あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

真冬の里山

2023-12-19 | 田舎暮らし

ライブから一夜明けたら月曜日。

気温は幾分やわらいだ感じ。

0度あれば凍結しないから

走行も比較的安全だ。

道路上に大きな温度計が

あるのは路面の凍結に注意が

必要だから。

晴れ渡ったある朝、

時速60キロで大きなカーブに

差し掛かりブレーキもハンドルも

アン・コンロトールだった

なんてことがある。

山水が道路にジワジワ流れて

凍結しているから魔のカーブに

なっていた。

寒い朝晩は「魔の坂道」も出現

する。

タイヤが空回りしてしまい

止まったら最後登れない。

放置してある車や

側道に突っ込んんだ車に

出逢うなんてことは度々だ。

母はデイサービスのお迎えで

お出かけしたがこんな日は

家を出ないのがよろしい。

母の留守は楽しい。

麻呂のお守りを理由に暖房を

つけ放題。

どちらかというと「夏の冷房祭り」

の方が「冬のストーブ祭り」より

贅沢感が味わえるので楽しいが。

普段は母がリビングに鎮座

しているので私にとっては

居心地があまり良くない。

テレビの爆音や同じ質問に

エンドレスに答える煩わしさ。

暑いだの寒いだの

誰それさんがどうだの、

国会が、北朝鮮がと楽しくない話

ばっかり言語化する母に

終始気を取られてしまう。

母不在の時、

リビングのドアを全部解放して

ダイニングとつげる。

広い空間にぬくぬくストーブ。

母は狭い&寒い&暗い空間で

生存するのが好きな人だ。

お金を節約している気がする

のかもしれない。

「人生の終盤にどんだけケチかよ」

と娘のあたしは思っているし

本人に向かって口にも

出してみるが全く!びくとも!

しない。

「そこをつめてくれ」つまり

ダイニングのドアを閉めてくれ

と何百回も私に命令してくる。

繰り返しになるが母不在の

広々した暖かく居心地よい

空間であたしはコーヒーを点てる。

ストーブにおでんの鍋をのせて、

ギターを弾いて

ユーチューブミュージックを見て

麻呂とゆっくり過ごす。

外は雪景色。

地熱があるので午後には

大部分溶けそうだ。

カメラを持って畠へ。

雪が柿の枝を白く縁取り

うすい青空を背景に黒白の

美しい絵をなしていた。

「ああ幸せ。」

里山の美しさに生かされて、

なんて幸せなんだろうと思う。

「ありがとう。」と口をついて

出てくる。

私をはぐくむこの土地と

命を生み出してくれたご先祖と

ありとあらゆる縁に

「おかげ様でありがとう」だ。

雪には色々な動物の足跡が。

生き物たちが往来しているようだ。

雪の下には青々した大根の葉。

この頃私は独り言が増えた。

「おいしそ~!!」

「有難う~!」と言わずにいられない。

3本引っこ抜いてもって帰る。

バケツに水をはり

泥を洗い流したら真っ白な

ぷりぷり大根が出てきた。

キッチンに立つと 

麻呂がこたつから出て来て

「何か食べたい」風。

大根とツナのサラダが大好物だ。

麻呂の為に塩なし。

私には塩ありをさっと作って

お昼ご飯。

麻呂は3杯食べて寝た。

冬本番はこれから。

私の内臓脂肪は相変わらずで、

シアワセ太りは避けられそうも

ない。

 

 

 


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