小節目の属七和音は何調の属七和音なのだろう。少なくとも変ホ長調ではない。変ホ長調の属七和音はシ♭レファラ♭なので、レに♭なんかついていない。

 さて13、14小節目だが属七でありながらレに♭がついている。変ホ長調ではレに♭がついていないが、一つ♭の数を増やした調はなんとレに♭のついた変イ長調である。ある調に♭が増えると下属調になるので、変イ長調は変ホ長調の下属調となる。
そこで変イ長調の和音を見てみよう。

 5番目に来ている属七の和音がなんとミ♭ソシ♭レ♭になっていて、14小節目の和音と一緒である。すなわち変ホ長調の下属調変イ長調の属七和音になっているのだ!


 まとめると
6小節目の開始から青丸部分の和声 ミ♭ソ(変ホ長調1度の和音)→ミ♭ソシ♭レ(変ホ長調の長七の和音)
14小節目の開始から青丸部分の和声 ミ♭ソ(変ホ長調1度の和音)→ミ♭ソシ♭レ♭(変イ長調の属七の和音)

となる。ではなぜ、変ホ長調の下属調である変イ長調の属七の和音がくることに意味がありそうなのだろうか。

浮き雲の譜読み間違いから④ 下属調の属7の和音→下属調へのスムーズな転調

2010年03月29日 | ピアノ・音楽
 属七の和音というのは調性を確立するのに重要な働きを持つ上に、聴こえがまろやかである。また曲の中では調の属調(♯が増えた調)の属和音を、情緒をもたらす働きをもつサブドミナント和音として用いることがあると言われている。 (この説明はあまり自信がありません)

 ここでは属調方向への移動ではなく、下属調方向への移動である。その下属調方向への移動の場合はどうだろう。

 ハ長調の例で見てみる。ハ長調の下属調はへ長調。へ長調の属七の和音は、ファから5番目の音であるドから始まる上に、ヘ長調はシに♭がつくので

ドミソシ♭ なんとシ♭以外はハ長調の1度の和音と一緒だ

そして次の音を並べて響きを聴いてみる。へ長調の属七の和音ドミソシ♭をハ長調の1度の和音ドミソの後につなげてみるのだ。楽譜上でも例を示してみる。

例1
ドミソ→ドミソシ♭→ファラド(へ長調1度の和音) 
 
最後のファラドはスムーズにつながりそうな和音を仮に入れたのだが、ドミソシ♭からのつながりも不自然な感じがしない。ファラドはハ長調の下属調であるヘ長調の1度の和音なので、ハ長調→ヘ長調というように下属調に見事に転調している。


 一方、試しに念のためドミソシ♭の代わりにドミソシを入れて響きを聴いてみる。

例2
ドミソ→ドミソシ→???

すっとこない。次にくる響きが予測しにくい。


 では浮き雲の変ホ長調ではどうなるだろう。変イ長調の属七の和音ミ♭ソシ♭レ♭を変ホ長調の1度の和音ミ♭ソシ♭の後につなげてみる。

例3
ミ♭ソシ♭→ミ♭ソシ♭レ♭→ラ♭ドミ♭(変イ長調1度の和音) 

すっとくる。ラ♭ドミ♭は変ホ長調の下属調である変イ長調の1度の和音なので、変ホ長調→変イ長調というように下属調に見事に転調している。



一方レから♭を取ったミ♭ソシ♭レをミ♭ソシ♭レ♭の代わりに持ってきてみると

例4
ミ♭ソシ♭→ミ♭ソシ♭レ→?? 

