「死に執着した小説家が、52日間の断食を実行するも自死に失敗した、異常な記録」(カバーより)
「1回目はおこなわずして挫折。2回目は38日、断食しながら、あと1歩のところで挫折。3回目は9日目で挫折。」
死を決意しての、その断食の記録の本です。
状況や気持ちがありのままに書かれています。
最後の断念も含め、とても正直で、ああ、にんげん!っていう感じです。
本の中心テーマではないのですが、断食後、体調がいいと何度か書かれていることが興味深かったです。
ちょうどNHKのドキュメンタリー番組で、世界の断食療法のことを見たばかりだったので、なるほど~~と思いました。
番組では断食療法(病院で行っている)によりいろいろな病気がよくなるという例が紹介されていました。
断食による身体の変化はきちんとモニタリングして行う必要があり、番組では病院で検査を繰り返しながら実施している様子を紹介していました。
癌の化学療法の直前5日間に断食をすることで、副作用が減るということも紹介されていました。
身体によいといわれても、断食しに行く決意は(今のところ)ないけど、この本を読んで、もし今後、癌になって化学療法を受けることになったら、その前の断食はしてみたいなあという思いを強くしたのでした。
うう・・・たしかに・・・