ねこやしきさらのおうち

最近は別宅の保管庫になっています
動物たちは相変わらず元気です

そば粉と薫り

2008年03月16日 | 温泉と蕎麦
いい天気だったのでお散歩したら疲れたので、帰りにいつもの蕎麦屋に寄った。材料値上がりとのことで、ざるが550円になっていたが、まあいい。今日の夕飯はたまごがたくさんあるからそれを食べようと思っていたので、お昼ぐらいはぜいたくしてもと思っての外食である。

いつもの通り、テレビはがんがんについていて、今日はテーブル席でおばはんの群れがかしましかった。いつもの通り、私はカウンターのはじっこに陣取った。ここからだと大将が料理をしているのが丸見えだから。相変わらずゆったりした手つき、無理のない動きで、大将は作業をこなしていく。こうして作られたものが運ばれてくると、何だかほっとする。作り手の顔が見える食事。こういうのに慣れてしまうと、その辺の食いもん屋には入れなくなるなと思う。

今日の蕎麦は、最初っから薫りがした。体調のせいなんだろうか。するときとしないときがある。大満足で食べて、帰りに支払いをしながら女将に「ここのお蕎麦はいい薫りがして、おいしいですねえ」と言ったら、女将は、でも、こういった店らしく、「へえ、薫りがしますか」と答えた。そして、そば粉がいいからではないかという主旨のことを言った。粉は近江のそば粉だということだったが、ネットで調べてもそれが特別いいという情報はない。また、配合にしても、以前大将に聞いたとき、二八でさえないと言われた。「二八なんて、なかなかつながらんですよ。それに、二八だったらこのお値段じゃあ…」というのがそのときの大将の答え。うーん。たとえ二八だろうと、それ以外だろうと、そば粉さえよければそれなりの薫りが出るということなんだろうか。
 辛汁せんせえー。出番ですぜ。教えておくんなさいまし。

まあ、ふらっと寄れる場所にある蕎麦屋だから、私にはこれでいいのである。ちなみに、大将によると、この辺は以前は蕎麦屋がたくさんあったのだそうだ。それが全部ラーメン屋になってしまい、結局今蕎麦屋をやっているのはここぐらいなんだそうだ。要するに、昔からある町の蕎麦屋なんで、それはそれで楽しめるこの地域の文化だよなと思ったねこやしきであった。それだけで行く価値はあるよね。
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