グリュプスは、今太っている。
以前より、20kg近く増えてしまった。
それは、向こうへいた頃、ストレスを食べることでごまかしていたから。
一時的に少し減ったけれど、また増えてきてしまっている。
わたしは、ダンスの発表会前に、伝えた。
やっぱりやせてるグリュプスがいい、と。
その後も、それとなく伝えたけれど、増えていく一方だ。
今はダンスもお仕事もしていないか . . . 本文を読む
ひとりのときは、絵を描いたり、お話を綴ったりすることができた。
グリュプスを手に入れたかわりに、それらを手放した。
それは、わたしが選んだこと。
ひとつ、手に入れたのだから。
ひとつ、手放さないと。
わたしの手は、小さいから。
グリュプスも、ダンスを捨てたのだから。 . . . 本文を読む
準夜明けに、実家へ帰ってきた。
たった一泊するだけ。
それだけなのに、グリュプスがいないことがさみしい。
少し前までは、一日か二日しか会えなかった、のに。
それなのに、今は一日会えないだけでさみしくなる。
ぜいたくなことだ。
今の、このしあわせに感謝を。
けして、忘れてはいけないよ。
あの、つらかった日々を。 . . . 本文を読む
わたしたちは、折りたたみのシングルベッドで眠る。
身体をよせあい、さながらひなどりのように眠る。
どちらかがもぞもぞと起きると、片方も目を覚ます。
相手が戻ってきたのを確認すると、身体をよせあいまたすぐに眠りについてしまう。
おおきなおおきなひなどり。
きっとこのひなたちはおとなになることはないのだろう。
ずっとずっと、身体をよせあい眠るのだ。
ふたりの愛の巣で。 . . . 本文を読む
今日、グリュプスのダンス発表会に行った。
グリュプスは、きれいだった。
大きな翼で、華麗に羽ばたいていた。
その姿や、ダンスタイムで恩師と楽しげに舞う姿をみていて、思った。
やっぱり、わたしではないほうがいいのではないだろうか。
共に踊ることができるひとの方がいいのではないだろうか。
わたしが踊れるように、ダンスを始めればいいのかもしれない。
仕事が忙しいなんて、本気でや . . . 本文を読む
グリュプスが来て、11日たった。
グリュプスとくらす日々は、たのしくて、おだやかで、幸せだった。
食材を買いに行ったり、掃除をしたり。
そういった、あたりまえのことがとても幸せに感じた。
グリュプスは、ritsuのごはんをいつも喜んで食べてくれる。
ritsuは、ずっとずっと憧れてたことがあった。
グリュプスに、おかわりをよそうこと。
グリュプスがうれしそうにお茶碗を . . . 本文を読む
もし、わたしのはねが光りかがやいているのならば
その光はあたりをてらすだろう
そのかわり、たくさんの羽虫をひきよせるだろう
もしわたしのはねが、くらいくらい闇夜のようだったなら
羽虫がまとわり付くことはないだろう
そのかわり、だれにもみえることはないだろう
孤独なはねで舞いつづけるのだろう
わたしは
わたしのはねは
きっと、白い
闇夜にとけこめず . . . 本文を読む
同じ屋根の下に住んでいるひとが、死んだ。
今日、突然、死んだ。
この屋根の下じゃなくて、実家でらしいけど。
何ともいえない、この気持ちを何と呼ぶのだろう。
虚無感。
これが一番近い、気がする。
わたしより、2年しか長く生きてないのに。
最期に、何を想ったのだろう。
死にたくない、と願ったのか。
ああ、死ぬ、と直感的に感じたのだろうか。
この仕事をして . . . 本文を読む
たまにふと思う。
もし今わたしが身体を壊してしまったら。
働くことができなくなってしまったら。
ふと、そんなことを思うときがある。
今は。
今はまだ、働けなくなるわけにはいかない。
今は一番大切なときなのだから。 . . . 本文を読む