川辺川ダムの計画見直し視野 首相「地元の考え方尊重」(朝日新聞) - goo ニュース
毎日JP より こちらの記事は読むべし
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熊本日々新聞 号外
動画 動画 くまにち
速報(5分40秒)
全文(28分30秒)
白紙撤回経緯 (5分29秒)
五木村の方々へ(4分34秒)
今後の治水対策(1分17秒)
☆テキスト版 毎日JP
川辺川ダム:蒲島熊本県知事が建設中止求める 議会で表明
熊本県の蒲島郁夫知事は11日開会した9月県議会で、国が同県相良村に計画する川辺川ダム計画について「現行計画を白紙撤回し、ダムによらない治水対策を追求すべきであると判断した」と述べ、建設中止を求めた。同ダムは国の計画発表から42年が経過する中、本体着工の見通しが立っていなかった。巨大公共事業の象徴でもある同計画は、地元首長に続く知事の反対表明で中止に追い込まれる可能性が高くなった。
蒲島知事は議会冒頭の議案説明の中で同ダム問題に言及。「人吉・球磨地方の人にとって(川辺川を含む)球磨川(水系)そのものがかけがえのない財産であり、守るべき宝。そうしたローカルの価値観を尊重したい」とダム反対の理由を説明。さらに「国土交通省には、ダムによらない治水の検討を極限まで追求するよう強く求めたい」と述べた。
知事は「『洪水を治める』という考えから脱却し『洪水と共生する』という考えに立脚すべきだ。河道掘削や遊水池などの検討を国に求めるとともに、緊急避難システムなどのソフト対策を進めたい」と話す一方、ダム計画のために既に村民の多くが転出した五木村について、涙ながらに振興に取り組む決意を表明した。
河川法は、治水計画策定時に地元知事の意見を聞くよう定めている。知事の意見に法的拘束力はないが、実質的に大きな影響力を持つとみられている。
事業主体の国土交通省はすでに、川辺川ダムを含む球磨川水系の治水計画の策定に入っている。8月には現計画よりやや小さい貯水型と、通常時は貯水せず、洪水時にのみ水をためる穴あき(流水)型を選択肢として提示していた。
知事発言を受け、同省は早急に対応策を協議する方針だ。
川辺川ダムは、水没予定地を抱え、計画発表当初に激しい反対運動を繰り広げた五木村が96年に、ダム本体の着工に同意した。しかし、その後も推進派と反対派の議論が続いた。03年以降、ダムの目的から利水と発電が消え、新たな治水計画策定に向けた県の態度表明が注目されていた。
蒲島知事は今年3月の知事選で「川辺川ダム問題は半年間検討し、9月に表明する」と訴えて初当選。有識者による会議を設置したほか、公聴会を開催したり、地元市町村長▽県議会▽国交省などの意見を聞くなどして判断材料を集めた。【笠井光俊】
【ことば】川辺川ダム
球磨川支流の川辺川上流に計画された治水、かんがい、発電の多目的ダム。旧建設省が66年に計画を発表した。高さ107.5メートル、貯水量1億3300万トンで九州最大級。しかし、川辺川利水訴訟で敗訴した農水省がダムによる利水を断念。さらに電源開発も発電事業から撤退した。2650億円としていた総事業費について、国土交通省は今年8月、貯水型で3400億円、穴あき(流水)型で3300億円に変更した。
☆テキスト版 朝日
川辺川ダムの計画見直し視野 首相「地元の考え方尊重」
2008年9月12日6時1分
政府は11日、熊本県の蒲島郁夫知事が川辺川ダム建設に反対する考えを表明したことを受け、ダム建設に代わる案があるかどうかも含め、県側の意向を踏まえながら対応する方針を固めた。知事が「白紙撤回すべきだ」と明言したことから、現状の建設計画をそのまま進めることは困難と判断した。
福田首相は同日、記者団に「どういう状況で地元の意向が示されたか、よく検討した上で最終判断すべきだと思う。いずれにしても地元の考え方は尊重されるべきだ」と語った。
町村官房長官も記者会見で「知事があそこまで強く言われた以上、国として知事の意向を無視して進めることは無理ではないか。地元がイエスと言わなければ、工事は進められない。地元の理解を得てやるのが当然だ」と述べ、県側との協議なしで計画を進めることはないとの考えを示した。
一方、ダム建設を所管する国交省の春田謙事務次官も同日の会見で「ダムなしでやっていくべきだという投げかけを受け止め、きちんと検討していかなければならない。(球磨川水系の)治水対策全体を見直す」と強調。省内には「何十年も検討してきたのに急に別の選択肢があるわけではない」との慎重論もあるが、ダム建設の中止も視野に、新たな治水対策を模索することになりそうだ。
