明里つむぎちゃん

2017-12-10 15:15:26 | 将棋
先日のA級順位戦で、名人挑戦者候補の豊島八段が相振り飛車で久保九段に破れ、ついに初黒星を喫しました。

これにより、1位豊島八段6勝1敗 2位羽生二冠 5勝2敗 3位久保九段 4勝2敗 と言う混戦になりました。

これはもしかしたら、この3人でのプレーオフもあるかもしれませんね。

豊島八段全勝で名人挑戦、名人奪取を予想していただけに驚きを隠せません。

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日立支部定例会に参加してきました。
私が出場したCクラスは全部で14人いました。
先週、順位戦で優勝してから軽くスランプだったんですが、今年最後の大会なので勝ち越しを目指しました。

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1回戦

先手

▲升田流向飛車vs△居飛車急戦

アライさんとの対局。中盤に無理攻め、さらに終盤に見落としがあり、特に良いところなく負けました。中盤の勝負どころでチャンスを見逃したのが悪いと思います。

2回戦

後手

▲居飛車vs△2手目3二飛車

先手が2筋突破を目指してくる激しい展開になりました。
定跡では後手有利の変化で自信があったんですが、忘れている手順があり滅茶苦茶な乱戦になりましたが、なんとか勝ちました。

3回戦

(相振り)
後手

▲向かい飛車vs△2手目3二飛車

序盤は一瞬だけ有利になりましたが、そこからが上手くいきませんでした。特に角交換した後からが酷い将棋でした。

4回戦

先手

▲丸山ワクチンvs△ゴキゲン中飛車

前回、石田流本組にきもきも金で対抗してボロ負けしたコバヤシさんとの対局でした。先手が私で▲7六歩△3四歩に続く3手目▲2六歩を指すのに二分半近く考えました。居飛車でいくのか、KKS にするのか悩んで。

ゴキ中だったので丸山ワクチンを採用しました。定跡通りに進み2筋を突破してから優勢になりました。最後は自分でもビックリするような端攻めが決まり勝ちました。しかし感想戦で後手勝勢になる変化があり、それをやられていたら普通に負けていました。

5回戦

後手

▲居飛車vs△都成流

序盤で都成流の罠にハメて、危なげなく勝てました。 

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今日の結果は3勝2敗でした。
振り飛車を持って4局、居飛車を持って1局。

年内最後の大会を勝ち越す事が出来て良かったです。
 
2017年の戦績は、全187局 121勝65敗1分で勝率は6割4分7厘でした。

県西支部会長さんが言うには、「まだ若いんだから6割5分以上勝てるようにならないと!」だそうなので、来年はもっと勝率を上げたいです。

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本日の名言
「楽して強くなる方法なんてありませんよ。」by 佐藤康光九段

「この手が外れたら矢内さんを諦めます」

2017-12-09 13:59:39 | 将棋
12月5日第30期竜王戦第5局が行われました。

戦型は角換わり腰掛け銀の最新型(△6二金 8一飛車型+端歩を受けない)になりました。

1日目の37手目に、先手の羽生が指した▲4五銀と言う銀ぶつけは、今までの定跡では成立しないと言われていた手でしたが、結果的に「この手は成立する。」と結論付けられました。

この手を採用した理由は「やってみないと解らない」からだそうです。
この大一番で「アレやってみよう!」と考える探求心が凄いなぁと思います。

渡辺棋王のブログを読んだら「1日目からすでに悪く、2日目の午後からはずっと投了のタイミングを考えていた」という様な事を書かれていました。  

最初から最後まで攻めきった羽生さんはこの対局も制し、竜王を奪取。

長い将棋界で前人未到の永世七冠を達成しました。

しかも現役タイトルホルダーの中で唯一の二冠王、序列も6位から1位への大幅アップとなりました。

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去年1月の時点で四冠王だった羽生さんは、今年の夏には棋聖の一冠だけに後退していました。

名人、王位、王座を失った時は「こうやってだんだん第一線から退いて行くんだろうなぁ」と失礼な考えが頭を過る程でした。

正直、竜王戦挑戦者決定戦まで残れたのも意外に感じましたし、第3局は最終盤まで捻りあいが続き、「ひょっとしてダメかも」と思いました。それだけに応援しているだけの身としても、この竜王奪取は喜びも一際大きいです。

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永世七冠の他に、獲得タイトルも99期になりました。もし王位か王座を防衛して、竜王奪取していたら、「永世七冠王+タイトル100期」という大偉業達成だったんですけど、タイトル100期は来期に持ち越しですね。

あと羽生さんのタイトル一冠いじょうの保持日数が9700日らしく1万日の記録も確定しているそうです。

ここまでくると次元が違い過ぎて可笑しくない恐ろしいですね。

前回の竜王挑戦時(2008年)は、第一期安部政権で「もし永世七冠が達成されたら、国民栄誉賞を」と安部さんは考えていたそうです。今回永世七冠が達成されましたが、菅官房長官が言うには「現時点でその予定はない」そうです。

