※2017年06月05日内容更新
於：世界蘭展日本大賞2017
■C. Irene Finney‘York’AM/AOS, SM/JOGA
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ヨーク’
(C. Bruno Alberts × C. J. A. Carbone (01/01/1964))
■花色＝淡ラベンダー系
■花径＝15～17cmくらいの極大輪系
■花型＝極整型
■弁質＝極厚弁
■花着き＝普通（比較的小さな株から開花し始める）
■着花輪数＝１花茎あたり２～３輪くらい、花茎長い
■花期＝主に春～初夏咲き
■株姿＝普通（花径に比してはコンパクトな方）
■香り＝良い（上品で優しい香り）
旧属名表記 Lc. Irene Finney、Sc. Irene Finney
多くの春～初夏咲きラベンダー系花を生み出した実績を持つ優秀な交配親 C. J. A. Carbone（ジェーエーカーボン）を親とした品種の中でも特筆すべき有名優秀品種。
本種は主に営利用（切り花向け）に栽培されている品種ですが、営利用としては別個体の‘Dark Beauty（ダーク・ビューティー）’や‘Ingrid（イングリッド）’の方が優秀なようで現在でも大規模な設備で大量に生産され、主に冠婚葬祭用として市場に供給されています。ただ“趣味家的（私的？）”には品種全体で見ると正直なところ花色も花容もスタンダード過ぎて面白味に欠ける品種かもしれません。しかし、その中でも‘York’は別格で、見かけるとついつい、欲しくなってしまいます（苦笑）。多くの素晴らしい銘花の存在するラベンダー系花中においても‘York’は“伝説的な銘花”と言っても過言では無い程の存在感を今なお有し続けている極美花だと思います。
ちなみに、現在出回っているメリクロンには株の老化が早いものが多いとのこと。私も栽培経験がありますが、確かにやや樹勢に欠ける印象はありました。また、交配親として使用する個体に関しては、やはり‘York’がベストなようで、例えば、Rlc. Strathfair‘Spring Time’のように優雅で力強い花容を表現するためには‘York’が使われたのではないかと推察します。
◎C. Irene Finney の親品種の交配
・C. Bruno Alberts = C. Florida x Canhamiana (01/01/1954)
・C. J. A. Carbone = C. mossiae x C. Prospector (01/01/1945)
※ C. Bruno Alberts には「Rlc.」もあります。
※ C. J. A. Carbone の親の C. Prospector は銘花 C. Bonanza の親でもあります。（C. Bonanza = C. Cavalese x C. Prospector (01/01/1949)）
◎交配系統図は、こちらをクリック！（協力＝Abiko Orchid Room Ronさん）
※C. Irene Finney の親品種
■C. J. A. Carbone
カトレヤ ジェイ・エイ・カーボン
(C. mossiae x C. Prospector (01/01/1945))
●C. J. A. Carbone についての記事は、こちらをクリック！
＜C. Irene Finney‘York’別個体（一例）＞
・Chicago（シカゴ）HCC/AOS (76P, NS158mm, F=3, 1970年), CCM/AOS (83P, 1992年)
・Clem（クレム）HCC/AOS (76P, NS165mm, F=3, 1976年)
・Dark Beauty（ダーク・ビューティー）SQ/JOGA
・Elmhurst（エルムハースト）
・Ingrid（イングリッド）HCC/AOS
・Judy K（ジュディー・K）HCC/AOS (77P, NS177mm, 1969年)
・La Trop Magnifique en Casque CCM/AOS (89P, NS195mm, 1990年)
・Light（ライト）
・Moonlight（ムーンライト）HCC/AOS (78P, NS165mm, F=2, 1974年)
・Purple Mountains（パープル・マウンテンス）HCC/AOS (77P, NS180mm, F=2, 1976年)
・Ranberte（ランバート）
・Spring's Best（スプリングズ・ベスト）AM/AOS (81P, NA170mm, 1990年), CCM/AOS (82P, NS170mm, 1990年)
・Spring Bounty（スプリング・バウンティー）AM/AOS
・Spring Forest（スプリング・フォレスト）
・Spring Hill（スプリング・ヒル）
・Spring Splendor（スプリング・スプレンダー）
・Z-905
■C. Irene Finney‘Light’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ライト’
●C. Irene Finney‘Light’の記事は、こちらをクリック！
於：おかやま蘭の祭典2009
■C. Irene Finney‘Dark Beauty’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ダーク・ビューティー’
●C. Irene Finney‘Dark Beauty’の記事は、こちらをクリック！
※画質悪くてスミマセン！
■C. Irene Finney‘Elmhurst’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘エルムハースト’
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■C. Irene Finney‘Ingrid’HCC/AOS
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘イングリッド’
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於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Paula’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ポーラ’
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於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Ranberte’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ランバート’
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於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Spring Best’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘スプリング・ベスト’
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於：翠香園さん（宝塚）2006年５月下旬
■C. Irene Finney‘Spring Bounty’AM/AOS
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘スプリング・バウンティー’
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於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Spring Hill’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘スプリング・ヒル’
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●＜C. Irene Finney を交配親とした品種登録実績一覧 - 種子親編 -＞の記事は、こちらをクリック！
●＜C. Irene Finney を交配親とした品種登録実績一覧 - 花粉親編 -＞の記事は、こちらをクリック！
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●＜C. Irene Finney‘York’画像集＞は、こちらをクリック！
