6月11日(火) 今日は、はじめての宿直だ。寝室へ電話機の切り替えをするなど、用務員兼運転手のY野さんに教わりながら、つとめた。
午後10時15分、社内巡視を行う。屋上のネオンサインを消灯してから、和室にふとんを敷き10時半に就寝する。
翌朝、夢から目が覚めた。いつもと部屋の様子がちがう。しばらくして、宿直で会社の部屋に寝ていることに気付いた。窓の外は明るくなっている。枕もとの腕時計を見ると5時30分。あれ! 針が止まっている。しまった、寝すぎたのではないかと、あわてて飛び起きた。寝ぼけた目をこすりながら、事務室の掛け時計をみると、まだ6時すぎ。よかった、朝寝坊していない。
朝の社内巡視を行ない、洗面していると、用務員のおばさん「M崎さん」が出社してきた。毎日、朝早く来て、ロビーや事務室のお掃除をしてくださっていたのだ。B府監査役が、この支店を開設した頃からのお知り合いで、長いこと続いているご奉公なのだと。
新米のわたしは、朝の巡回をすべて終えて、宿直日誌に「異状なし」と書き加える。はじめての宿直、何も起こらなくてよかった。ほっとした一年生社員、1963.6.11~12のことです。
午後10時15分、社内巡視を行う。屋上のネオンサインを消灯してから、和室にふとんを敷き10時半に就寝する。
翌朝、夢から目が覚めた。いつもと部屋の様子がちがう。しばらくして、宿直で会社の部屋に寝ていることに気付いた。窓の外は明るくなっている。枕もとの腕時計を見ると5時30分。あれ! 針が止まっている。しまった、寝すぎたのではないかと、あわてて飛び起きた。寝ぼけた目をこすりながら、事務室の掛け時計をみると、まだ6時すぎ。よかった、朝寝坊していない。
朝の社内巡視を行ない、洗面していると、用務員のおばさん「M崎さん」が出社してきた。毎日、朝早く来て、ロビーや事務室のお掃除をしてくださっていたのだ。B府監査役が、この支店を開設した頃からのお知り合いで、長いこと続いているご奉公なのだと。
新米のわたしは、朝の巡回をすべて終えて、宿直日誌に「異状なし」と書き加える。はじめての宿直、何も起こらなくてよかった。ほっとした一年生社員、1963.6.11~12のことです。