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熊本日々新聞 号外
動画 動画 くまにち
速報(5分40秒)
全文(28分30秒)
白紙撤回経緯 (5分29秒)
五木村の方々へ(4分34秒)
今後の治水対策(1分17秒)
☆テキスト版 毎日JP
川辺川ダム:蒲島熊本県知事が建設中止求める 議会で表明
熊本県の蒲島郁夫知事は11日開会した9月県議会で、国が同県相良村に計画する川辺川ダム計画について「現行計画を白紙撤回し、ダムによらない治水対策を追求すべきであると判断した」と述べ、建設中止を求めた。同ダムは国の計画発表から42年が経過する中、本体着工の見通しが立っていなかった。巨大公共事業の象徴でもある同計画は、地元首長に続く知事の反対表明で中止に追い込まれる可能性が高くなった。
蒲島知事は議会冒頭の議案説明の中で同ダム問題に言及。「人吉・球磨地方の人にとって(川辺川を含む)球磨川(水系)そのものがかけがえのない財産であり、守るべき宝。そうしたローカルの価値観を尊重したい」とダム反対の理由を説明。さらに「国土交通省には、ダムによらない治水の検討を極限まで追求するよう強く求めたい」と述べた。
知事は「『洪水を治める』という考えから脱却し『洪水と共生する』という考えに立脚すべきだ。河道掘削や遊水池などの検討を国に求めるとともに、緊急避難システムなどのソフト対策を進めたい」と話す一方、ダム計画のために既に村民の多くが転出した五木村について、涙ながらに振興に取り組む決意を表明した。
河川法は、治水計画策定時に地元知事の意見を聞くよう定めている。知事の意見に法的拘束力はないが、実質的に大きな影響力を持つとみられている。
事業主体の国土交通省はすでに、川辺川ダムを含む球磨川水系の治水計画の策定に入っている。8月には現計画よりやや小さい貯水型と、通常時は貯水せず、洪水時にのみ水をためる穴あき(流水)型を選択肢として提示していた。
知事発言を受け、同省は早急に対応策を協議する方針だ。
川辺川ダムは、水没予定地を抱え、計画発表当初に激しい反対運動を繰り広げた五木村が96年に、ダム本体の着工に同意した。しかし、その後も推進派と反対派の議論が続いた。03年以降、ダムの目的から利水と発電が消え、新たな治水計画策定に向けた県の態度表明が注目されていた。
蒲島知事は今年3月の知事選で「川辺川ダム問題は半年間検討し、9月に表明する」と訴えて初当選。有識者による会議を設置したほか、公聴会を開催したり、地元市町村長▽県議会▽国交省などの意見を聞くなどして判断材料を集めた。【笠井光俊】
【ことば】川辺川ダム
球磨川支流の川辺川上流に計画された治水、かんがい、発電の多目的ダム。旧建設省が66年に計画を発表した。高さ107.5メートル、貯水量1億3300万トンで九州最大級。しかし、川辺川利水訴訟で敗訴した農水省がダムによる利水を断念。さらに電源開発も発電事業から撤退した。2650億円としていた総事業費について、国土交通省は今年8月、貯水型で3400億円、穴あき(流水)型で3300億円に変更した。
☆テキスト版 朝日
川辺川ダムの計画見直し視野 首相「地元の考え方尊重」
2008年9月12日6時1分
政府は11日、熊本県の蒲島郁夫知事が川辺川ダム建設に反対する考えを表明したことを受け、ダム建設に代わる案があるかどうかも含め、県側の意向を踏まえながら対応する方針を固めた。知事が「白紙撤回すべきだ」と明言したことから、現状の建設計画をそのまま進めることは困難と判断した。
福田首相は同日、記者団に「どういう状況で地元の意向が示されたか、よく検討した上で最終判断すべきだと思う。いずれにしても地元の考え方は尊重されるべきだ」と語った。
町村官房長官も記者会見で「知事があそこまで強く言われた以上、国として知事の意向を無視して進めることは無理ではないか。地元がイエスと言わなければ、工事は進められない。地元の理解を得てやるのが当然だ」と述べ、県側との協議なしで計画を進めることはないとの考えを示した。
一方、ダム建設を所管する国交省の春田謙事務次官も同日の会見で「ダムなしでやっていくべきだという投げかけを受け止め、きちんと検討していかなければならない。(球磨川水系の)治水対策全体を見直す」と強調。省内には「何十年も検討してきたのに急に別の選択肢があるわけではない」との慎重論もあるが、ダム建設の中止も視野に、新たな治水対策を模索することになりそうだ。
国交省は川辺川もそうするのでしょうか。ただ、一部報道では反対している地区の治水対策がかなり遅れていると聞いています。五木村の方々もそうですが、このような方々への配慮が遅れることがないことを望むばかりです。