もしかしたらタイトル100期で栄誉賞かもしれないですね。そうなると早くても来年の夏あたりでしょうか。

佐藤先生も仰有っていたように、「少しでも長くタイトルを保持して欲しい」と思います。

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本日の名言
「将棋という物の本質をまだ全く理解していない」by 羽生善治竜王棋聖

愛須心亜ちゃん

2017-12-03 18:51:31 | 将棋
明日から第30期竜王戦の第5局が始まりますね。

ここまでのスコアは3-1で羽生さんが「永世竜王·永世七冠」に詰めろをかけました。

今までのタイトル戦で、羽生さんが3-1のスコアでは必ずタイトル防衛·奪取しているそうです。

今期の渡辺竜王は明らかに絶不調なので、もしかしたら明後日には前代未聞の「永世七冠·永世竜王」が誕生するかもしれないと思うと楽しみです。

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桜川支部定例会に参加してきました。私が出場したC-4組は、全部で15人いました。

今年最後の順位戦と言う事もあり、いつにもましてやる気を出して優勝を目指しました。

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1回戦

先手
(相振り)

▲うっかり三間飛車vs△原始中飛車

オカノさんとの対局。公式戦で初めてうっかり三間を指しました。序盤に二枚銀で相手の飛車を抑え込んで、そのまま勝ちました。

2回戦

後手

▲居飛車vs△都成流

ワタナベさんとの対局。序盤で角と桂馬の交換を許すと言う大ポカをしてしまいましたが、終盤に粘って逆転勝ちしました

3回戦

(相振り)
後手

▲四間飛車vs△2手目3二飛車

コグチさんとの対局。序盤に大技を掛けられて「負けかぁ」とテンション下がりましたが、逆転勝ちできました

4回戦

後手

▲居飛車vs△都成流

オジマさんとの対局。序盤で都成流の罠にまんまと掛かり、圧勝しました。

5回戦

(相振り)
後手

▲△相三間飛車飛車 乱戦

キヨシさんとの対局。
序盤で飛車をぶつけて乱戦になりました。自信はありませんでしたが、信じられないくらいの乱戦で苦戦しました。
最後はキヨシさんがうっかりして頓死して勝ちました。

6回戦

先手

▲居飛車vs△原始中飛車

スズキさんとの対局。こっちは序盤で飛車をぶつけられ苦戦しました。中盤までは優勢でしたが、十字飛車をうっかりしてしまい、逆転負けしました。

7回戦

先手

▲9七香型端玉銀冠vs△四間飛車

サオトメさんとの対局。
終盤「あ、ヤバイ!」という局面になりましたが、受けきって勝ちました。

8回戦

先手

▲居飛車vs△ゴキ中 乱戦

クリハラ君と半年ぶりの対局。前回指したときより大分強くなっていてビビりましたが、逆転勝ちしました

9回戦

(相振り)
後手

▲向かい飛車vs△2手目3二飛車

クリハラ君のお爺さんとの対局。
中盤に王手飛車をかけてから優勢になり、難なく勝ちきれました。

10回戦

(相振り)
後手

▲△相KKS

石上君の妹、コトミさんとの対局。序盤に一方的に馬を作って、そのまま勝ちきりました。

11回戦

先手

▲升田流向かい飛車vs△居飛車

オオタニさんとの対局。最近はまっている升田流向かい飛車にしました。序盤から優勢になり、終盤は1筋に3段ロケットを設置して勝ちました。

感想戦で、オオタニさんには入玉するしか勝ち目が無かった と言う結論になりました。もしそうなったら負けてた。

12回戦

後手
 
▲居飛車vs△2手目3二飛車

最初から最後まで圧倒して勝てました。

13回戦

先手

▲うっかり三間飛車vs△居飛車

イシガミ君との対局。
序盤でうっかり三間飛車の罠にはめて勝ちました。中盤、少しだけ自信のない展開になりましたが、勝ちきれました。

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今日の結果は12勝1敗で、通産4回目の優勝です。

まさか本当に優勝するとは。

先手なら初手▲5六歩として、2手目3四歩にはうっかり三間飛車を目指しました。それがよかったのか悪かったのかわかりませんが、この戦法相振りにされる展開もあるんですね。

この戦法に限らず、先手振り飛車なら相振りにされるのを覚悟しないといけないんですね、厭だけど。


今日は振り飛車を持って10局、居飛車を持って3局、相振りが5局もありました。

普段相振りは指さないので、苦戦しまくりでした。

とにもかくにも、年内最後の順位戦で優勝できて良かったです。

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本日の名言
「羽生さんは何か記憶力を保つ訓練とかされているんでしょうか?」by 山崎八段



