自然界に存在しないはずの魚が、鹿児島湾で相次ぎ目撃されている。専門家によると、高級魚のクエと、世界最大級のハタとして知られるタマカイを人工的に掛け合わせて誕生した交雑魚だ。養殖場から逃げ出した可能性が高いと考えられるが、詳細は分かっていない。自然繁殖する可能性も否定できず、専門家は生態系への影響を危惧する。
交雑魚は、開発した企業により「タマクエ」や「クエタマ」と呼ばれ、鹿児島県内外で養殖されている。県内各地で水揚げ事例を確認している鹿児島大学総合研究博物館の本村浩之教授(魚類分類学)ら複数の専門家によると、クエより大型化し、成長も2、3倍早い。両種の特徴を持ち合わせ、帯状と斑点の模様がある。
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