リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

三河のナガレホトケドジョウ

2010-11-09 10:46:57 | ダムの穴

ダム建設計画が進む、豊川水系に外形はナガレホトケドジョウだが、遺伝的にはホトケドジョウに近いという「ナガレホトケドジョウ」がいる。

細谷さんは、新種として扱うことに、慎重なようだが、リュウキュウアユの例もある。

リュウキュウアユは奄美大島固有の亜種だが、本州などのアユとは分化した年代が100万年くらい違っている。新種としてもおかしくなかった。当時、リュウキュウアユを亜種として記載した西田睦さんも迷ったそうだが、遺伝的な隔たりほどには、形態的な差異は小さい、などで、新種とはしなかった。

ただ、奄美大島で保護活動をする過程で、新種と亜種とでは一般的な影響というのはかなり違ってくる。西田さんも後日、新種でもよかったなぁと話されていた。

この 三河のドジョウ。是非、新種でお願いします。

三河のドジョウは新種? 中日WEB

 

三河のドジョウは新種? 飛び地で独自進化か

2010年11月9日 朝刊

新種の可能性がある愛知県のナガレホトケドジョウ=宮崎淳一教授提供

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愛知、静岡県の山間地に生息する希少淡水魚のナガレホトケドジョウの個体群は、新種の可能性があることが山梨大の宮崎淳一教授(52)=発生進化 学=のDNA分析で分かった。愛知県東部の設楽ダムや新東名高速道の建設予定地にも重要な生息地があるという。宮崎教授は「建設の本格化前に周辺の個体を 保護することを検討する必要がある」と提起している。

ナガレホトケドジョウは、コイ目タニノボリ科の淡水魚で体長6~7センチ。淡い褐色の細長い体つきで山間地の沢に生息。近縁種に、濃い褐色で太く 短く、平地を中心に生息するホトケドジョウがいる。両種とも環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)IB類(EN)に分類されている。

ナガレホトケドジョウの生息域は中国、四国地方など西日本の山間地が中心。岐阜、三重、滋賀県では確認されていないものの“飛び地”のように愛知、静岡県に生息することが謎とされてきた。

宮崎教授は西日本と愛知、静岡県のナガレホトケドジョウ、関東や東北など主に東日本に生息するホトケドジョウのDNAを比較。両県のナガレホトケ ドジョウは遺伝系統的にホトケドジョウと極めて近く、西日本の個体とは遠いことが判明。遺伝子と外観が矛盾する特異な例で、新種の可能性が高いと判断し た。

東日本に生息するホトケドジョウ=宮崎淳一教授提供

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宮崎教授は、両種の共通の祖先は、約200万年前の氷河期に朝鮮半島から日本に渡ったと指摘する。「間氷期の温暖な気候を嫌い、高地に登った種が ナガレホトケドジョウに、北上した種がホトケドジョウに。さらにホトケドジョウの一部が愛知、静岡で奥山に移り、ナガレホトケドジョウに似た姿に進化し た」と推論を展開する。

近畿大の細谷和海教授(59)=魚類保全学=は「愛知の個体群が特殊で貴重な集団であることは間違いなさそうだ。ただ、新種と結論づけるにはDNAだけでなく、さらに詳しい形態や分布のデータを集める必要があると思う」と話している。

 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おおー (ニイムラ)
2010-11-15 01:05:49
いたかー!
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記憶 (まつべぇ~)
2010-11-14 07:13:35
 これ,見たよ!!
未記載種の可能性大ですか?
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