前回のブログ "選択ミスれば、生き地獄!?" では水俣病の患者は未だに苦痛を強いられていると書きました。そして、実際に水俣病と闘って来た本物の医師が今年、他界しました。
今回は現在も続く、『水俣病の真実』をネット記事から引用してお届けします。
NEWSポストセブン より引用 :
水俣病研究の原田正純氏「うわー、よか先生」と慕われていた
2012.6.11、水俣病研究の原田正純氏が77才でその生涯を終えた。水俣病研究の第一人者として知られる原田さんは、常に患者の思いや立場を考え、裁判では国・企業を相手に真っ向から闘ってきた。
発生当初から水俣病の取材を続けてきた作家の石牟礼道子さん(85才)は、当時、水俣の漁村でよく原田さんの姿を見かけたという。
「先生が集団検診に水俣に来られたときに、子供たちと遊んでいる姿を見ました。検診の最中も白衣に子供たちがしがみついて、まるで猫の子が甘えて人間のそばに寄ってくるような感じ。“うわー、よか先生”と思いました」(石牟礼さん)
原田さんはある日、漁村での診察を終えた帰り道で、水俣病の症状がみられる幼い兄弟に出会う。しかし、兄弟の母親と話していると、兄は水俣病だが、弟は違うと診断されたという。「上の子は魚を食べたが、下の子はお腹の中にいたので魚を食べていない」からだと。続けて、母親は原田さんに真剣な表情で訴えた。
「でも、下の子も本当は水俣病だと思う。お腹の中にいるとき、私がいっぱい魚を食べたからいけんのよ。胎内にいたこの子が水銀を吸い取った。だから私の症状は軽いとよ」
毒物は胎盤を通らないという当時の医学の常識からいえば、母の話は笑い飛ばされてしまうような“素人の発想”。だが、原田さんの心の中で何かがひっかかった。
周辺地域の患者たちをくまなく歩いて調べると、同じような症状の子供が多く生まれていた。全員の症状を細かく分析し、ある共通項を発見。そして、母親の魚介摂取でお腹の子供が発症する「胎児性水俣病」を世界で初めて発見し、1968年に論文を発表した。
このとき、原田さんは28才。水俣病研究の新境地を切り開く“世紀の発見”だった。
「いちばんの専門家は、医者じゃなくて患者さんだよ」
以来、原田さんは折に触れてこう口にするようになったという。
「お金を渡して終わりじゃない」
政府は68年に、ようやく水俣病を公害と認定した。その後、水俣病患者と支援者らが次々と裁判を起こし、有機水銀を水俣の海に垂れ流した熊本市内の化学工業会社「チッソ」は、被害者3000人に多額の補償金を支払うことになった。
1973年の患者側勝訴によって世の中には、「水俣病の問題はもう終わった」という空気も流れたが、原田さんは闘いを続けた。水俣病患者の支援を通じて親交があった評論家の佐高信さん(67才)がいう。
「“お金を渡して終わりじゃないでしょう”、原田さんはそう繰り返し口にしていましたね。
というのも、水俣病被害があった不知火海岸には当時約20万人の人が住んでいた。しかし、当初認定されたのは3000人だけ。“被害の全容も解明していないのに、何が解決だ”と。これから先、患者さんがどう生きるかの自立支援も不足していると嘆いていました」
そんな原田さんが私たちに向けた遺言は何か――
原田さんが最晩年に心を痛めたのが、2011年3月に起きた福島第一原発事故だった。事故後、原発から海に垂れ流された放射性物質について、専門家たちは、「海の水で薄まるから、環境への影響は少ない」と口をそろえた。そんな学者たちの解説を知った原田さんは、「日本は歴史から何も学んでいないのか」とため息をついていたという。
というのも、水俣では、海で薄められたはずの有機水銀が食物連鎖に従って高濃度に蓄積する「生物濃縮」が発生し、その魚介類を食べた住民に被害が続出したからだ。
原発事故後の5月、原田さんは病身をおして新聞のインタビューに答え、日本社会に強く警鐘を鳴らしていた。
<水俣の苦い経験を、今度こそ、学んでほしい>(朝日新聞2011年5月25日付)
国や大企業にもひるまない反骨の精神で「水俣病は終わっていない」との信念を貫いて生きた原田さん。遺骨は本人の強い希望で、水俣の海に散骨される。
:引用 終わり
権威あるエリート医師達が信じて疑う事の無かった『毒物は胎盤を通らないという当時の医学の常識』はいとも簡単に崩れてしまう机上の空論的な定説でした。
今、常識だと思われてる理論や定説は完璧ではないのです。
歴史的に名を残した原田さんは『郷に入れば郷に従い』直接、現状に触れ合う事によって医学の常識がズレている事に気づいたのではないでしょうか?
