リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

メコンオオナマズ 日・メコン首脳会議 新聞報道

2009-11-09 09:29:08 | メコン川研究所(メコンの目改題)

 メコンオオナマズ 毎日.jp

 日本、5000億円ODA供与 メコン5カ国と初の首脳会議

日メコン首脳会議、温暖化対策10年の工程表 「東京宣言」に明記


 ☆テキスト版
 メコンオオナマズ:世界最大級200キロ 日本人が撮影



 東南アジアのメコン川にわずか数百匹のみ生息するとされる絶滅危惧(きぐ)種で、世界最大級の淡水魚「メコンオオナマズ」が、ラオス南部のダム建設予定地で確認され、岐阜市のサツキマス研究会代表、新村安雄さん(55)が撮影に成功した。

 新村さんがラオス南部のメコン川分流で魚類の調査をしていたところ、10月22日にメコンオオナマズが伝統漁法のやなにかかって捕獲され、撮影した。体長252センチ、体重は推定200キロ以上あり、捕獲後間もなく死んだ。禁漁魚だが偶発的に捕獲されたとして地元水産局に引き取られた。

 メコンオオナマズは大型で味が良いため70年代に乱獲され、国際自然保護連合(IUCN)から絶滅の恐れが最も高い魚類(絶滅危惧1A類)と認定されている。メコン川下流で成長し、タイ北部からミャンマー、ラオスの国境地域に遡上(そじょう)して産卵するとされる。

 発見された場所は、水力発電ダム「ドンサホンダム」の建設予定地。メコン川の魚類の主要な移動経路をせき止める計画だとして、カンボジアやタイが反対する一方、ラオスは開発を進める構えだ。

 新村さんは「流域に生きる住民にとって魚はメコンの恵みそのもの。国内のダム問題だけでなく、関係の深い東南アジアの問題にも日本政府の指導力を求めたい」と話している。【山田大輔】


 ○日本、5000億円ODA供与 メコン5カ国と初の首脳会議

 日本とタイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーのメコン川流域5カ国による「日本・メコン首脳会議」の初会合が6日、首相官邸で開かれた。鳩山由紀夫首相は5カ国に3年間で計5000億円以上の政府開発援助(ODA)を供与する方針を表明。各国の地球温暖化対策の取り組みを支援し、経済格差の是正に向けた対応など幅広い分野での協調を盛り込んだ「東京宣言」を7日に発表する予定だ。

 鳩山首相は冒頭あいさつで「メコン地域は私の東アジア共同体構想のカギを握る重要な地域だ。支援を強化し、地域の安定と発展に貢献したい」と強調した。

 初開催の日メコン首脳会議は日本政府が主導。成長力があるメコン流域では中国の存在感が増しており、日本政府は経済協力をテコに5カ国との連携を強化し、影響力を確保したい考えだ。鳩山首相が提唱する「東アジア共同体」構想を各国に訴える狙いもある。(07:00)


 ○日メコン首脳会議、温暖化対策10年の工程表 「東京宣言」に明記

日メコン首脳会議の共同記者会見に臨む各国首脳=7日、首相公邸

 日本とタイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーのメコン川流域5カ国による「日メコン首脳会議」は7日、地球温暖化対策や経済格差是正への対応などを盛り込んだ「東京宣言」を発表した。途上国などの温暖化対策を後押しする「鳩山イニシアチブ」の具体化に向けて、メコン地域での環境・温暖化対策の 10年間の工程表の策定を明記した。

 鳩山由紀夫首相は終了後の記者会見で「私の東アジア共同体構想でカギを握る大変重要な地域だ。経済格差の大きい地域が困難を克服することで共同体の意識が高まる」と語り、メコン地域への支援が、自身が掲げる「東アジア共同体」の実現を左右するとの認識を示した。

 中国との関係では「中国がメコンに力を入れるから日本に不利という話ではない」と指摘し、ミャンマー民主化への米国の関与には「米国が関心を持ち民主化が進むことはメコン全体の利益にも供する」と語った。(14:15)
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