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於：世界蘭展日本大賞2017
■C. Irene Finney‘York’AM/AOS, SM/JOGA
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ヨーク’
(C. Bruno Alberts × C. J. A. Carbone (01/01/1964))
■花色＝淡ラベンダー系
■花径＝15～17cmくらいの極大輪系
■花型＝極整型
■弁質＝極厚弁
■花着き＝普通（比較的小さな株から開花し始める）
■着花輪数＝１花茎あたり２～３輪くらい、花茎長い
■花期＝主に春～初夏咲き
■株姿＝普通（花径に比してはコンパクトな方）
■香り＝良い（上品で優しい香り）
旧属名表記 Lc. Irene Finney、Sc. Irene Finney
多くの春～初夏咲きラベンダー系花を生み出した実績を持つ優秀な交配親 C. J. A. Carbone（ジェーエーカーボン）を親とした品種の中でも特筆すべき有名優秀品種。
本種は主に営利用（切り花向け）に栽培されている品種ですが、営利用としては別個体の‘Dark Beauty（ダーク・ビューティー）’や‘Ingrid（イングリッド）’の方が優秀なようで現在でも大規模な設備で大量に生産され、主に冠婚葬祭用として市場に供給されています。ただ“趣味家的（私的？）”には品種全体で見ると正直なところ花色も花容もスタンダード過ぎて面白味に欠ける品種かもしれません。しかし、その中でも‘York’は別格で、見かけるとついつい、欲しくなってしまいます（苦笑）。多くの素晴らしい銘花の存在するラベンダー系花中においても‘York’は“伝説的な銘花”と言っても過言では無い程の存在感を今なお有し続けている極美花だと思います。
ちなみに、現在出回っているメリクロンには株の老化が早いものが多いとのこと。私も栽培経験がありますが、確かにやや樹勢に欠ける印象はありました。また、交配親として使用する個体に関しては、やはり‘York’がベストなようで、例えば、Rlc. Strathfair‘Spring Time’のように優雅で力強い花容を表現するためには‘York’が使われたのではないかと推察します。
◎C. Irene Finney の親品種の交配
・C. Bruno Alberts = C. Florida x Canhamiana (01/01/1954)
・C. J. A. Carbone = C. mossiae x C. Prospector (01/01/1945)
※ C. Bruno Alberts には「Rlc.」もあります。
※ C. J. A. Carbone の親の C. Prospector は銘花 C. Bonanza の親でもあります。（C. Bonanza = C. Cavalese x C. Prospector (01/01/1949)）
◎交配系統図は、こちらをクリック！（協力＝Abiko Orchid Room Ronさん）
※C. Irene Finney の親品種
■C. J. A. Carbone
カトレヤ ジェイ・エイ・カーボン
(C. mossiae x C. Prospector (01/01/1945))
●C. J. A. Carbone についての記事は、こちらをクリック！
＜C. Irene Finney‘York’別個体（一例）＞
・Chicago（シカゴ）HCC/AOS (76P, NS158mm, F=3, 1970年), CCM/AOS (83P, 1992年)
・Clem（クレム）HCC/AOS (76P, NS165mm, F=3, 1976年)
・Dark Beauty（ダーク・ビューティー）SQ/JOGA
・Elmhurst（エルムハースト）
・Ingrid（イングリッド）HCC/AOS
・Judy K（ジュディー・K）HCC/AOS (77P, NS177mm, 1969年)
・La Trop Magnifique en Casque CCM/AOS (89P, NS195mm, 1990年)
・Light（ライト）
・Moonlight（ムーンライト）HCC/AOS (78P, NS165mm, F=2, 1974年)
・Purple Mountains（パープル・マウンテンス）HCC/AOS (77P, NS180mm, F=2, 1976年)
・Ranberte（ランバート）
・Spring's Best（スプリングズ・ベスト）AM/AOS (81P, NA170mm, 1990年), CCM/AOS (82P, NS170mm, 1990年)
・Spring Bounty（スプリング・バウンティー）AM/AOS
・Spring Forest（スプリング・フォレスト）
・Spring Hill（スプリング・ヒル）
・Spring Splendor（スプリング・スプレンダー）
・Z-905
■C. Irene Finney‘Light’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ライト’
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於：おかやま蘭の祭典2009
■C. Irene Finney‘Dark Beauty’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ダーク・ビューティー’
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※画質悪くてスミマセン！
■C. Irene Finney‘Elmhurst’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘エルムハースト’
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■C. Irene Finney‘Ingrid’HCC/AOS
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘イングリッド’
●C. Irene Finney‘Ingrid’の記事は、こちらをクリック！
於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Paula’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ポーラ’
●C. Irene Finney‘Paula’の記事は、こちらをクリック！
於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Ranberte’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘ランバート’
●C. Irene Finney‘Ranberte’の記事は、こちらをクリック！
於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Spring Best’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘スプリング・ベスト’
●C. Irene Finney‘Spring Best’の記事は、こちらをクリック！
於：翠香園さん（宝塚）2006年５月下旬
■C. Irene Finney‘Spring Bounty’AM/AOS
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘スプリング・バウンティー’
●C. Irene Finney‘Spring Bounty’の記事は、こちらをクリック！
於：蘭おかやま 2006
■C. Irene Finney‘Spring Hill’
カトレヤ アイリーン（アイレン）・フィニー‘スプリング・ヒル’
●C. Irene Finney‘Spring Hill’の記事は、こちらをクリック！
●＜C. Irene Finney を交配親とした品種登録実績一覧 - 種子親編 -＞の記事は、こちらをクリック！
●＜C. Irene Finney を交配親とした品種登録実績一覧 - 花粉親編 -＞の記事は、こちらをクリック！
●＜C. Irene Finney を交配親とした登録品種（一部）画像集＞の記事は、こちらをクリック！
●＜C. Irene Finney‘York’画像集＞は、こちらをクリック！
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