旅-トラベローグ(紀行)Travelogue

「旅を語るブログ」Travelogue.
人生は、旅そのもの。
旅の想い出、日々のエピソードを綴ります。
 

心動かされる言葉って・・。。

2011年05月15日 | Weblog(旅ー日々の出来事&想い)
ブログで何回か書いてたネタであるTVドラマ「ふぞろいの林檎たち」



その脚本家である山田太一氏が、5月12日(木)「徹子の部屋」に
出演していた。
お二人のトーク、かなり面白かった。。

さて山田太一氏の脚本で印象に残っているドラマは
「それぞれの秋」「高原へいらっしゃい」「岸辺のアルバム」
「ふぞろいの林檎たち」「想い出づくり」「沿線地図」
「早春スケッチブック」などが思い出される。

山田太一氏の脚本には独特の味をnepcomは感じる。

言葉遊びと思われるリズミカルな言葉のキャッチボール、
そして、人間の心の内側をほのめかす言葉の数々。

それは、まるで人間そのものを台詞に置き換え描写していると思わせる。

多感な年頃にドラマを見て、言葉のひとつひとつに影響を受け、
脚本に興味を持つようになった。



学生時代にアルバイトをしながら、シナリオ学校へ通う日々。
シナリオ学校に通っている頃は、湯水のように出ていた台詞も
チャンスをいただき現場へと進むと、考えすぎるせいか
身動きが取れなくなってしまい、何度も挫折感にさいなまれる
情けない時間が続いた。

現在は、脚本家という世界には遠く離れてしまっているが、
自分で演出する作品は、もちろん自分でナレーションを書いている。

でも、悲しいかな・・そこにはほとんど台詞が介在していない。。。
台詞という手段をもって人間ドラマを描けていない。。

山田太一氏の「早春スケッチブック」のDVDをひょんな事から再び観賞して、
人間とは、人とのつながりとは?・・そして生きている事とは?
30年近く前のこのドラマに、改めてそれを強く感じさせられた。



※この映像だけだとそれまでのドラマの流れがわからないので、
台詞が語る人間描写がわかりにくい点はご容赦下さい。


今は、奥深いテーマを描くドラマは、「重すぎ~?」のせいか
TVでほとんどOAされない。

この数年、ドラマを見て心をえぐられてしまうような台詞に
出会えなくなってから、TVドラマと距離を置いてしまっているのだが、
それがなぜだか、少しさみしく残念な面持ちなのである。