あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

神社仏閣巡り(尾道市)

2022-02-27 | 心の栄養

カメラを持って知らない道を

そぞろ歩くのが好きだ。

尾道の路地を歩きたいと

以前から思っていた。

気温は低いが快晴。

中国道を東へ2時間半。

雪国から春の尾道に着いた。

尾道はユニークな街だ。

JR尾道駅の面側はすぐに瀬戸内海。

裏側は傾斜地で民家が

ひしめいている。

その間を細い路地が

縦横無尽にぬっている。

神社仏閣が多いのも特徴で

駅の駐車場に車を停めて

当たりをつけて案内板を見たら

古寺巡りのコースがあった。

浄土寺をゴールと決めて

歩き始めた。

線路を越えて細い坂道を上がる。

階段から階段へ路地が

うねうねと伸びている。

田んぼと山ばかり、

広い道路が当たり前の

町に暮らす私にとって

尾道の街並みは奇怪で物珍しい。

間口が一間の家、

小人が住んでいるのか

背丈しかない屋根の家、

幾重にも重なる屋根や

崖に張り出した部屋、

格式ありそうなお屋敷や

急に開けた空間にある小さな庭、

玄関前の極小駐輪場や

もはや公的路地が駐輪場の家、

そして住人がいない朽ちた家など。

路地から路地を歩きながら

ワクワクが止まらない。

道幅というより「隙間」の

向こうから郵便屋さんの

スクーターがやってくる。

スクーターとの離合さえ困難で、

ちょっと広めの箇所へどちらかが

よけなくてはいけないほど。

自転車やスクーターを押して

歩けるよう道に工夫がされている。

車が入れない場所に一体

どうやって家を建てたのだろう。

ましてや大きな神社仏閣は

どうやって??

信者さんが全国にいるのかも

しれないが

あれだけたくさんの神社仏閣を

住民で支えているってすごい

とも思う。

途中で見つけた古い民家カフェで

海を眺めながら抹茶を頂いた。

坂を上がったり下りたりして

空を一面に覆う楠がある

神社に出た。

境内が白い光線で包まれている。

空気感が全然違った。

ここの鳥居はモノレール駅の真下。

不思議な景観だった。

そこからしばらく歩いて

浄土寺に到着。

本堂の裏には壮麗な和室や

台所があるのだがコロナで

残念ながら拝観できなかった。

花が咲いてすっかり春の陽気。

汗ばむほどだった。

3時間歩いた。

国道に出ると「現世に帰ってきた」

というくらい何かが違う。

駅に向かって歩いていたら

難しい名前の庭園を見つけた。

小さなお庭だが

本格的なお茶室があった。

躙り口(にじりぐち)から

中に入り2畳の空間でしばし瞑想。

これを一度やってみたかった。

気持ちよかった。

カメラを持っている男性に

「あなたテーマを探しているね。

絵を描くんでしょ?」と

話しかけられた。

向島へ渡るフェリーに乗ったら

よいと教えてもらった。

フェリーを降りなければ60円で

そのまま帰って来られる、

向こうからこちら側を見ると

すごくきれいだ

とのことだったが

カメラのバッテリーが無くなった。

あきらめておいしいワッフルに

ありつく。

沈みそうな夕日を追いかけて、

2時間少々かけて帰宅。

19時の北広島町は1度。

春が待ち遠しい。

 


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