杭州プチ旅行 （その１）

旅してきました♪…なんかいつも旅に出てるみたいですが、
決してそういう訳ではありません。
ネタが旅行ばかりになってるだけです。

というわけで、今回は上海のとなり、浙江省の省都である杭州へ仲間６人で
行ってきました。

杭州は、江南（長江下流域）の交通・交易の重要拠点として1000年以上前から栄え、
12～13世紀には南宋の都ともなり中国六大古都の一つとなっている。
マルコ・ポーロも13世紀に杭州を訪れ、「世界で最も美しく華やかな街」として
称えている。

そんな美しい街杭州は現代にも受け継がれ、特に最大の観光スポット「西湖」と
その周辺はきれいに整備され、緑が多くリゾート地となっている。
杭州が、中国人にとって新婚旅行で行きたい場所ナンバーワンになっているのも
うなずける。
中国人に杭州について聞くと皆、杭州は良い所と言います。

さて、旅の方ですが、最近、上海～杭州の間で日本式新幹線が開通しました。
といっても、元の在来線の線路を利用しているので、日本の秋田新幹線や
山形新幹線に近いです。

この新幹線に乗って杭州へ向かいました。

杭州行きの出発駅となっている上海南駅へ朝早くに向かう。

上海南駅は名前どおり上海の南にあり、中国南部へ向かう列車の拠点。
この駅とは別に上海で一番大きな駅、上海駅が待ちの中心にあります。


ところでこの上海南駅、めちゃめちゃキレイです。
とても駅には思えない。
できたばかりの空港のような造りで、最上階が待合室、そして階段を下った
ところにホームがあるといったかんじです。

で、この新幹線は「和諧号」と呼ばれており、日本の東北新幹線「はやて」を
ベースに作られました。
ですので、日本の新幹線そっくり。


しかーし、ここ中国ではこの新幹線は中国オリジナルで作られたと報道されました。
日本の存在はまったく無視され、中国が自分たちで作ったかのように伝えられたのです。
ODAなど日本のお金で作られた施設などがたくさんあるのに、その事について
中国ではほとんど知らされていないということが問題になっていますが、それと
まったく同じような状況ですね。
なんか悲しいと言うか、呆れてしまいます。。

それは別として、さすが日本の技術！中国の新幹線「和諧号」は日本と同じく
とても快適。


上海～杭州間171kmを約1時間で結んでいて、あっという間に着きました。
速度は日本の新幹線のように200km/h以上のスピードは出てませんでしたが。

杭州駅に到着後、街中へ行くバスを探していると、一人のおばちゃん（1号）が
声を掛けてきて、杭州の観光スポットを色々教えてくれる。
特に行き先を決めてなかったので、まあいいかとおばちゃんに教えられたバスに乗り、
おばちゃんに教えてもらったバス停で降りた。
するとこのバスに乗り換えろ言うのですぐ後ろに来ていたバスに乗り込む。
ここでこのおばちゃんとはお別れ。

言われるがままバスを乗り換えたはいいが、どこで降りるたらいいのか探してたら、
たまたま乗っていたおばちゃん（2号）がここで降りると良いと教えてくれた。

そのバス停で降りると、そこは「龍井村」というところだった。
「龍井」は中国の緑茶の中で最も有名な「龍井茶（ロンチン茶）」の産地として有名。
杭州の観光スポットの一つ。


なるほど、ここを見ていけということかと、龍井村に入っていくと、
さっきのバスで出会ったおばちゃん（2号）が一緒についてきて、
「私が案内してあげる」と僕らを先導しはじめた。

龍井村は、日本の農村をイメージさせる、のどかで自然いっぱいのところだった。
あたりは山間にお茶畑が広がり、とてもキレイな景色。




杭州の中心部からわずかの距離のところにこんなところがあるんやと感心。
しかもここの家はどの家も立派な一戸建て。
村人はお茶で儲けて金持ちなんかなとふと思う。

さて、さっきのおばちゃん（2号）に連れられた我らは、おばちゃんの案内で
一軒のお茶農家の家へ連れてこられた。
この時点でこの後の展開はすぐに分かったが、まあ休憩がてらいいかと、
この農家で一服させてもらう。

予想通り、この農家のおっちゃんが登場し、お茶を飲めと龍井茶をごちそうになった。
お茶はとてもおいしい。
そしてこれも予想通り、龍井に来たんだから、お土産にお茶を買って行けと
さかんに勧めてきた。
お茶なんか買うつもりがまったくない我らは、お茶を一杯飲み終えたところで
そそくさと退散。

