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風と光の北ドイツ通信/Wind und Licht Norddeutsch Info

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東(ひがし)洋(ひろし)FB詩集「輝く闇に反逆せよ」Ⅱ

2025-02-23 21:59:22 | 日記
怒りなのか焦燥なのか、私は攻撃的な感性の導くまま、街を彷徨い、手当たり次第敵意に満ちた眼差しで、鬱憤を晴らし、哀しい孤独の中にいた気がする。青春の代償と言うのは残酷なものだ。その記録をまた10篇ここに曝します。請う、ご笑覧を。
(FB詩人の会‐https://www.facebook.com/groups/2766349846834927‐に投稿し、読み返して補足が必要ではと思いみっともないことを承知でここに弁明させていただきます:何故これほどアグレッシブでダーティな言葉が迸り出るのか。それは異国の日常でぬくぬくとなし崩しに順化されていく己に対する怒りなのだろうが、またそれが私を私に引き戻してくれる抵抗の動力源だったと思われる。この時期私には抒情を拒否するほか、日増しに昂じるやわな精神を鍛える道が見えなかった。その意味で、どん底のもがきと、聞けば嫌悪をもよおしかねない耳障りな暴言もお許し願いたい)

“はっ、日本人”

薄汚ねぇ!
手前らそれでも人間か
悪意が腐る
憎悪が膿む
日本人
はっ!
誠実で愛想が良くて
いつも微笑を絶やさない
絶やせば嫌われ
愛想が悪けりゃ相手にされず
不真面目だと嘲われる
臆病者の具体性が
媚びを売る

ホンダ、ソニー、キャノン
フジヤマ、ゲイシャ、ウタマロ
ゼン、ノウ、カラテ

それで?
マヌケ!
なんのために?
お国の為なんて笑わすんじゃネェ

自分のために?
ハッ!
手前が誰だかも識らないくせに

“大人しいだけで・・・”

見ろよ!
まったく大人しいものさ
手前で満足してんだ

“あの人は大人しいが信用できる”

時折裏切られる
期待の誕み出した幻の噂

“大人しいだけで・・・”

腐肉の美臭が漂う
濡れた大陰辱をめくると
インポテンツの種馬が
出てきた

名誉を望むにゃ
才能に自信がない
色事なら負けないと
思ってみたいが
知ってる女は“嫁さん”一人

もともと大人しくなんかないのだが
無頼を生きるにゃ
誠意が足りない

“豚だよ、お前達は!”

豚!
糞のこびりついた
腐臭に酔いしれて弛緩しきった顔
みっともない
小便を撥ね飛ばして
水ぶくれの腹を
恥じることなく
豚だよ、お前は!

四畳半でも二匹がオマンコ
ハ、ハ、ハ、ハ、ハッ

豚!
話し合いに協調を
からかってみてもお前達には解るまい
なにしろ
手前のクソを喰って
主人に飼い草の感謝をしているお前達だ

ヒーヒー鳴きながら
いつもケツを叩かれ
たまにはジョギングもしないと
中の中が平均的意識
生活満足度が小踊りしながら
肥りすぎを気にしている

知らないんじゃない
解っていてやらない
豚だよ、お前達は!

“しみったれてんだよ!”

しみったれた格好して
サツ束の後ろに内弁慶が隠れている
結構景気がいいんだってネ
詐欺のことじゃネェ!
“満州じゃ
数えきれないチャンコロの首を切り落とした“
日本刀!
屋内競技場で忘年会
入場無料
ただし日本人だけ!
しみったれた格好して
それでメルツェデスじゃ
嘲う気にもなれねぇや
なにしろ
最近の日本商品は中身で勝負
そう
お下劣に罵られても
ピンとこない程
しみったれてんだよ
手前達は

“時を刻む無謀”

時が過ぎ去っていことについて
石に訴えることはやめた
あざやかな新緑の灰の
あまりにも見え透いた
悪意こそ
時を止める鍵だと
焦りにも似た
不安定な確信を
石に刻んだとて
私の
この救いのない満足感を
崩すことはできまい

私は強く
  逞しく
  なによりも狡猾で
永劫に凱旋し続ける
心優しい帝王である

無謀なことは
宙宇の中心を探すほど
心楽しい
逆説ではない
だから
なによりも美しく
無駄なことを
たとえば私は
恐れない

“革命戦士の資格を喪う”

さて
一廻りした
見るべきものは見た
聞くべきことは聞いた
地球の大きなことも知った
宇宙の
深く遠いことも解った
それでも
女に近づく恐ろしさに戦く私は
革命戦士の資格がない
寂しさを
居直りにたたみ込んで
“始末”するほど
この世の中に
未(魅)練があるわけでもない
同じようなことを
いつか書いたと思う
心が再び
落ち着きを喪って狼狽え始めた
さて
一廻りした
しかし
それが螺旋階段でなかったことが
唯一私の見込み異いだったと
私は弁明し
革命戦士の資格を喪う

“幽気のない私”

あわただしい黙想から目覚め
窓を開けた途端に
海に出た
砂浜で田植えに余念のない
都市のエンジニアを嘲えるほど
私が
幽気を持っているとも思えない
エイトビートのリズムに乗って
崩れかけた波をたて直す
あれは潮騒
時は海だったと詩人が言っていると
ボブ・ディランが歌っていたが
海が規則的に
大きくよろめくことに
私は
我慢ができない

“私は無”

午前三時と言う
文字盤の滑稽な風景が
私を
軽率な善良さから切断した
まことに
始業時のベル程
私を複雑に
魅了したものはない
国家と犬の関係について
気まぐれに
嘆いてみたのも
そんな時だったような気がする
潮騒が 
   面を伏せて
        黙想する
私は

“なし崩しの転向”

パスポートに封じ込められた自由が
今日
抜き差しならない生理的欲求に従って
ただれ落ちる朝陽に照らされ
金属質の皮肉の芽を
この上なく
淫らに押し出す
今日
重質の小鳥達のさえずりも
国境にさえぎられて
恥じ入るように
もと来た道を返る
帰国して
讃歌する“君が代”に
なし崩しの
転向を歌い込んで
今日
パスポートを焼き捨てる

“メッセージのない伝言板”

贈り忘れた
贈り物が
ええい!
目ざわりだ
偽りの悪意程
包装を手こずらせるものはないと
やっと
今頃になって彫り込む
メッセージの無い
伝言板
僕は
君を憎んだことは無い
だから
誕生日祝いに
駆けつけて
一言
愛は爆発しなかったと
つたえなければ

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