SundayPeople/「これと言って大切な物なんてないから」

2017-11-05 17:16:28 | 将棋
昨日から第三十期竜王戦第三局が行われています。

スコアは羽生さんの2連勝中で、勝てば永世七冠王に王手が掛かります。
戦型は羽生さんが意表の先手中飛車穴熊を採用しました。ですが、さっき棋譜中継を見たら、羽生さんが苦しい様です。

もし負けたら対渡辺竜王戦の六連勝と言う記録も途絶えてしまうので、残念です。

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桜川文化将棋大会に参加してきました。
私が出場したC-2組は全員で20人。普段の定例会ではC3C4の人がメインなので、上位入賞を狙っていました。

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1回戦

後手

▲居飛車vs△2手目3二飛車戦法

イタバシさんと久々の対局。2手目△3二飛車を初めて見たようなリアクションでした。それだけで作戦勝ちで序盤中盤は優勢に進めていました。が、終盤に洒落た手を指そうとしたら、角を只の所に打つと言う大ポカをしてしまいました。「あー、負けたぁ」と思ったんですが、そこから二転三転あり、最後は逆転勝ちしました。

2回戦

先手

▲居飛車vs △ダイレクト向かい飛車

▲6五角を打つ変化にしました。馬と飛車の交換になり、そこはまずかったと思いますが、乱戦を制して勝ちました。

3回戦

(相振り)

後手

▲原始中飛車vs 三間飛車

カワマタさんとの久々の対局。
相変わらず中飛車からの強引な攻めに撹乱されてしまいました。終盤に少し粘りましたが、普通に負けました。

4回戦

先手

▲7六銀型KKSvs △居飛車

最近意識的に指す様にした7六銀型KKS ですが、やっぱり付き焼き刀な作戦だっただけに良い所が全くなく負けました。

5回戦

(相振り)

先手

▲向かい飛車vs大野流向かい飛車

ホシノさんとの対局。
なんと先手に馬を無条件で作らせる大野流向かい飛車を採用してきました。
序盤に馬を作ってこっちが優勢だろう!と思っていたけど、陣形がバラバラだったり見落としがあったりして負けそうに成りました

終盤危なかったんですが、自陣に馬が居るのが大きく逆転勝ち出来ました。

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今日の結果は3勝2敗で5位入賞出来ました。

5回戦方式の大海でも勝ち越す事が多くなって来ました。

5局のうち、居飛車を持って1勝、振りを持って2勝でした。

相振りと対抗型はどっちも1勝1敗でまずまずといった感じです。

次の大会は月末なので、それまで腕を磨いておこうと思います。

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本日の名言
「楽して強くなる方法なんてありませんよ。」by 佐藤康光先生

今日みたく雨ならきっと

2017-10-12 15:27:24 | 将棋
昨日は65期王座戦第4局が行われました。

中村六段が勝てば王座奪取。羽生王座が勝てばフルセットにもつれ込むという大一番でした。

戦型は予想通り角換わりになりました
。中盤から羽生王座が猛攻を仕掛ける展開になりましたが、中村六段の研究に嵌まり、羽生さんが負けてしまいました。

これにより羽生さんは13年ぶりに一冠に後退。中村六段は3回目のタイトル挑戦でのタイトル奪取。7大タイトルのうち、3タイトルを20代の棋士が手にしているという状態になりました。

複数タイトルを保持しているのは渡辺明二冠のみ。

年末には羽生-渡辺の竜王戦が行われます。もし羽生さんが勝てば永世7冠王となりますね。

この竜王戦が羽生さんにとっての正念場な気がします。ここで竜王をとれければ、タイトル100期もなくなる気がします。

なので、何が何でも竜王になって欲しいです。

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67期王将戦挑戦者決定りーぐが行われました。

斎藤-豊島という若手最強と言っても過言のない二人の対局でした。

今期の豊島八段は鬼のように強く、しかも後手番で無敗をほこっています。

この対局でも豊島八段が勝ち、後手不敗を更新しました。

ここまで勝ちまくっていてタイトルを持っていないんですから不思議なもんです。

豊島八段も中村王座もまだ20代半かと思いきや、二人とも20代後半になっていました。いつの間にか。

やはり棋士は20代後半から30代前半に覚醒するパターンが多いみたいですね。

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最近購入した久保&菅井の振り飛車研究という棋書を読んでいます。

菅井流4手目△3二飛車が好きなんですが、やっぱり角交換からの▲5五角で大変 という事が書いてありました。

他にも、ダイレクト向かい飛車の頁では▲6五角で実践的には居飛車指しやすいとありました。

両方とも私が後手番で採用する事が多い戦法です。そもそも後手番で相居飛車にしたくないと言う考えから、この二つの戦法を指すようにしたのですが、プロの目から見ても苦しい、というとどうなんでしょうかね。

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本日の名言
「これが今の実力として受け入れるしかないと思います。」by 羽生前王座