そして、もちろん原田さんの才能である "医師の勘" で真実を暴き、弱き者を救う本物の名医となった事は今でも語り継がれています。
皆さん、今一度、『水俣病』の歴史を思い起こして、今回の福島原発による放射線被爆を考えてみませんか?
今現在も『陸・海・空』すべての領域が汚染されています。ただ単に恐れるのでは無く、過去に学び、忌避行為も生きるための大切な知恵として学んでいきましょう。
そのためにも私は被爆の恐ろしさに気づいてもらい、被爆を回避するための知恵をこれからも書き綴っていきます。
前回のブログ "3.11が運命の分岐点…" のアンサーブログとなります。
放射性物質による被爆や食品添加物に対し、私個人の結論は「YES」でも「NO」でも無く、「?」です。
そう。「わからない」と言うのが、私の率直な答えなのですが、実はこの判断は私たち人間にとっては重要な答えなんです。
前回のブログでも書きましたが、『わからない物には手を出さないこと!!』と言うのが自分の身体を守る唯一の防衛策。
かつてのチェルノブイリ原発事故による被爆をはじめ、水俣病や四日市喘息、アスベストによる中皮腫問題、血液製剤による薬害エイズ…
いつの時代も、世に蔓延る大きな問題は存在します。『わからない』と言う選択肢は決して恥ずかしい事ではありません。
むしろ、『きっと大丈夫だろう』と言う勝手な思い込みで失落していく方がよっぽど、哀れに感じてしまいます。
いつの時代も科学は蓄積されたデータがあって初めて、確実性を得られる訳ですから、何十年の経過観察を経て安全が確認されている代物なら、私も安心して利用します。
しかし、今、日本が直面している福島原発の放射能汚染、被爆に対する行為はあまりにも無謀過ぎると感じざるを得ません。
せめて、チェルノブイリ原発事故で得られたデータを教訓とした規制に基づくなら、若干の信頼も生まれるのでしょうが、薄っぺらい御用学者の意見を採用して安易な「終息宣言」を行い、数値改ざんまでして『食べて応援』を推進する国の行為には、ある意味『人体実験を行っているのか?』と勘ぐりたくなる程、疑念を持ってしまいます。
特に日本の食文化は世界的に注目を浴びてるだけに、安全を即時、"人体実験"で確かめたい思惑も判らない訳ではありません。何せ、安全データを取るには莫大な金額と長い月日が必要な訳ですから…
そして当然ながら、この問題で被害が出てしまったとしても、誰も責任を取る事は無いでしょう。
何度も書きますが、かつてのチェルノブイリ原発事故による被爆をはじめ、水俣病や四日市喘息、アスベストによる中皮腫問題、血液製剤による薬害エイズと言った過去の事例では、まともに解決した経緯はありません。どの問題も未だに引きずり続け、犠牲者となった方々は今も尚、苦しみ続けています。
国や東電は巧妙に情報を操作して、被爆を恐れる者をまるで"悪人"の様に仕立て上げてます。放射線量の高い地域に住む者、そして、放射線被曝を逃れて離れる者も本来なら被害者同士です。その国民を仲違いさせ、自分たちは高見の見物であたかも仲裁に入る良識者を装う...
『本当の加害者...そして犯罪者』は
"国"に携わる者と"東電"と言う組織なのです。騙されてはいけない...
これではまるで、どこかの"低能な民族"の性格そのもの...
純粋な日本人である私たちは「絶対に騙されない!!」
もう、いい加減に詐欺師連中の罠から脱出しましょう!!
『わからない物には手を出さないこと!!』歴史は私たちに教えてくれてます。
危険を回避する事は決して恥ずべき行為ではなく、生きるための大切な知恵なのです。
3.11の東日本大震災…そして、その震災に伴って起きてしまった人災の福島第一原発事故。
今も尚、放射性物質による被爆に悩まされ続けながら日本は先行き不安な未来を歩き続けてます。
そして、ここに来て…
いや今だからこそ、震災や放射能汚染に対する考え方が確実に二極化してきました。
特に食品の放射性物質による内部被爆に関しては『危険派』と『安全派』に分かれ、これが大きな波紋を呼んでいます。
果たして、この身近な問題に正解はあるのでしょうか?
