しゃぶの泣き言(;´_`;)日記♪

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地球温暖化が氷河期の到来を阻止?

2008年11月17日 20時54分18秒 | 雑談
 人間が作り出した厄介な問題と考えられている地球温暖化が、実は本来、訪れているはずの氷河期を食い止めている可能性があるという。温暖化がなければ、この先数万年もの間、北半球の大部分は厚い氷に覆われていたはずだとする新たな研究が発表された。
 地球には今後、数百万年に1度という深刻な氷河期がやってくるという予測結果が判明した。しかし、自動車や発電所から出る二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスによって温暖化が促進されているため、この氷河期の到来は無期限に延期されていると想定されている。

「だが、地球温暖化で氷河期が食い止められているからといって、安心しているわけにもいかない。地球は歴史上、類を見ないほど異常な気候に突入しようとしている」と、この研究を率いたエディンバラ大学のトーマス・クローリー氏は語る。温暖化が生じていなければ、1万~10万年のうちにカナダ、ヨーロッパ、アジアの大半がいま南極にあるような恒久的な氷床で覆われていた可能性があると同研究では指摘している。

 過去300万年の間、地球の気候は何十回となく訪れた氷河期に揺らいできた。極地から厚い氷床が張り出しては消えていくというサイクルが繰り返されてきたのだ。こうした氷河期は通常4万1000年程度の期間にわたって持続していたが、ここ50万年の間に起こった大きな氷河期はどれも約10万年の長きにわたって継続している。

 一方で、氷河期の期間中やその間における気温の上下幅は拡大し、最高記録や最低記録が更新されるようになった。「地球の岩盤に残された記録から推定する限りでは、気候の揺れがすぐに収まることはなさそうだ。直近の過去2回の氷河作用はこれまで確認されている中でもっとも大規模なものだからだ」とクローリー氏は説明する。

 過去の氷河期をコンピューター・モデルでシミュレーションしてきた同氏らによると、変動が激しくなるということはすなわち、気候がすぐに別の状態に遷移することを示しているという。

 シミュレーションでは、この先1万~10万年の間に恒久的な氷床に覆われる時期が到来し、しかもここ数百万年でもっとも深刻な事態になるという結果がはじき出された。予測された状況には、20~30万年前に起きた氷河期に類似する点があるという。この氷河期のころには北アメリカ大陸が厚い氷床で覆われていた。

 しかし、それだけではなくヨーロッパやアジアにも氷床が広がる可能性も指摘されている。イギリスからシベリアにかけて厚さ最大3.5キロもの氷床が覆い尽くすとコンピューター・モデルは予測した。これは過去の氷河期のシミュレーションでは示されなかったほどの深刻なレベルだという。

「これほどの氷河期が訪れることも普通ではないが、人間が大量の温室効果ガスで作り出している気候もまた尋常ではない。温暖化が進みつつある一方で極地には氷が残るという状況の中で、これからの展開を予測するのは困難だ。地質学的な記録を参照しても同じような様相は見当たらないのではないか」とクローリー氏は述べている。

 カリフォルニア大学で先史時代の気候を専門に研究するロレイン・リシエッキ氏は、この研究について次のようにコメントしている。「この研究結果が正しいかどうかは今後の検証を待たなくてはならない。ただ、温室効果ガスの濃度が上がっている現状は300万年前の状況に似て、氷河期の到来を数十万年は遅らせるだけの影響力がありそうだ」。

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