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リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

メコン川 未だ輝きを失わず!

2012-01-22 17:15:25 | メコン川研究所(メコンの目改題)
一度見た輝きが忘れられず、メコンに通っている。
河原を埋め尽くす魚の姿が消えて4年目。もう無くなってしまったかと思っていた輝きが川に帰ってきた。
所狭しと干された魚さかなサカナ…。もうかっての輝きを失ったかと思ったが川はあらたな顔(かんばせ)でボクを誘う。

 メコン川フーサホンに来たきっかけは、本流に計画されていた発電ダムだ。年内にも着工というので建設地がどんな場所だろうとメコンウオッチについてやってきた。
 その計画地はフーサホンという。フーとはメコン川の分流して水路、サホンとはその水路に面した中州 島の名前だ。そのフーサホンには乾季、新月の日になると、遠くカンボジアのトンレサップ湖から多量のサカナが遡上してくるという、そのようすを撮影したいと思った。
来るだろうという日をまった。案内してくれたラオスの映像作家プーボンさんがいう。この川岸が干した魚で埋め尽くされる。
 しかし、3日間待ちわびて、不発、魚はやって来なかった。もう予定の日は過ぎて、明日帰ろうという日に、その大群はやってきた。
その川のきらめき、メコン川の息吹が忘れられない。

 それから、3年間、そのさかなを待って乾季のメコンを訪れるようになった。
 この三年間、パーソイは確かに遡上してくるのだが、かって遭遇したほどの数では無かった。

この3年間にメコン川は変わりつつある。
上流の支流に巨大ダムができて2年。清んでいた水も濁りが混じるようになっている。もう水中撮影は難しいかもしれない。
今度こそ、もう最後にしようと思ってきた旅でもあった。

 もういいかな。
 そう思うことがある。代わりつつある姿を、その変容をみることはつらい。
 ボクは長良川でそれを見てきたからでもある。
 もうすこし、安寧な場所で季節を見ていたい。
 そう思うことがある。
 しかし、記録することがボクの使命でもあったのだから。

 しかし、メコンの女神はボクの想いを遙かに超えて、豊かで魅力に満ちている。
 
 あなたは、まだ私をしらないわよ。と 豊穣なその姿を また少しだけ見せてほほえむ。



 
 フーサホンの漁場 人々が漁に集まる。
 すくい網はソーンという。北上川の漁師さんがサケを捕獲するのに使う網とほとんど同じだ。


 家族で小さな網でサカナをすくう。女性たちの仕事でもある。


 長良川の登り落とし漁と全く同じ構造の漁。ウーという。
 このウーでは日の出から10時までに1500キロ!!パーソイを捕った。捕り手は疲れ果てて眠り、子供たちがサカナを運んでいる。

 サカナは川岸の礫の上に干す。


 ひと網で このくらい。群れを目視してとらえている。


 背開きにして、燻製にする。市場に出荷する。


 
 
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