国の公な発言から各調査機関の調査結果、そしてマスコミからインターネットの情報と言ったすべての『放射性物質による汚染』の安全性には実は一種のカラクリが存在します。
まずは「危険派」と「安全派」と言う見地から一旦離れて、冷静に考えてみましょう。
現代の科学は技術革新がめまぐるしく進化を遂げてますが、実のところ『被曝と健康の関係』に関しては学問的に未だに判っていない事が大半と言う現実があります。
この裏付けとして、お偉い方々が日々、熱心に研究し続けているにも関わらず、『被曝と健康の関係』には『危険』という論文と『安全』という論文があるのです。
つまり、『危険』と『安全』が共存し続けていると言う事はどちらの論文も当てにならない指標となる訳です。
しかし、世論と言うものはどうしても基礎となる指標(ここでは論文を指します)で物事を考えてしまう傾向にあって、この二つに割れた論文を各々の利害に当てはめて利用してしまいます。
ちなみに『安全だ』というのを強調する人は「自然食品にもカリウムが1キロ100ベクレル含まれているものが多い」と言いますし、『危険だ』という人は「ICRPのレポートでも1日1ベクレルでも危険なほど蓄積する」と言います。
極論として真実は、「よくは判らないが、これまでの経験ではおおよそ食材では1キロ40ベクレル、水では1キロ10ベクレル、子供や身体の弱い人、持病を持ってる方は少し注意。」と言うところなのだと思います...
とにかく、それ以上には判ってないのが現代科学の実態なのです。
この様に是でも非でも無く、冷静に考えれば考える程、『世の中に出回っている情報は当てにならない』と言う事が理解出来るのでは無いでしょうか?
では、私たちは何を信じて、どうすれば良いのか?
その結論は皆さんが私生活で既に行っている決断にあります。
そう、私たちは個人の判断の基に自己責任で食生活を送っていました。
皆さん、振り返ってみて下さい。『放射性物質による汚染』のずっと以前より、食品の安全性には農薬や食品添加物と言った便利さ故に急速に問題化した案件があります。
こちらも『被曝と健康の関係』同様に『危険』と『安全』が共に存在し続けている矛盾の世界が未だに繰り広げられています。
そして、この問題に対して私たちは自己判断で『気にせず、食べる派』と『リスクを避けて食べない派』に二極化しているんです。
ちなみに国の重要な機関である厚生労働省の食品添加物への見解としては、かなり細かな設定が施されていますが、日々進歩する添加物に対してのコメントには
『食品添加物の基準への適合性を確認するため、あるいは一日摂取量調査を行うためには、食品中の食品添加物を高精度かつ効率よく分析するための方法が必要となり、これらについても開発、改良を進めています。今後とも、科学技術の進歩とともに分析法のさらなる開発、改良を進めることとしています。』
と言った内容の文章が盛り込まれていて、つまり極端に例えるなら『これまで判らなかった事だけど、技術の進歩で見つかった発ガン性物質だから、今まで食べて来た分に関しては勘弁してね?』って感じの”逃げ?”的なの文言をチラつかせています。
これを無責任と言うべきか否かの判断は皆さん、様々な考えをお持ちだと思いますが、私個人の意見としては『わからない物には手を出さないこと!!』と言うのがベストな選択だと思います。
これは『放射性物質による被爆』から『食品添加物や農薬問題』、『ワクチンや抗がん剤の隠れた真実』と幅広い分野に渡って言える事です。
もちろん、これらすべての問題に対する『危険派』と『安全派』の選択に正解は存在しません。
私たちは将来の自分のあるべき姿を予想し、自己判断で選んだ道を進むしかないのです。
そして、3.11の東日本大震災以降から1年が過ぎ、私たちの生活環は確実に二極化しました。
今後は被爆による被害が顕著に現れる2018年に注目が集中する事になります。
『危険派』と『安全派』の運命が決まるその日まで、私たちはお互いの信念を尊重し合い、後悔の無い人生を歩む事になるでしょう...
放射能の規制値の比率で、厳し目に見た日本の今後の人口推移試算です。
理想的な未来予想図は
『結局、何も起こらずに笑い話となった…』
という"オチ"なんでしょうが、現実は意外にシビアでもあります…