被災者を罵倒する動画をYoutubeにアップした女性に銃殺刑

―華商網―
いかにも中国らしい事件ですが、19日から21日までの四川大地震の哀悼日に、「娯楽活動」を全国一斉で停止するよう通達があったことに不満をもち、震災地区の人々を罵倒した動画をYoutubeにアップしていた女性が警察に逮捕されました。

この女性は、画像のようにヘッドセットマイクに腕組みといった格好で、被災者や地震関連の記事で埋まったメディアなどを罵倒。4分40秒にわたって不満を述べた画像をYoutubeにアップしたのが、中国ネットユーザの逆鱗に触れ、ネットを揺るがすほどの騒ぎになっていました。

触発された各掲示板では、ネットユーザーらが、空恐ろしくも「13億人が手を組んで、この女の身元を洗え」という合い言葉で動画に映っている女性を捜索。結果、遼寧瀋陽市に住む21歳の張雅さんと判明したようです。
その後、上のように住所氏名はもとより、生年月日、QQ番号からIPアドレス、電話番号とすべて記された画像が出まわり、警察でもこの情報を頼りにネットカフェに潜んでいた女性を逮捕しました。

ネットユーザーらは一様に「いくらネットで言論の自由が大きくなってきたからといって、法律の枠内で語るべき」とまるで自らに規制を望むような反応。また、いわゆるネットでの「祭り」に逆に突き動かされての警察の対応ですが、それを報じる新聞は「どんな罪で起訴すればいい？」と読者の意見を募っているのですから、これはまさしく魔女狩り。
人権に対しては、ネットユーザーにしてもまだまだ中国は発展途上なのかもしれません。

ちなみに40万もコメントが寄せられている騰訊網の掲示板では、終身禁錮、あるいは生き埋めに賛成が2万4千、銃殺刑に賛成が1万1千。
ネットでは「瀋陽脳残女（瀋陽の白痴女）」とあだ名がついたこの哀れなる女性。　はたして運命は如何に？