リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

GMのような水中ハウジング

2009-06-11 19:28:37 | 琵琶湖”逍遙”撮影記
撮影は終了したのだが、細かい粒子が気に掛かる。
太陽が出ていた時の方が透視度は断然良いのだが、河床の砂が巻き上がって写っている。
 博物館でざっと確認したときにはこれで行くかと思い、担当のNさんも承諾していたのだが、やはり気に掛かる。
 梅雨入りでもうダメかと思っていたのだが、明日は晴れの予報だ。

 デザイン担当のKさんに連絡して撮り直しをしたいというと、Kさんも行くという事になった。
 水槽の背景となる画像なのだが、両端の部分が全反射して折り返した感じになる。そこの部分の処理をどうするのか、時間があることなので少し工夫をしてみよう。

 この水中映像はEOS5DⅡの水中ハウジングで撮影した。
Ikelite

昨年の11月に発売となった動画も撮れるというフルサイズのデジタル1眼の水中ハウジングは現在 国内で4社から発売されている(たぶん)。
 値段はどれも30万円強といったところだろうか。(フロントのポートによって変わるけれど)
 シーアンドシーが発売になったら、フロントのポートも持っているから買おうかと思っていた。ところが、なかなか発売されないのと、動画関連の仕様がよく判らなかった。

 ちょうど円が高い時にニューヨークのカメラ屋のHPで値段をみたら14万円くらいである。
 Ikelite というメーカーは25年くらい前、初めて買った水中ハウジングで、痛い目にもあっているが、なんだかんだと、計4台も購入した。
 あらゆるメーカーのカメラに1種類のハウジングで対応するということから、無駄に大きくて、使いにくいのだが、ハウジングの廻りに余裕があって、いろいろと仕込むことが可能なので、重宝しているのだった。
 このハウジングは老舗Ikelite の新しいバージョンのようでずいぶんスマートになっている。そして、一番重要なところだが。右手をグリップから放さないで動画の撮影と静止画の撮影ができそうなところだった。
 (購入後使ってみたら、なかなか具合がいい。)

 新型になったけれども、基本的な大きさ、システムは変わっていなかった。20年前買った部品がまだ使えるというのも、すごいよなあ。

 アメリカというのは、革新的なようでスゴイ保守的でもある。日本製ならもっと際限なく工夫をして使いやすくするだろうに、それをしないところもスゴイ。褒めているのか、けなしているのかよく判らないが…。
 ともかく、GMのような水中ハウジングです。

 
コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 琵琶湖アユの遡上数を推定する | トップ | 予報 次は御札が降るだろう »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一眼デジカメ!ほしい病 (まつべぇ~)
2009-06-12 06:46:23
 さすが,CANONさんのフラッグシップ機だけあって,いい絵をつくりますね.やはり,コンデジと違ってーあたりまえだがーいいですね.こんな絵を見ると,一眼デジカメがほしくなる.いいな..いい川みたいだし...
返信する
住宅街の水路 (ニイムラ)
2009-06-12 09:21:08
ここが住宅街の水路というのが、琵琶湖の奥深さ('-^*)/
返信する
水との関わり (まつべぇ~)
2009-06-13 09:22:18
 水というのは古今人間の生活とは切っても切れない存在ですね.古くから、水の空間を人間の生活空間の中にうまく共存させてきた昔の人の知恵は、現代の人より先進性を感じます.というか,今の人間がその辺りの考え方を退化させたとうべきなのかもしれない.いい絵を見せてもらいました.今日はいい水辺に出かけたくなった.
返信する
水辺 (ニイムラ)
2009-06-14 23:49:31
湧水由来の水路なのだ。水は澄んでいるし魚もいるのだけれど、水辺ではなくなってきている。
 新興住宅地で水路は家の裏側を流れている。もったいない!
返信する
琵琶湖の水の使い方 (苫屋)
2009-06-18 09:53:35
 まつべぇ~さんの真似をして、苫屋(TOMAYA)の名前で書き込みします。
 かねて気になっていたのですが、琵琶湖の沿岸で、湖水を汲み上げて利用する方法(ポンプなどを使わない時代に)はあったのでしょうか?
 水が高いところから低いところへ流れるのだとしたら、沿岸の人にとって琵琶湖の水は海のようなもので、下流の人しか利用できなかったことになる?


返信する
逆水灌漑 (ニイムラ)
2009-06-18 10:07:22
逆水などという方法、琵琶湖の水をくみ上げる。は昔はなかったと思う。というかできなかったのでは?
 ただ、内湖のように水位が変動して時期によって冠水する部分は湿田として利用されていたのだと思います。
 琵琶湖の水の直接利用という意味では少し違うかもしれないけれど、集水域の水資源を利用するということでは同じだと思います。
 乾田そして機械化というのは、内湖の干拓が行われて以来のことでしょうね。
 
返信する
里の風景 (苫屋)
2009-06-18 12:03:18
琵琶湖の里の風景として、テレビなどで取り上げられて印象に残っているのは、家の中まで水路が入り込んでいる情景だったのですが、これって、結局は、琵琶湖に流れ込むまでの水を、いかに繰り返し使うかということではと思ったのです。つまりは、まつべぇ~さんの言われるような「水の空間を人間の生活空間の中にうまく共存させてきた」ことで、どこの里でもあったこと?

返信する
里なんとか (ニイムラ)
2009-06-18 12:25:37
琵琶湖の西で有名となった針江地区は安曇川の扇状地の湧水ですよね。
 この写真の場所は野洲川の左岸 扇状地由来の湧水です。
 湧水は勾配を利用して水路となり、家に引き込むことも可能だったのだと思います。
 水田、水路の環境を見る場合、勾配の利用というのは時代背景を表していているなと思います。
返信する
森里海連環 (苫屋)
2009-06-18 13:37:03
 ぼくの所属しているところが「森里海連環学」などというものを提唱していて、森と里と海がつながっているんだという、あまりにも当たり前のことを恥ずかしげもなく言っているので、少しは真面目に考えようと思ったことが、こういうことを考えはじめたきっかけでした。
 山に降った雨が、最後には海に注ぎ込むにしても、その途中のいろいろなところで起こっている具体的な現象を、もっと知らなければならないと思っています。
 里などという言葉も、あまり好みではありませんが、ヒトの水利用の体系が反映された場所だと考えれば、まあ納得できるかと思っています。
返信する

コメントを投稿

琵琶湖”逍遙”撮影記」カテゴリの最新記事