あなたの悲しみ 深く遠く
なにもかもが 輝いてるのに
夏の終わりは 薔薇のつぼみが
あと５輪 待ちわびているのに
また 隣り合って
ただ 話もしないで
こんなにも 気になっているのに
あなたを知りたくて
失くした痛みに そっと
触れて 癒されない悲しみに
ふっと 寄り添うだけで
明日になれば 薔薇のつぼみもほころんで
笑いかけるように咲くのに
あなたを知りたくて
大人びた痛みに そっと触れて
帰って来ない誰かを
ふっと 想い出すだけで
きっと よみがえる気持ち…
別れたはずなのに
８月の終わりの小雨は
どこかやりきれない
また逢うには遠い間柄
ふたり無言で口づけた
見つめ合うのに疲れた
なれ合いを嫌うあなたに
気難しい僕は
二度と逢うことはないと
ふたり これからを探らないの
沈黙が続く
目を閉じて あなたの面影
あのころのふたりは もうどこにもいないの
沈黙が続く
なにを話して ふたりのことが解決されるの
ひとり あなた あのころから旅立つの
絶望 そんな言葉が頭によぎる
あなたを孤独（ひとり）にしたこと 気づけなかったの
あのとき ふたり 無言で口づけた…