すっと来ない。次にくる響きが予測しにくい。


 そして浮き雲の楽譜に戻ると、なんと6小節目、14小節目の次の7小節目、15小節目の開始部の和声(橙色の丸で囲んだところ)が

ラ♭ドミ♭

になっているのだ!見事に変イ長調に転調しているかのように見える。(その間にきている和音ソシミ♭のはかない響きも大切だが)

 そうなると、次の小節のラ♭ドミ♭にスムーズに移行しやすそうな和声で弾きたくなることは大いにありうる。5、6小節でも13、14小節目と同じように

ミ♭ソ(変ホ長調の1度の和音)→ミ♭ソシ♭レ♭(変イ長調の属七の和音)→ラ♭ドミ♭(変イ長調の1度の和音)

という動きが頭に浮かんでしまったことは十分想定できる。

 そういうわけで、レに♭をつけてしまいやすくなったのだと思う。次の小節の下属調である変イ長調から読んでしまったため、下属調の属七の和音の音ともいえるレ♭を入れてそこへの動きをスムーズにしやすいようにしてしまったのだと思う。

 そして、そのことから下属調の属七の和音をもってくると、下属調へとスムーズに転調が行われやすい、ということも見えてきた!

 しかし同一調の長七の和音の音が来ては本当にいけないのだろうか?下属調への転調へはスムーズに行きにくいかもしれないが、実際に浮き雲でも5、6小節目に♭のついていないレがある。そしてそのレはちょっと寄り道したような雰囲気でありながら、なんとも言えない魅力を醸し出している。例2、例4の状態に近いにも関わらずである。なぜだろう? 
 答えが見えてきたらまた書けたら、と思っている。(そういう場合ではないかもしれないけど)

 それにしても相当背伸びした記事になってしまいました(^^;)分かりにくくてすみません。

縦のラインで違う調って

2010年03月25日 | ピアノ・音楽
 さらにエスカレート中!連投すみません。楽譜を見ると、縦のラインで違う調に見えるところが発見されている。

 プレストアジタートの12小節目、右手が入りだしてから4小節目の○で囲んだ周囲を観察すると

右手はラド♯(ACis)→ラレ(AD)
左手はファ♯(Fis)-ラドレ(DAC)

となっている。

そうとらえると
右手はド♯(Cis)→レ(D)という、二短調の導音ド♯(Cis)(7度)から主音への移動
左手はト短調の7度の和音

になりそう。右手は左手の属調 (♭が一つ減る、または♯が一つ増える調 )であるものの、右手 (青丸)は二短調、左手(橙丸)はト短調というように、調が異なっているという現象が起こっているようだ。すなわち縦のラインで調が違うように私には思えた。
ファ#ラド#ととらえ、嬰ヘ短調の1度とも捉えられる可能性もあるのだがその後のレ(D)への繋がりが見えてこない。

 他にもそのように見える曲がある。ショパンのエオリアンハープだが、そういうことはありえない、という説もでている。ちなみに17と18小節目を調べてみた。右手も左手も一緒にしてやってみた。

ソプラノ (小指で弾く旋律)‐内声-バス(左手)
ド(C)-ソシ♭(GB)-ミ(E) へ長調7度
ド(C)-ソシ♭(GB)-ミ(E) へ長調7度 
レ♭(Des)-ソシ♭(GB)-ミ(E) 変イ長調7度
ド(C)-ソシ♭(GB)-ミ(E) へ長調7度
ド(C)-ドファシ♭(CFB)-ファ(F) へ長調?
レ(D)-ドファラ♭(CFAs)-ファ(F)変ホ長調2度か7度
ミ(E)-ドソ(CG)-ファ(F)?
ファ(F)-ドファラ♭(CFAs)-ファ(F)変ホ長調2度
右の調は私の勘でよく分からないまま書いています。?は不明箇所です。一体正解は?

 どうなのでしょう?曲の縦のラインで違う調は存在ない!と断言できるものなのでしょうか?

 お分かりの方お願いします。

謎の解決!

2010年03月24日 | ピアノ・音楽
 3月19日の記事に書いたプレストアジタートの移行部の4番目の和音の謎が解決した。みなさんからのコメントをまとめてみた。

 この部分は前から捉えると二短調だと考えられる。ド♯がきていることからもそうとらえられる。そして問題の箇所は
B-FBDF(シ♭-ファシ♭レファ)
になっている。二短調で言ったら6度の和音BDF(シ♭レファ)である。しかし短調の6度の和音は長調の和音になっており、ここでは変ロ長調の1度の和音になっている。そのため、この部分が素っ頓狂に明るく感じられた。それが違和感につながった可能性がある。
 そして素っ頓狂な明るさとともに、指の都合、鍵盤の移動の幅の統一性、典型的に出てきやすい和音のタイプからいくと、B(シ♭)よりもついついH(シ)で弾いてしまいやすい、ということが考えられる。調性や和声を正確にとらえないで弾くとそういう状態に陥りやすい。
 それらの要素が重なって、移行部の4番目の譜読みは間違いやすい、ということになったのだと思う。

