にじの木通信

小さな家族の日々のこと。
安心安全栽培の菜園も、カメの歩みで一歩ずつ。

ハズレ感が否めない

2013-10-09 21:20:21 | カメの歩みで
主人と暮らすようになるまでさして家庭料理の作り方を知らなかった私は、包丁の置き方(刃の向き)すら姑に教わった。

私の母は忙しい人だったので、毎日さっささっさとお料理をして、私や妹がゆっくりお手伝いをするのを最後まで見守るようなことが得意ではなかった。・・・私は女性的なことをほとんど知らず、主婦になったのです。


それで毎日お料理など主婦業をするようになって思ったことは、(始めは2時間くらいかかったような)、仕事に比べてすごく楽だということだった。本を見て、そのようにしたらそれなりにできるし、ミリやミクロン単位で気を使うこともないし、自分のペースを守れるし。

ただ、中でも和食が一番難しいことは最初から感じられた。


・・・そんな出発点で、どこか主婦の仕事をなめてかかっていたから、ナント10年以上たってもまともにできやしないでいる。

気づけば全部中途半端。娘には、「ママは主婦の仕事を3割しかできていないけれど、親はすごいなと思わせてくれて感謝している」なんて言わせている。

でも最近スーパー主婦(まっとうな主婦)であるハーモニーさんの生活を、少しおそばで拝見させていただき、主婦ってこんな感じなんだとわかるようになった。

それに同じ「お母さん」が家にいるのに、うちの人たちが気の毒に思えてきた。私を母として選んでくれただろうに、すぐに大人になってしまうのに、そのうち家庭を持つだろうに、その時にしっかりとした生活が沁みていないとかわいそうだ。


そして食事を作ることに向き合わずにいられない状況にもなって…。

そうハーモニーさんにてパン教室をさせていただくときのサラダとスープ作りなんですが、これは数人の身内のために作るレシピの範囲を超え、いろんな環境・価値観をお持ちのお客様とお子様たち皆様に喜んでいただくべきものなので、考えぬく必要があるのです。


主人に言われてきた、‘家族(娘たち)みんなの喜ぶお料理’に千度頭を悩ませてきたならば、どんどんレシピもでてきただろうに・・・。
私がいかに今までさぼってきたか・・・。

ごめんね。パパ。
あなたの言い続けてきたことを、自分のお仕事をきっかけにして、やっと始められています。


でも今はたまに帰ってきてうちで一緒に食べるときに、ホッとすると喜んで、ゆっくりしてくれることが本当にうれしい。今までやったらハズレ率がもっと高かっただろう。


何年も、ヘタでも家事に手を出さずにいてくれて、ありがとう。
パパはもっとできるけれど、私の居場所を空けてくれていて、ほんとにありがとう。



今ね、主婦ってすごいんやなって、わかりかけてきた。
食材を作る意味も、お料理の意義も、それにかかわる喜びも、だんだんわかってきたみたいに感じています

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