まなりといた時代にも、親友がいた。
ほぼ毎日どちらかの家で夕食を食べて、ゲームをして遊んだ。
お互い鳥を飼っているから。
鳥と共に遊びに行ったりもした。
レムとキア。
仲よかった二羽。
もうどちらもお空へ旅立ってしまった。
その親友は、まなりが嫌いで。
わたしはどちらとも仲良くしたかったけど、叶わなかった。
まなりがわたしの家に住むようになってからは会う回数も減って。
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今日、グリュプスが仕事帰りに電話をくれた。
昨日のわたしを心配して。
グリュプスははげましたりなぐさめたりしない。
ただ、わたしの話を聞いて。
笑って、大丈夫だってと。
何とかなる、と言う。
こう書くと、グリュプスが適当に流してるように聞こえるだろう。
でも、グリュプスは考えてる。
わたしの体調も、精神状態も。
そして自分の不安や辛さは見せない。
俺は元気だよ、って . . . 本文を読む
もうやだ。
休みは休めない。
グリュプスにもろくに会えない。
身体はずっと調子悪い。
おなかもずっと下し気味で。
つかれた。
もうつかれた。
神様の意地悪にも付き合いきれない。
なんで昨日と今日を入れ替えてくれないの。
そしたらグリュプスに逢えたのに。
あんな別れ方しなくてもよかったのに。
もうやだ。
頑張ってるのに。
苛立ちをぶつける場 . . . 本文を読む
わたしたちは逢うといつも同じことをして過ごす。
ホテルに着いたらベッドでつもる話に花を咲かせ、おなかが空いたらわたしの作ったお弁当を食べる。
互いに気が向くままに話し、愛しあって。
少しだけお酒をのんで、おつまみやわたしのおみやげを食べながらまったりと過ごす。
そして布団に入りながら、どちらかが眠るまで話しをしながら過ごすのだ。
特に変わったことはしない。
でも飽きるこ . . . 本文を読む
グリュプスと愛しあっているとき。
わたしは泣いた。
小樽ではひとりぼっちだと、旭川が恋しいと泣いた。
でもそれを選んだのはわたしだから仕方ないと、わかっている。
わたしにはグリュプスもいる。
それもわかっているけど、淋しいと泣いた。
グリュプスは、わたしはひとりじゃないと、俺がいるのだと一段と優しい声で、優しく微笑んで涙をふきながら言った。
うなずきながらも泣き . . . 本文を読む
わたしたちはいっしょにいるとひとつだけ困ることがある。
わたしはすごく寒がりで、
グリュプスはすごく暑がりなのだ。
わたしが気持ちいいと感じる室温ではグリュプスは汗だくになってしまうのだ。
逆にグリュプスにちょうどいい温度はわたしには肌寒くて。おなかが痛くなることすらある。
グリュプスはわたしに合わせようとしてくれる。
だから、グリュプスはわたしといると暑いのだ。
わ . . . 本文を読む
わたしのほしいものをグリュプスはもっていて、
多分グリュプスのほしいものはわたしがもっている。
互いに互いのほしいものは喜んで差し出すのに。
本当に命すらも。
それなのに、あげることができない。
それが狂いそうになるくらい悔しい。
唾液みたいにあげられたらいいのに。
キスするたび、そんなことを思うのだ。 . . . 本文を読む
ここ数日、おなかの調子がよくない。
いつもの食事を消化しきれてないみたい。
そんなかんじのうんちが続いている。
だから、出してしまえば治まる。
そんなに消化しづらくてかつ、消化できないほどのものを食べてはないんだけどな…
少し、内臓に疲れが出てきたかな…?
胃薬と整腸剤…ほしいな…… . . . 本文を読む
わたしは、なろうと思えばなんにでもなれるのに。
その努力をせず、勝手に白衣の天使になり、堕ちていく。
グリュプスの翼を引っ張って、わがままを言う。
グリュプスはそんなわたしに本当はきっと思うところがあるのだろう。
ごめんなさい、グリュプス。
いっしょに飛ぼうって言ったのに、わたしは怠けてばかりいるね。
頑張らなきゃね…
グリュプスにおいてかれちゃわないようにしなきゃね… . . . 本文を読む