 そのような譜読みミスをなくすためには
①調を確認する、短調の場合6度の和音には注意
②自分が慣れてきた和音のパターンに固執せずに楽譜をきちんと見る

ことが大切だ。ただ①は手間もかかるし勘も必要だったりする。そこで結局は最も安全で確実な②の後半「楽譜をきちんと見る」というところに落ち着くのかもしれないが。

 コメントどうもありがとうございました!

 弾く方もがんばります (そちらのほうこそ地道に・・・

ミルクパン

2010年03月23日 | ピアノ・音楽
 おいしそうでしょう!とてもふかふかしていて、甘い香りもするのだ。食べたくなったそこのあなた、お気持ちよく分かります。しかしこのパンは食べられないイミテーションのパンなのだ。朝食のメニューではなくてピアノの練習の友になりました。
 指をパンの上に置きパンにもたれかかり、弾く指を引っ張ってパンが1cmぐらいへこむようにする。そしてパンのクッションのふくらみに応じて力も抜くのだが、指は引っ張ったままの状態を保ち、落とさないようにする。そのとき手首に余計な力をいれないことが大切。第一関節を有効に使った状態でパンをつかむのだが、他に余計な力が入っていない状態を保つ。そのような運動をするとパンがおいしく食べられる、のではなくて、もっと望むような音が出しやすくなる、とのことだ。このように書くのは書けるのだがやるとなったら結構難しいパンのつかみ方。先生のところに置いてあったのはメロンパンだったが、それに目をつけた私は早速帰り道にLOFTのパーティグッズコーナーに直行。このミルクパンをゲットしたのだった。
 
 ちなみに今日のレッスンも小節単位の音の出し方からやり直しだった。5の指で旋律を弾く時、ついつい音をしっかり出そうとして手首に力が入ってしまうのだが、不要な力が入って弾こうと力んでいたら音はでにくい。そうならなくても鍵盤にぶら下がるようにし指で引っ張ったようにして力を抜き、1の指の方向からの協力も得ながら弾いたら音はおのずから出るとのこと。そして隣の音を続けてレガートで同じく5の指で弾く時には力を抜いた後すべりおちるようにし、決して「弾こう」と力んだりしない。ちなみに最初の音は付点4分音符で後の音は4分音符になっていて、前の音に後の音が添うような感じ。そうすると見事にフレーズ感のある演奏になるとのこと。ちなみに私が20回ぐらいやったうち「よかった」という奇跡の瞬間は1、2回。打率1割弱。その「奇跡の瞬間」を頭にインプットし、その通りにしようと思うと今度は力が入り過ぎたりして(汗)そのように「奇跡」ではなくて、真央ちゃんのように打率100%で100回弾けるようになったらちゃんと弾けるようになるとのこと。キャーツ。
 他にもそういう箇所を取り出してゆっくり練習しよう、ということだった。1小節でも打率100%にするのは相当なのことのような気が。「奇跡の瞬間」がその瞬間とともに体と記憶に吸収されていたらと切に思うのだが残念ながらそうではないので、練習のときは今日の記憶を丹念に思いだすしかない。

 というわけで禁欲への道がまた新たに作られたのだった(汗)せめてこのミルクパンで疑似食欲を満足させましょう。

 そしてお騒がせした例の移行部についても話してみたが、和声の進行上やっぱりシはシ♭(B)になるのが自然だとのことだった。ここについては多く触れられなかったのだが(実は他が大変でそれどころではなかった)和声については気をつけてつけすぎることはないと思った。他にも興味深いところがあったから。
 

ちょっとしたアンケート

2010年03月22日 | ピアノ・音楽
 我ながらしつこいのですが、ここまできたらプレストアジタートの移行部についてアンケートを採ってみようと思いました。今日の音源編の記事の最後にあります。

 だからと言ってどうなるの、単に駄々をこねているだけじゃないと言われたらまさにその通りで困るのですが。。。個人的なのですがひっかかったことだったのです。よっしー^^さん(広島のときのピアノサークル仲間)の書き込みにも触発されました。ちなみに相棒氏にも聞いてみました。

 明日のレッスンでもこのことについて話してみようと思います。いや、他が大変でそれどころではないかな?

