梁には構造計算時に決められたXY方向が存在します。
上記のようにX方向とY方向で主筋が上下します。
この方向を間違えるとアウトです。
私が構造計算をしていた10数年前は「XとY」の重心位置を入力してました。
※先日、ビルディングエディタを操作しましたが、スターラップのかぶり厚さで入力する模様
梁も柱もそうなんですが「曲げ」に関しては「外縁から鉄筋重心位置」の距離が重要になります
そもそも主筋径しか変わらないので大差ないように思いたいですが、この数センチが命取りになりかねません。
写真の場合は「X方向で計算していて、実際がY方向で配筋された場合」が該当します。
距離が変わるので「本来の曲げ耐力」が発揮されませんね
これらの勘違いを防ぐために
X方向とY方向の番号を変える(例えばY方向は100番台からスタート)
等を構造設計者はしておりますが、これを現場監督が解っているかは怪しい
以前、25tレッカー車の重量が25tより少ないと思っていた監督がいたもんで・・・
25tより重くないと力の釣り合い条件が成り立ちません(爆)
配筋方向を知らないなんて言ってはいけないし、配筋施工図を書けば気づくハズ
XY方向で主筋位置を変えないと配筋できないとね(笑)
構造図にXY方向の明記があるのは、柱の向きを間違えないようにという構造設計者の思いですが
偶に意匠図と構造図の向きが違うときがあるので要注意です。
そして、X1通りY1通りなんて表現は使わないほうが良い
ABC及び123という風にすれば、XY方向の勘違いの前に考えるハズなので・・・
知らないでは済まされないですが、間違いを未然に防ぐ努力は怠らないことですね!
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