ゴールデンウィーク中、東京・渋谷の映画館で「正義の行方」というドキュメンタリー映画を鑑賞しました。🎥
1992年2月21日、福岡県飯塚市の山中で小学校1年生の2人の女児が固いもので殴られ、血だらけで発見されるという凄惨な事件が起きました。💧
私はこの飯塚事件が起きた年の4月に地元テレビ局、テレビ西日本に新卒で就職し報道局に配属されました。
当時から先輩記者たちは「飯塚はじけよると、どげんすっちゃろうか」と騒然とした雰囲気がありました。つまり、警察が犯人逮捕を発表したら、夕方6時から7時までのニュース番組「スーパータイム」を延長して、7時以降もフジテレビからの番組を差し替えて福岡県だけのニュース特番の構成を相談していたのだと思います。
1994年9月23日、久間三千年(くま・みちとし)さんが逮捕され、地元マスコミは警察発表をそのまま垂れ流し、変質者の犯行としてセンセーショナルに報道されました。
久間さんにはアリバイがあり、動機もなければ、大量出血するほど殴った鈍器もなければ、現場には指紋もありません。当時は今のように防犯カメラやドライブレコーダーも普及しておらず、DNA鑑定は始まったばかりの精度の低いものでした。
それにも関わらず、2006年9月8日最高裁は、久間さんに死刑判決を言い渡し、刑が確定しました。
死刑判決のわずか2年後の2008年10月28日、異例の速さで死刑が執行されました。
死刑執行命令を下した法務大臣は森英介衆院議員、内閣総理大臣は飯塚を地盤とする麻生太郎衆院議員でした。
「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の原則からすると、私はこの事件は99%無罪だと確信しています。
事件当時の地元マスコミの報道局員としては、このまま闇に葬ってよいわけがありません。
死刑執行後に再審請求(≒無罪)が認められた前例はありませんし、司法も当然激しい抵抗をするでしょう。もし私が国政に出るチャンスがあれば、国政調査権を使って徹底究明したい課題の1つです。
正義の行方の予告編はこちらから
事件の概要についてはこちらから
2022年7月25日号 - 日本国民救援会
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