我らを連れてきたおばちゃん（2号）は少々ご立腹のようだったが、そんなことは
関係なくこの農家を後にした。

周りにお茶畑が広がる。


後から思えば、駅で出会ったおばちゃん（1号）とバスで出会ったおばちゃん（2号）は
グルで始めからお茶を買わせるために龍井村に連れてくるつもりだったのか？と
考えるが、特に嫌なことをされた訳ではないし、タダでお茶飲めたし別にいっか。

農家から退散したはいいものの、おばちゃんに言われるがまま龍井村に来てしまった
ので、この後どこに行って良いのか分からない。
そこでたまたま通りがかった人に聞いてみると、このまま道を進むと滝があって、
さらに進むと大通りに出ると教えてくれた。

ということで滝を目指して、山道を進む。
思いがけずハイキングのようなかんじになった。


でも、山道を歩いたり、小川を越えて行ったりと、上海の喧騒から離れ、
自然いっぱいの場所を散歩できるのはすごくうれしかった。
上海にはこんなところ無いからね。

しばらく山道を歩くと、滝が見えてきた。

大した滝ではない。ちっちゃい滝。
少々マイナスイオンを浴び、さらに先へ進んだ。

さすがにこの頃には暑さと疲労で自然を楽しむ余裕はなくなった。。
でも皆でがんばって歩く。


やっとのことで大通りへ出て、そこからバスに乗って近くの観光スポット
「虎跑泉」という所へ向かった。



「虎跑泉」は、名水が湧き出る場所として有名で、コインも水面に乗るほど
表面張力が強く、おいしいと評判だとのこと。


しかし、、、写真の泉以外の場所は全面改装中で、見所は無し。。
泉でコインが水面に乗るかと思いきや、一瞬で沈んでしまった。。
１角玉を無駄にした。。

ということでここも早めに退散。
歩きつかれたので、一旦ホテルにチェックインし、少しの休憩後、いよいよ
杭州最大の観光スポット「西湖」へと向かった。

「西湖」は杭州市中心部の西側にあり、中国十大風景名勝に数えられる。
湖周辺には宋の時代から西湖十景と言われる景勝地があり、西湖は、どこから
見ても美しいといわれる。
湖の周りには緑がたくさんあり、公園が整備されていて散歩するだけでも楽しい。




１日で西湖を見て回れないので、この日は湖の南側から東側を見て回った。

まずは湖南側でお決まりの遊覧船に乗った。
大型のモーターボートでもいいが、ここは手漕ぎの小船で優雅に湖を鑑賞したいと
思い、小船に乗って湖を遊覧。



湖に映る夕日がとてもキレイ。


遊覧船を降りた後は湖の東側へと向かう。
この頃には日も落ちて、薄暗くなっていた。
湖東側では、湖にある噴水を使って噴水ショーがやっており、すごい人だかり。


お腹も程よく減ったので、市の中心地へ向かい、杭州で有名なレストランの一つ、
「知味観」という杭州料理のレストランへ行った。
このレストランは、上海でこの旅行のホテルを予約した旅行会社のおばちゃんが
オススメしていたレストランなので、間違いは無いはず。


ガイドブックに載っていた、有名な杭州料理を一通り注文してみた。
トーロンポー（豚の角煮）や龍井蝦仁（エビの剥き身）など、どれもとても
おいしかった。このレストランはオススメですね。

お腹一杯になった後、これも旅行会社のおばちゃん情報で、街中で夜になると
夜市が開かれると聞いていたので、そこに行ってみた。

この夜市、ニセモノ、ニセモノ、ニセモノだらけの露天の店がたくさん！
そして人もたくさん。すごい活気。


ヴィトン、グッチ、コーチ、エルメスなどなど、名だたるブランドたちが
露天（笑）に並んでいます。

中国政府は北京オリンピックに向け、知的所有権を侵害するニセモノ製品を
無くそうと躍起になっていますが、そんなことどこ吹く風。
上海でも似たようなニセモノ市場がありましたが、今はすっかり整理されて
立派な建物の中に店があります。
でも活気はこの夜市の方が断然ありましたね。

ということで、この夜市で財布、カバンなどなどのニセモノ品をお土産で
買っていきました。
店の人との値段交渉も楽しかった。
杭州に行ったらキレイな景色を見るだけでなく、この夜市をぜひ訪れてみることを
オススメします。

そうして、１日目の夜は更けていきました。。


２日目につづく。