あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

愛しいおじいちゃん犬

2023-12-20 | 愛犬がいる暮らし

麻呂は14歳だと思う。

もらって来た。

お店で売れない子を預かった。

すごく良い子だからとにかく

見に来てとお誘いがあった。

たまたま聞いた妹が一緒に行く

と私に同行した。

私はもう飼わないと決めていた。

麻呂は狆(ちん)。

一瞥した時にぺちゃんこな顔だ、

不細工目だと思った。

友人宅に着いてすぐに目が合った。

「笑ったね」と妹が言った。

私もそう感じた。

妹が「連れて帰ろう」と

強力にいうので私が折れて

我が家に連れて帰った。

妹はマンションなので飼えない。

以来、私が「保護者」になった。

あの日、妹がついてこなければ

きっと麻呂はここに居ない。

あれから病気で死にかけたり

迷子になって歩いていたのを

役場に保護されたり、

私と散歩中に迷子になって

奇跡的に再会したり、

午前0時に高速道を飛ばして

1時間先の救急病院へ連れて

行ったり。

山陰や山陽へ何度も麻呂と

お泊りに出かけた。

麻呂がいてくるから我が家に

笑いがある。

少なくとも母の認知機能が

低空ながら保たれていると

思う。

今ではすっかり老犬になった。

背骨がまがり白内障が進んだ。

頻尿で小さく咳き込んでいる。

先だって丸4日ウン〇が出なくて

何度も庭でいきんだが不発。

しっぽが後ろ足の間から

下向きになって元気がなかった。

会陰ヘルニアなので触ると

ウン〇の塊が分る。

病院では掻き出してみて下さい

と言われた。

何年か前にやってみた。

指先にひかっかりがないので

難しかった。

麻呂のいきみに合わせて

ウン〇の塊を押し出すように

ぎゅ~っと動かしてみたら

出た!!

それはもう感動的だった。

この方法で2回成功♪

「出た!出た!」と喜ぶ

ねえちゃん=にいや。

麻呂は相変わらずしっぽを

後ろ足の下に下げてなぜか

意気消沈ではあったが。

この頃の麻呂はおしっこや

排便の意思表示が薄い。

ウロウロしているので

抱っこして庭に連れ出すが

どうやらおしっこでもウン〇でも

ない。

目があまり見えなくなったので

一人で玄関から帰れなくなった。

抱っこして連れて帰る。

1日何回もその繰り返しで

気づいたらリビングのマットに

なさっている。

新調した犬猫用の抗菌マットは

どうやら麻呂にとってはトイレ。

踏んだ感触が彼にはちょうど

ふんばり易いのだろか?

色もウン〇と同じだと気づいて

買い替えた。

今度のはやや厚みがあって

ふんわりするやつ。

「これはトイレではないベッドだ」

と麻呂は認識しているようで、

このマットレスには粗相を

しなくなった。

別の敷物にはなさる(爆)

が、洗える小ぶりサイズなので

良しとしている。

それにしても午前中は特に

落ち着かない。

抱っこして庭に出して

抱っこして連れて帰り

牛乳を与えたり

おやつのヨーグルトを与えたり

りんごやみかん、

たまにお菓子も与えてみるが

ウロウロが止まらない。

「徘徊中?」と聞いてみるが

黙っている(当たり前だけど)。

で、大きな瞳でじ~~~~っと

私を見上げる麻呂の右目の中に

血豆があるのが見えた。

よく見ると右目が充血している。

「麻呂!目が赤いね!」

悪い病気だったらどうしよう。

ついに最後の日が来るのか?

慌てながらも

「大丈夫。病院に行こうね」と言う。

麻呂はそれを分かって欲しかった

かのように即刻こたつに入り

そのまま寝た。

午後の診察時間に合わせて

連れて行く。

小型犬の老犬に多い症状で

原因は分かっていないそう。

目薬をもらって帰った。

最近の鼻水は鼻炎。ぃ

その薬と心臓の薬、

そしてごはんで15000円なり。

妹に報告すると「ひぃ~~~~!」

という雄たけびがラインされてきた。

金額に対してでしょうね。

母は5000円くれた。

ちょっとケチ(笑)

それでも年に3度のトリミング

に5000円くれた。

50円おつり。

何やかやと支出はあるが

重大な病気でなくて本当に

良かった。

ブログネタにされていると

麻呂自身は知る由もないが

先だって大阪のコンサートで

再会した方に

「麻呂ちゃんに長生きして

もらいたい」と激励して

もらった。

 

 


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