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【簡易計算?をしてみよう】柱や壁の断面積って意味があるのか!? 

2021年08月24日 | 建設業

10階建てマンションの1階部分を想像してほしい

イメージが ↓ こんな感じ

大よそ1階あたりの重量が1000kg/m2であり、その上階(約9層分)を支えると考えると

600KN × 10層分(1~10階)で「6000KN」となります。

この6000KNの0.3倍(標準層せん断力の1.5倍)の1800KNが当階の地震層せん断力になります。

コンクリートの短期(地震時)のせん断強度は上図の通り「Fs=0.49+Fc/100」の1.5倍であり

Fc=24だと Fs=1.095N/mm2です。

 

水平抵抗要素(今回はコンクリート)を求めると

1800KN/(1.095N/m2)= 1.643m2以上必要となります。

この建物場合、柱(0.7*0.8*2)壁(0.2*8.6)=2.84m2ありますので「必要十分」です。

 

細かい「用語」はググって欲しいですが

 

意匠設計に従事する方であっても、現場で工事管理されてる方であっても

「建物の構造部材断面」がどのようにして求められるのか、知っていて損はないと思います。

 

地震力は次式で求められます。

Ci(層せん断力係数)=Z*Rt*Ai*Co

難解は「Ai(地震層せん断力係数の高さ方向の分布)」ですが、覚えればさほど難しくはないです。

建物の重量を求めるのに「固定荷重・積載荷重」が解らないと問題外なんですが

鉄筋コンクリート構造の建物重量を「900~1000kg/m2」とざっくり覚えておくのも良い手段と思います。

それに「Ci(層せん断力係数)」を掛ければ良いんです。実際、私はそうやって求めています。

 

これから建築を学ぼうと思っている方、そして、時間がないと思われている方へ

私からのご提案!

常に「推測(想像でも予想でも構いません)」することを心掛けて下さい

推測することでトラブルを防ぐこともあります。

推測し資料を見聞きするすることで、頭中の「引き出し」が増えます。

すぐに思い出せなくても「引き出し」に入っているものは思い出すことが出来ます(^^♪

知らないことを「思い出すこと」は神様でもあり得ません(笑)



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