あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

東日本大震災法要ライブin萬福寺 レポ 

2019-03-04 | 私が歌手

庄原市の萬福寺さんは曹洞宗。

東日本大震災を機に生まれた歌を歌う場所として

本堂を提供してもらったのがきっかけになり

以降毎年、法要祈願の催しをされている。

今年で6年だそう。

原発事故で庄原に引っ越してこられた酪農家の

若いご夫婦と毎年ここでお会いしている。

原発事故のお話を6年前に聞いた。

ある意味ショックだった。

生まれたてだったお子さんが

今年小学校に上がるそうだ。

 

今回法要後にゲストとしてお話されたのは

大阪大学の稲場圭信先生。

和尚さんが支援に通われる気仙沼で

知りあわれたそうだ。

人間の「利他」の思いが湧く理由を

研究されているとか。

ヒトにちかい猿の研究では

脳内物質の働きと因果関係があるのだとか。

心の傾向にも科学で解明する余地があるようで。

先生のお話は実に明快で興味深いが

驚くことに、この日クラスメイトが会場に来られて

32年ぶりの再会を果たしたそうだ。

大坂在住で、その高校は東京!

たまたまチラシの名前を見たそうだ。

これだけでもアンビリーバボーだったが

びっくりする話は打ち上げでも続々出て

実に不思議な一日だった。

 

法要後に新屋まりライブ。

本堂続きの間の端まで客様がぎっしり。

なんと90人もの方が詰めかけたそう。

萬福寺さんがコツコツ縁を

繋いでこられたご尽力の賜物だ。

また、来て下さった皆さんは

いつになく熱心に聞いて下さった。

その熱量をひしと感じることができて

歌いながらありがたかった。

前日まで打ちひしがれていたのにね。

繰り出そうかちょっと迷った「雨女」は

雨に相応しく?大いにうけた。

「あっはっはっは」の上をゆくやもしれぬ。

サビで手をヒラヒラさせる「フリ」など、

初めてと思えないくらい

皆さん両手をヒラヒラさせていた。

その一体感は半端なく

ステージにいる私には感動的な光景だった。

かぶりつきだった方など

「サビじゃないところでもひらひらさせていたもんね」

と誰かから突っ込みが入っていた(笑)

昨年の法要ライブで歌った佐々木リョウ君とは

(彼からしたら)初対面だが

アンコールでいきなり呼び込んだ。

何も分からず出て来てくれた。

ギターも弾いてもらいながら

打ち合わせなしで「見上げてごらん夜の星を」

をヂュオで披露。

さすがなボーカル力でした。

みなさんうっとり。

あれは良かった~~と後で褒めてもらった。

むちゃブリに応えてもらい感謝でした。

 

たかが歌うのに泣いたり笑ったり怒ったり。

打ちひしがれたりちょっと良い気になったりで

20年。

新屋まりの存在理由を名言して下さったのは

稲場先生だ。

思いがけなくもとても深く聞いて下さり

「途中からどうしようかと思うほど

心に入って来た」と言われた。

思いがけないところで・・

思いがけないタイミングで聞いた。

今回の出演は2年前にオファーを頂いたが

1年伸びた。

だから先生に出会った。

新屋まりの存在理由と立ち位置を聞く為の

日だったんだ・・。

先生のお話を聞きながらひとり合点が

できたのだった。

 

打ち上げで何気なく聞いた話も

ミラコーだらけだった。

そのミラコーの流れからねぶた祭りを見に行くぞ

と和尚さんが言い始めた。

「まりちゃん行こう!」

ねぶたか~。

青森か~ちょっと遠いな~。

と聞き流そうとしていて思った。

「大間じゃん!」

折しも「大間の漁師(おとこ)」をリリースする間際。

そもそも「雨女」をリリースするのは

この大間の歌を作曲したのが契機だ。

大間のどこかで歌う場を設けるのを約束に

来年8月に行くことになった。

針の穴に糸を通す的な小さな縁を繋いで

ゆくのです。

 

二次会でひとりひとりと写真を撮るんだと

おちゃめな和尚さん。

ライブ写真が乏しくてすみません。

アボカドの味噌だれが絶品だった。

稲場先生もお気に入り。

 

 

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