最近 友だちができたの
自分の保護者は自分のわたしに
新しい友だちができたの
同じ一人娘の境遇のわたしに
独り身の友だちがドアをノックして
入れてあげるなり泣き出したの
手を差し出した友だちの手を取って
もう片方の腕で背中を抱いたわ
友だちは純粋だから
わたしは友だちと違って ズルいの
行く末を考えて 男性とつき合ってる
友だちは 薔薇柄の棺桶を買おうかって
ふたりで話してる
もしも わたしが結婚するとしたら
女性上位の結婚をするわ
そして 友だちを家に呼ぶの
わたしが 友だちの保護者
友だちが 生涯おひとり様だとしたら
なおさら心配だから 結婚するかもしれない
大事な友達のためにも
わたしは ズルい女だから
ただ 結婚するだけだなんて 今さら考えないわ
得意の料理の腕を生かして
一人養うのも二人養うのも一緒
大事な友達のためにも
わたしは ズルい女だから