まず弾けるように

2010年03月22日 | ピアノ・音楽
 プレストアジタート、音の出し方にも気を付けないといけないのだけど、まず
「弾けるようになること」
そう、音を間違えずにごまかさずに弾けるようになりたいのだった。そのためには

1.右手の和音をしっかりとつかみ、主旋律がくる高音部をしっかりと出すこと。しかし低音部や内声もごまかさないこと。特に短い八分音符の直後に離れた音域の和音がきて、しかもそこが一つの山場だったりすることがあるので気をつけたい。指使いの工夫もいるだろう。

2.両手の指の移動をスムーズにすること。特に指と指の間を広げないと演奏できなかったり、半音などが入ってくぐらせかたが難しかったりするときにもきちんと弾けるようにすること。

 1番はひと踏ん張りが必要だと思う。移行が難しいところは二音だけでやってみた。そうしたら最も難しいところはすぐに間違えた。
 2番は柔軟性と自由度を増すことだと思う。やっぱり反復だと思った。

 このプレストアジタートを難しい、と感じなくなるために(私にとっては難しいのだけど)バッハ、シューマン、ショパンの曲にも手を出してみた。特に和音をつかまないといけなそうな曲をちょこちょこと。一種のショック療法だ。そうしたらこの曲に対しても少し余裕を持って臨めそうな気がしたのだ。

 ちなみに3月19日の記事に関連し、プレストアジタートの移行部について感じたことを音源編に書いているので、よろしかったらご覧ください。意識しないとうっかりしたまま間違った譜読みをしそうだったので(汗)譜読み心理学(?)の参考資料になるかもしれません!?

プレストアジタートの不思議な箇所

2010年03月19日 | ピアノ・音楽
 バッハや他の曲への思いを傍らに置きながら、今日はメンデルスゾーンのプレストアジタートから練習した。減7の和音でアクセントが入ったかと思ったら、七変化のような転調ぶりだ。反復しているようで、半音下がっているところもあり、なかなか凝った作りになっている。
 
 しかしこの曲の中には不思議な箇所があるのだ。今までは弾きにくいと思いながらもテキトウにやっていたのだが、今日はそのもやもや感と向き合うことにした。移行部である34小節目~36小節目(黄色で囲んだところ)の和音は見事な転調がなされている。調の名前はちょっと自信がないので今回は省略するが、不思議に思えたのが35小節目の青の○で囲んだシ♭(B)のところだ。激しく荒れ狂う波の中からふと顔を出した冗談のような音。一瞬の輝きととらえればいいのかもしれないが、ゆっくり弾くと違和感を感じる。この♭によってそうとう劇的な変化が作り出されているような気がする。今まではこのシ♭から♭をとってシ(H)にしたほうが自然な気がしてついついそうやって弾いていたがそれは間違いだった。版のミスプリントかと思って音源を聴いてみたら青の○で囲んだやっぱりシ♭(B)になっていたから。♯系のイ長調(D dur)から♭系のヘ長調 (F dur) (ここのヘ長調というのはちょっと自信がない。変ロ長調(B dur)かもしれないし、短調だとも捉えられそう)という劇的な変化。そして次の小節へと♭系のヘ長調(F dur)のまま突っ込んでいく。一小節内で♯系からいきなり♭系へ!相当大胆な気がする、この転調。なぜメンデルスゾーンは移行部であるこの青の○で囲んだシの音に♭をつけたのだろうか?

 こういう不思議なところが見つかるとテンションが一気にアップする(^^)本当は指もちゃんと動くようにならないといけないのだけど。

 演奏例です。このように弾けたら気持ちいいだろうな。