
昨日はロシア関連の大きな行事で、その途中でも、帰宅後も、とにかくお礼の言葉、感謝の言葉、あとは相手をほめる言葉のオンパレードだった。そこがロシア語と日本語の文化的差異だと思う。ロシア語の場合は、いかにそれがそのタイミングで言えるかが問題なので、単にありがとうだけ言っておけばいいという日本とはかなりの温度差があるのだ。昨日もまあさすがにモスクワ出身のネイティヴはお礼の言葉はうまくて、こっちももっとしっかりやらなきゃなあと思ったのだが。で、帰ってきたら、今度は別件でロシアからメッセージが届いていた。こちらは私に対してのお礼のメッセージだったが、それはもうすばらしい書き方だった。というわけで、あっちもこっちも、文章の達人の言葉を聞いた日だったわけだ。
しかしいくらネイティヴでも、昼間の行事でお礼の言葉が言えない人が一人だけ言って、ちょっとどん引きしてしまった。一斉メールでも一人だけお礼なしで、「はあ?」だったのだが、現地ではきちんと先方に言ったのだろうか。どうも、自分が優秀だとか、自分をほめてほしいというかいうのが前面に出過ぎて、企画している人や他の先生方に対して気を使うというのが一切ない人だから。担当者は「あの人はプロ意識に欠ける」といつだったか言っていたが、まさにその通りで。ネイティヴのくせにロシアの慣例さえもわかっていないのだから、相当だ。これで先生なんだから、ここまで来るとあきれてしまうわけで。あの歳で独身と聞いた。さもありなん。自分以外の人間が想定できない人みたいだし、気を使うとか思いやるとか、多分できないと思うなあ、あれじゃ。昨日もこちらのほめ言葉だけ受け入れて、こちらにはまったくコメントなし。あのさ、それ、モスクワでは絶対にないから。そんな無教養な人、いないから、モスクワのインテリには。とか、思っちゃったなあ。で、あまりに問題外過ぎて、コメントする気もなくなった。この人、多分自分の言いたいことだけ言って、自分の世界観だけ押し通して生きてきた人だと思うし、多分この先もそうなんだろうなと思う。こういう人にはもう何もこちらからコメントすることもないと思う。閉口っていうの?あれだわ。
私の周囲は普通に常識人ばかりだからこういうのはいないんで、ほんとによかったと思っている。ロシアでも、日本でも。あ、ウクライナではまだそんなのには会ってないんで、今のところ様子見だけどね。まあ、きちんとお礼の言葉が言えない人とはやっていけないと思うよ。