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宿公式ホームページと予約サイトの違い

2012-11-03 01:55:57 | 旅館
これ、たぶん一番多い質問の内の一つだと思います。

私も疑問に思います。
どう違うのか?(笑)

結論から考えると、宿によって違う、ということになります。

その考え方は大きく分けて2つの種類があると思っています。

1番目
自社公式サイトは常に最安値。

自社公式サイト以外の予約サイトは少なからず、予約実績による成功報酬が発生しています。

じゃらんだと税抜基本宿泊料金の10%がじゃらんの取り分となります。

つまり、手数料が発生する予約よりも、手数料が発生しない予約のほうが旅館にとっては有難い訳です。

そこで、手数料がゼロの自社公式サイトの予約を最安値維持することで、
お客様の流入の最大化を図ろう、ということです。

まぁ、ごく当たり前な考え方だと思います。
多くの宿は、このように自社が最安値になるようにしているのではないでしょうか?

もちろん、同じ客室、同じ宿泊プランという同一条件の際の宿泊料金比較で最安値ということです。

2番目
消化の早い売れる販売チャンネルを最安値にしてボリュームを獲得。

自社の公式ページよりもじゃらんの方が在庫を早くしょうかする可能性があります。

そうすると、じゃらんから流入してくるお客様を最大化しようとして、
手数料は支払うことになるものの、絶対値のボリュームを確保しようという事になります。

また、
じゃらんや、楽天トラベルなどエリア担当者がついていて、スポット的に最安値プランの作成を宿へ提案しています。

例えば。
9月は全体的に悪いので、通常よりも500円~1,000円引きでないとあたりが悪いので、
試しに一つそのようなプランを作ってみましょう。
在庫は1室のみで良いですから。

こんな感じですね。
(実際はどのような会話なのか知りませんが、だいだい想像するとこんな感じだと思います)

このようなことを何度も繰り返すと、自社公式ページよりも、予約サイトのほうが最安値となっている。
こういうパターンなのではないでしょうか。

違っている方が面倒


今や多くの宿がじゃらんのホームページダイレクトを使用しています。

これは、じゃらん.netで販売している客室在庫や宿泊プランを
手数料ゼロで宿が自社ホームページ用のシステムとしてつかる仕組みです。

なぜ、こんなことをするかというと、予約サイトは販売できる客室の在庫が欲しいわけです。

売れる客室がなければいくら需要が高くても、報酬になりません。
そのためこのようなことを考えて、予約サイトと宿がお互いにメリットのある形を作り出したのだと思います。

つまり、じゃらんの例で言えば、管理画面で設定した宿泊プランや料金は表も裏も同じものが表示されます。

表とはじゃらん.netであり、裏とは旅館の自社公式ホームページの予約です。
両方とも一元管理されているので、それぞれが同じであるのが当たり前。

別々の料金や宿泊プランを表示することは、逆にプラン投入や在庫管理の手間がかかり、行いません。

総じていうならば、予約サイトも自社サイトも、違いはないということになります。

よく論じられるのは、予約サイトのような手数料が発生する予約経路よりも、
直接手数料が発生しない予約経路のほうが受け入れ応対が良い、という誤解です。

わざわざ、区別して応対するほうが大変で手間がかかりますし、あまり意味がありませんから、そのようなことはしてないでしょう。


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