よろず放談

日頃見聞きする種々の事柄に対しての独断と偏見による辛口批評

”ツーナウト”とは何事ぞ!

2005-04-12 12:09:54 | 言葉
 プロ野球のテレビ放送を見ているとアナウンサーの中に

 ”ツーナウト”という人がいる。one out を”ワンナウト”というからといって

 two の語尾にnの音がないのに、”ツーナウト”というのは、聞いているこちらが

 恥ずかしくなるほど、見苦しい、いや、聞き苦しい。美しい日本語の模範たるべき

 アナウンサーがこれでは情けない。自分で変だとは思わないのか?近くの同僚など

 がなぜ注意してやらないのか? 不思議である.(気を付けて聞いていると

 ”スリーナウト”というのもいる.いやはや.)

こういう無神経な輩(やから)に贈る格好の言葉がある。フランス語特有の

 リエゾン----普段は発音されない語尾の子音字が、つぎに母音が来ると復活して

発音される-----に関してpataquèsパタケースという語がある。大型書店へ
 
行ってロベールギランの大きな仏和辞典をヨッコラショと引くと、(Je ne sais)

pas à qu'est ce(ジュヌセ)パザケースという文章を読むとき、pas とà の間に

誤って t を入れて パタケースと読む愚を揶揄したものだという。この言葉の

響きは東京の「馬鹿」、大阪の「あほ」に相当する名古屋の「たわけ」そっくり。