1月6日のにわか雪 部屋のカーテンを閉めて
南側の窓から 曇り空の光が差す 明かりを消して
あのころはよかったねと 別れ間際にあの人が言った
あのころより自由になって 想い出たちが 雪に舞い散る
寒い日は ポケットで温めた手で
あの人は わたしの手を しっかりと握った
にわか雪
わたしのことを離さないでと 嘘をついた最後の日
すぐに止む雪と違って 泣き止まないわたし
にわか雪
わたしのことを忘れないでと 振り切れなかった最後の日
すぐに止む雪と違って 泣き疲れたわたし
寒さが身に染みる 雪の午後
あなたに出逢える希望が 見えない