あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

時空を超えるシンガー?

2019-02-16 | 心の栄養

慰問ライブが迫っている。

一人リハを行う。

ギターを弾くと手首が痛い。

弾きづらくて仕方ない。

ストラップの長さを何度も調整して気づいた。

あたしギターを替えたんだっ!

買う時に座って選んだので気づかなかったが、

フェンダーのフレットはタコマより長いので

手首に無理が生じる。

ピアノを習い始めた頃

指を思いっきり広げなくては届かなかった

あの感じでしょうか。

慣れるしかない。

とりあえず機材で音量レベル他を

チェックした。

 

そして本日レコーディング最終日。

セントルイズのスタジオに入ったら

パソコンの調子が悪いとのこと。

前回のアルバムのレコの時も、

実はパソコンが立ち上がらなかった

と言われた。

「にいやさん、何か連れて来た」と数井さん。

 

ここ数日、不機嫌。

「だから?やっぱり持って来た?」と

ナイシン思ったけど

ギターをチューニングして

発声練習していたら復旧。

めでたくレコとなりました。

先だってバンドでレコした「雨女」に

ギターが入ってノリが良くなった。

「Tokyo」共々私のコーラスを入れて

「般若の宿」にギターを被せた。

「ゆらり」はギターを加藤ケンイチ氏に

お願いした。

冒頭に私のアカペラを歌って

途中から加藤氏のギターに

私の弾き語りがかぶさる。

冒頭からクリックなし。

ユレユレのテンポに弾き語りという

普通なら超難関のレコだが

加藤氏との息もぴったり。

1テイク目で「すげー」と

数井さんがOKを出してくれた。

2テーク録って終了。

 

「雨女」のコーラスはちょっと手ごわかったが、

予定通り2時間で終えた。

後は数井さんのお仕事。

ミックスダウンという作業が終わったら

確認に来るという約束をして

スタジオを出た。

 

朝から小雨だったが

思いがけず青空が広がっていた。

駐車場まで徒歩2分。

ギターを抱えて住宅街を歩く。

けっこうな坂道だ。

青空を背景に両側に住宅がある

アスファルトの坂道。

この景色に見覚えがあった。

 

いつ見たっけ・・。

思い出して鳥肌がたった。

「女坂」を作った10年前に

心の中に見えた景色そのままなのだった!

ド田舎に住んでいる自分がなぜか

住宅街のアスファルトの坂道を

歩く図が「見えて」不思議だった。

ギターではなく

両手いっぱいの大きな荷物を持って、

汗だくで歩いていた。

「抱えるもの重さだけは 私が生きてきた証」

と歌う。

色々な物を抱え込んでいる自分と

真夏の青空の対比が悲しくもあった。

 

知り合いの女性が

新聞紙上に取り上げられていたのを見て

すぐにタイトルを思い浮かべた。

いつのまにか自分の歌になっていて

泣きながら書いた歌だ。

たくさんの人に支持された歌のひとつ。

「髪に白いものが混じってきた

晴れ渡る空 闘う小さな自分」

作った当時にはなかったが

私の髪にも白いものが混じるようになった。

 

「私が私であるために 

もっともっと強くなりたい

ふりむけば人生は坂道 女坂」

この歌はまさしく自分のことではないか。

今日のレコーディングは10年前から

予定されていた?

それとも私が時空を超えたってこと?

混乱しつつも

イライラ&クサクサしているこのタイミングで

何かの計らいがあって

活動できているらしいと思ったのだった。

 

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